山鹿温泉で有名な熊本県山鹿市にある、「日本の棚田百選」に選ばれた「番所の棚田」で9月中旬から彼岸花が黄金色の稲穂と見事なコントラストを見せてくれます。
写真：彼岸花に縁どられた稲の階段が続く
熊本県山鹿市は、阿蘇から流れる菊池川水系沿いにあり、昔から稲作が盛ん。米を使った酒造りやせんべいなどの加工品も有名です。街中を離れると平野部から山まで田んぼが見られます。
写真：棚田の緑と彼岸花の赤のコントラストが見事！
山鹿市街から、車で約30分ほど上内田川を上流へ向かうと山鹿市菊鹿町矢谷地区があります。途中、道路と並行して流れる川と田園が続き、少しずつ標高が高くなっていきます。県道9号線との分かれ道には「ようこそ番所へ棚田・彼岸花1.2㎞」の看板。
もうすぐです。現地まではところどころに看板が設けられていて、迷わずたどりつけます。
番所の棚田は日本の棚田百選にも選ばれていて、規模は小さいものの、石積みの管理、維持（状態のよくない石を交換する場合、なるべく元の石に近い地元産ものを使用する）や周り景観への配慮（家を修理するときは、屋根や外壁の色と風景を合わせる）など地元の方々の地道な努力で美しい棚田が保たれています。
写真：日本棚田百景に選ばれた貴重な景観
棚田だけでなく、集落全体の景色もあわせて「番所の棚田」なんですね。ちなみに熊本県農村景観大賞も受賞しています。
そんな番所の棚田が一年で一番美しいとされるのが秋の収穫前です。黄金の稲穂が垂れ、その周りを石垣と真っ赤な彼岸花が彩ります。この彼岸花、ものすごい本数です。まさに群生！
写真：稲と彼岸花のコントラストが絵になりますね
さらにその周りを緑の山々が取り囲み、どの角度から見ても絵になる美しさ。日本の秋っていいな、と再確認できます。この景色を守っている地元の方々に本当に感謝です。
今年は棚田が綺麗な時期、9月23日（土・秋分の日）に「きくかまつり」が開催されます。
ステージイベントやマス・ヤマメのつかみ取り、eスポーツ体験会など、楽しいイベントが盛りだくさんだそうです。
同日9:00～15:00には、山鹿市の特産品、山鹿和栗を存分に楽しめる「マロンフェスティバル」も開催されます。
踊りや音楽、花火などにぎやかに楽しめそうですよ。
棚田を堪能したら、山鹿といえばやはり温泉は外せません。市内には多くの温泉旅館や立ち寄り湯が点在しています。
秋のドライブの〆はゆったりと温泉であたたまってください。
（まとめ・文：えこぴ 情報更新：2023年9月 mashiro）
