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【大分】築100年のアートに泊まる?!別府温泉発祥の地・浜脇地区の長屋を改装した宿。青の非日常空間

大分県・別府温泉の発祥地と言われている浜脇温泉にある築100年の長屋が泊まれるアートとして改装され、人気を博しています。

Room2「天空の庭」1Fスペース。青いビー玉がキラキラ光る

おんせん県としても名高い大分県。中でも別府温泉は源泉の数も多く、訪れる観光客は毎年800万人を超えるほど。そんな別府温泉の発祥地と言われているのが「浜脇温泉」です。

浅見川の河口にある温泉街で、共同温泉も多く、昔ながらの町並みがあちこちに残っています。夕暮れ時、細い路地をなじみの温泉に向かう人々の姿。そこには、失いたくないノスタルジーがあります。

この生活に温泉が溶け込んでいる風景を伝えていこうと、別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」にアート作品として発表されたのが「浜脇の長屋」です。

Room1「白い箱」の寝室。古民家らしいガラスの窓が白い空間に引き立つ

そんなアート作品をゆっくりと楽しんでもらいたいと、2013年から宿泊施設としてスタート。今年で4年目を迎えます。

築100年以上の長屋を2つの異なるタイプの部屋として表現しており、1つは「天空の庭」と呼ばれる青が印象的な部屋。青いビー玉が敷き詰められ、空に見立てられた床。幻想的な空間として観る人にいろんな想いを抱かせます。

写真:Room2「天空の庭」2F寝室。ガラスの床ごしに1階の青いビー玉が見える

もう1つは「白い箱」で、部屋の中に箱を入れ込んだような技法を用いて作っています。そこに展示されているのは、フランス在住の作家ラニ・マエストロ氏の作品。ギャラリーに泊まるといった感覚ですね。

Room1「白い箱」。並ぶのはフランス在住の作家ラニ・マエストロ氏の作品

アートに泊まることを楽しむための施設なので、お風呂はありませんが、近隣に浜脇の市営温泉もあるので、用意されているお風呂セットを持って住民の皆さんと同じように闊歩するのも楽しいですよね。
なお、共有スペースにはミニキッチンと冷蔵庫、電子レンジもあるのでちょっとした自炊なら可能です。

写真:宿泊施設とリビング・キッチンなど共有スペースを結ぶ中庭

また、11月10日まで『西野 達 in 別府』という芸術祭が行われているので、どっぷりと芸術にも別府のお湯にも浸かってみるのもオススメです。

なお、 一般の宿泊施設とは異なるため、無人でのチェックイン、チェックアウトになります。
スタッフは常駐しないので、貴重品の管理などは自己責任となりますので気を付けてくださいね。
また、作品上、照明を暗く設定している場所もあるので、足元など注意しましょうね。一般のホテルや旅館とはかなり違う部分も多いので(だから非日常が楽しいのですが)詳しくはHPを見て確認してください。

非日常を味わいながら日常を味わえる、そんな「浜脇の長屋」は人気も高く、週末は予約が取りづらい状況とのことですが、平日は比較的空いているそうなので、ぜひ、訪れてみて下さいね。

(取材・文:さこ 情報更新:2019年10月)

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浜脇の長屋

http://www.beppuproject.com/work/322

大分県別府市浜脇1-3957-3
TEL:0977-22-3560
(運営元:NPO法人 BEPPU PROJECT)

アクセス: JR 東別府駅から徒歩5分/JR 別府駅から車で10分
※駐車場なし。近隣にコインパーキングあり。

宿泊料金例:
平日:1名利用5,720円(税込)~ 2名利用一名あたり5,225円(税込)~
休前日:1名利用8,360円(税込)~ 2名利用一名あたり8,250円(税込)~
ハイシーズン休前日:1名利用9,460円(税込)~ 2名利用一名あたり8,800円(税込)~
※10月、11月がハイシーズンとなります。

予約方法は、楽天トラベルのサイトからの申し込みとなります。
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/147453/147453.html

標準チェックイン/アウト
15:00/11:00

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