長崎県雲仙市の老舗旅館「雲仙宮崎旅館」が約3年間の全館建替え工事を終え、2022年12月15日にリニューアルオープンします。九州でも人気の温泉旅館がさらに雲仙の自然とローカルな魅力を感じられる宿に生まれ変わりそうです。
写真：長く愛される老舗旅館が新しいラグジュアリーリゾートに
雲仙宮崎旅館は雲仙地獄を見下ろす高台にある老舗の温泉旅館。天皇皇后両陛下をはじめ、多くの文化人が訪れる宿としても知られています。
口コミでも、「昔ながらのおもてなしが心地よい」「老舗ならではの細やかな演出」とホスピタリティも絶賛される宿。長崎県だけでなく、国内でも有数の温泉旅館でリピーターも多いようです。
そんな雲仙宮崎旅館が建て替え工事を終えて、いよいよ今年12月にリニューアルオープンします。どのような宿に生まれ変わるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
写真：地球のパワーを感じる雲仙地獄
雲仙と言えば、「雲仙地獄」が観光名所のひとつ。岩場から勢いよく白い蒸気が噴き出す様はまさに地獄のような風景です。足で熱を体感できる地獄足蒸しや、温泉卵も楽しめる雲仙地獄見台などの施設もあります。
雲仙宮崎旅館は地獄温泉まで徒歩5分、玄関横が雲仙地獄の散策道入口となっています。早朝に誰もいない地獄谷を観光する宿泊者もいるのだとか。
また、春のつつじ、夏にはヤマボウシなどの花が咲き誇る自然の景観が美しいスポット。秋の紅葉の名所でもあり、普賢岳の広葉樹林は120種類もの紅葉植物が山々をカラフルに彩ります。
写真：ロープウェイからの紅葉も見どころのひとつ
リニューアルされた雲仙宮崎旅館は、そんな雲仙の自然を体感できる空間デザインになっています。
全客室にはテラスが設置され、雲仙らしい景色を楽しめます。すべての客室から日本庭園とその奥の「大叫喚地獄」の山を見渡せます。そしてメインダイニングでは、日本庭園のライトアップを眺めながらの食事を。
またリニューアルでは雲仙や長崎、九州で生産されるローカルなものを取り入れているとのこと。メインダイニングでは、佐賀のデザイナーズブランド「レグナテック」の有明海の干潟をイメージした色のテーブルとイスを使用。
建物も全面的に建て替えされているようなので、新しい旅館として完全に生まれ変わりそうですね。
ダイニングでの食事は基本的には島原半島の食材を中心に、長崎、九州の素材を使った創作料理だそうです。
写真：モダンなダイニングと窓の外に広がる自然のコントラスト
雲仙温泉の泉質は硫黄泉と呼ばれる、強い酸性のため殺菌効果があります。皮膚疾患にも効能があるほか、美肌効果も期待できる温泉です。さらに、旅館ごとにお湯の色が違うなど異なる泉質の温泉が湧出しているのも特徴です。
雲仙宮崎旅館では、すべてのお風呂が源泉かけ流しの温泉を使用しているとのこと。温泉は「大叫喚地獄」より引湯しているそうです。大浴場、露天風呂、3カ所の貸切風呂の他、サウナも完備されました。
さらにスイートルームには源泉掛け流し半露天風呂も。ぜいたくな時間を過ごせそうですね。
9月20日からすでに公式サイトでも宿泊予約が開始されました。リニューアル後の雲仙宮崎旅館でも温泉と変わらないあたたかなおもてなしでほっこり癒されてみてはいかがでしょうか。
（まとめ・文：mashiro、編集：hotspring727）
