福岡県朝倉市古処山(こしょさん)ろくにある小京都・秋月(あきづき)は、福岡藩主・黒田長政(くろだながまさ)の次男・黒田長興(ながおき)に分藩された秋月藩の城下町。
幕末に幕軍に味方したので、多くの藩士は屯田兵として移住を余儀なくされた歴史もあり、武家屋敷などはわずかしか残っていないが、立派な石垣や清らかな水が流れる水路、そして町屋など、のどかさの中のそこかしこに城下町の面影が残る。
秋月城の遺構である「黒門(くろもん)」は福岡を代表する紅葉名所でもある。
そんな秋月の雰囲気に秋月温泉清流庵(あきづきおんせんせいりゅうあん)はよく似合う旅館だ。
門構えからしていっぱいの紅葉が出迎えてくれる
町屋が連なる通りからは少しはずれたのどかなあたりにある。
もともとは生活に使われていたという水路をたどるように行くとたどりつく。
苔むした巨石や滝などもともとの自然を生かした広い庭の中にわずか6室の離れや母屋が建ち、旅館自体が紅葉スポットのようだ。
丸い窓や自然のフォルムを生かした柱、欄間の細工などあちこちに職人の遊び心と腕が活かされている
庭の中には大きな池が横たわる。魚見台もしつらえらえた風流なこの池には、夕暮れ時には鷺もひらり、と舞い降りることもある。
紅葉が見える露天風呂は、庭園の一角にある。
囲われていながらも大浴場自身にも池やモミジの木が配されており、まるで日本庭園の一部のような錯覚の中、湯船に体をあたためながら秋の風情を感じることができる。
福岡県朝倉市秋月1058
TEL:0946-25-0023立ち寄り湯:
土日祝のみ 11:00~14:00受付、平日は休
立ち寄り料金:1620円
露天利用時間(宿泊した場合):
チェックイン~23:00 ※朝は客室の温泉のみ利用可
宿泊料金例
1泊2食付 1室2名時の1名あたり
スタンダードプラン 24840円~
標準チェックイン/アウト
15:00/10:30