長野のおいしい名物といえば「そば」を思い浮かべる人も多いと思います。新そばの季節といえば秋ですが、長野県木曽町の開田高原では、例年お盆ごろから「そばの花」が見頃を迎えます。
写真:白樺と蕎麦の花畑、高原の風情がある
そばってどんな花を咲かせるかご存知ですか?
1本の茎から枝分かれして、花径6mm程度の白または薄桃色の小さな花をたくさん咲かせます。形は少し桜や桃の花に似ています。ちなみに花言葉は「懐かしい思い出」だそうですよ。
日本には縄文時代に伝来した植物で、古くから日本人に愛されてきた穀物です。確かに、そば畑は日本の原風景にとてもよく似合いますね。
さて、木曽町開田高原は御嶽山の麓に開けた高原で、標高は1000〜1500m。高原内には、雄大な自然と懐かしい農村風景が広がっています。2006年には「日本で最も美しい村」連合に加盟しました。
写真:御嶽山のふもとに一面のそば畑が
そばの花が見られるのは、「木曽馬の里」で、その敷地は50ha。ちょうど東京ドーム1つ分くらいの広さです。場内は散策道が整備されていますよ。
四季折々の植物を見ることができますが、夏はそば畑が一番の見どころです。散策道に沿うようにそば畑が広がり、真っ白な絨毯を敷き詰めたような絶景が広がっています。
白いそばの花は終盤になるにつれて次第に黄色に変色してきますが、それも実りの秋の訪れを告げているようで美しいですね。天気が良い日には、そばの花畑の先に御嶽山を望むことができます。開けた視界に広がる雄大な御嶽山は、まさに絶景です!
8月の気温は最高気温が25~30度。市街地よりも5度程度低く、高原らしい爽やかな風が心地よいので、ゆっくりと散策したいですね。
特に朝は気温も低く毎朝20度以下とおすすめです。敷地内ではおいしいそばを食べたり、そば打ち体験もできますよ。開田高原産のとうもろこしもちょうど旬。お土産にどうぞ。
「木曽馬の里」という名前だけあり、もちろん日本古来の在来馬の1つ、木曽馬も約30頭がのんびりと暮らしており、放牧の様子を見たり、乗馬体験もできます。週末には馬車が出ることもあり、そば畑の中を散策するこもできるかも!
写真:のんびりとした木曽馬たちに心も洗われる
また、木曽町には温泉もたくさんあります。
おすすめは日帰り温泉施設の開田高原御嶽明神温泉「やまゆり荘」。木曽馬の里からは少し足を伸ばしますが、御嶽山2合目と同じ高さで湯浴みを楽しめます。
湯色は茶褐色。本来は無色透明ですが、温泉に多く含まれる鉄分が空気に触れることで酸化し変色したものなんですよ。その他、町中には温泉旅館もあります。
暑い夏の時期に、爽やかな空気と絶景を求めて開田高原を訪れてみてはいかがでしょうか?
(情報更新:hotspring727 2023年8月、編集:Vermiliおん)
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