豊富な温泉と由布岳をはじめとする豊かな自然に囲まれた町、由布院。
由布院温泉の量は全国で3位、のどかな風景の中に小さな美術館などがあり、女性に人気の癒しの温泉地としてあまりにも有名な場所ですが、そんな由布院でとてもユニークな大会が開催されているのはご存知でしょうか?
その名も「由布院牛喰い絶叫大会」。なんだかすごいネーミングですよね!
参加者たちは豊後ゆふいん牛のバーベキューを食べ楽しんだ後、広々とした牧草地でそれぞれ思いの丈を叫びます。その声の大きさと内容で競うという、その名のとおりの大会です。
騒音測定器の前で叫ぶ絶叫タイムでは拍手と笑いが巻き起こります。広く心地よい風の吹く高原で、思い切り叫ぶなんて、なかなかないシチュエーション。ちょっと勇気がいるけれど、やってみたら気分爽快、スッキリするかもしれませんね。
写真:豊後牛を腹いっぱい食べて、大声で叫んでスッキリ!おあとは温泉で。
1976年からの伝統を持つ、このユニークな絶叫大会の由来は
70年代、経済的に苦しかった由布院では、畜産農家に変わって全国から子牛を購入する資金を借り、お礼として米などが送られるという取り組みが行われました。
そんな「牛一頭牧場運動」で牛のオーナーとなった人たちを牧場に招待し、飼い主と一緒にバーベキューの交歓パーティーを行ったのが始まりです。
大声の由来は、自分の牛を見に来たオーナーたちは、どの牛が自分の牛かがわからないために、誰の声がいちばん大きいかを競ったのがこの大会の由来と言われています。
もともとは由布院の畜産業を守るための取り組みから生まれたという秘話があったのですね。
写真:広々とした牧草地が会場。天気に恵まれれば爽快!思わず大声で叫びたくなる
別名「おんせん県」の名も持つ大分は、温泉だけではなく、この「豊後牛(ぶんごぎゅう)」も名物ブランドのひとつ。霜降りでジューシーな黒毛和牛として有名です。
由布院には豊後牛を使ったひつまぶし「豊後牛まぶし」なるメニューまであるそうです。こちらもとても気になりますね。
1976(昭和51)年に第1回が行われた牛喰い絶叫大会も、いまではすっかり大人気で、県内外から多くの人が集まり、当日は由布院駅から無料シャトルバスがでるほど。バーベキューに参加できるのは先着600人、絶叫できるのは抽選で選ばれる100人になります。
牧場の広い空に向かって思いの丈をぶつける権利があたればそれだけでスッキリしそう。大声の練習をどこでやるのか、という問題はありますが……(笑)
(まとめ・文:mashiro 情報更新:2019年9月 Ai)
写真:由布院はこの絶叫大会の頃から朝霧の季節を迎える
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由布院温泉の温泉宿一覧
写真は由布岳を眺める源泉かけ流し露天の「柚富の郷彩岳館」
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