2016年の地震から着実な復興を歩みつつある熊本県。寸断された道路も少しづつ復旧し、火山ガス警報装置の設置も完了したため、2018(平成30)年2月28日、 阿蘇中岳の火口見学がいよいよ再開されました。地球が生み出した火の国熊本のシンボル、阿蘇を訪れるならぜひ見たい絶景です。
阿蘇山。巨大カルデラを有する現在も活動中の活火山です。九州のほぼ真ん中に位置し、周りを取り囲む外輪山とあわせて独自の風景を作り出すとともに、近隣には火山の副産物ともいえる多くの温泉が点在しています。
遠くから望む阿蘇山も独特のシルエットで存在感がありますが、やはりダイナミックな火口は一度は見ておきたいもの。
2016年10月の噴火で大きな被害が出ましたが、火山ガス警報装置や安全柵の設置、遊歩道の整備など準備が整ったため、今回の見学再開に至りました。
2016年4月の熊本地震の影響で3本ある登山道路も打撃を受けましたが、そのうち2本は復旧開通しています(県道111号)。通称阿蘇パノラマラインと呼ばれ、標高が上がるにつれ雄大な阿蘇の眺めを楽しむことが出来ます。※吉田線はまだ一部片側通行です。
さらに、残る1本の登山道(県道298号)も近々開通予定とのこと。※熊本県によると県道298号は4月末までに開通予定とのことです。
火口の展望所まで伸びる阿蘇ロープウェイは残念ながら復旧の見込みが立たないため運休中ですが、阿蘇山西駅(無料駐車場あり)から火口西駅間の阿蘇山公園道路を代行バス「 阿蘇山ループシャトル 」が運行されます。運賃は大人往復 ¥1,200・片道 ¥750 (子供往復600円・片道370円) でロープウェイと同料金です。
阿蘇山公園道路は従来通り自家用車や徒歩、自転車での乗り入れも可能。徒歩と自転車は通行料が無料です!さらに、阿蘇山西駅のロープウェイのりば横のレストランや1階のお土産屋さんは、1キロ立ち入り規制中も営業しています。
なお、噴火警戒レベルの引き上げや、濃霧・火山ガス等により立ち入りが出来なくなることがあります。最新の情報は下記の阿蘇火山火口規制情報やライブカメラで確認してください。
ちなみに草千里には阿蘇山の成り立ちから世界の火山の事まで学べる阿蘇火山博物館(大人860円・子供430円)があります。もし規制等で火口見学が出来なくても中岳火口に設置しているカメラの映像をリアルタイムでワイドスクリーンで見ることが出来るそうですよ。
また、阿蘇山西駅のロープウェイのりばに、ジオラマやプロジェクションマッピングで阿蘇山の火山活動を体感できる施設、阿蘇スーパーリング(大人500円・小学生250円)も営業中!新感覚の疑似体験が楽しめます。
また火口見学は季節のよって立ち入り時間が違います。注意事項と合わせて下記ホームページを見てください。
周辺には温泉やグルメ、どこを切り取っても絵になる風景など何度訪れても飽きることのない阿蘇。 熊本県のシンボル阿蘇山の火口の見学再開によってまた一歩、熊本県が力強く復興へ歩み始めました。
(まとめ・文:えこぴ)
※参考記事※
【熊本】阿蘇火口を上からヘリコプターで!神秘的なエメラルドグリーンの湯だまりも。意外に安い3000円~
http://asolog.mt-biker.net/aso-kakou-kankou/
所在地:熊本県阿蘇市黒川 GoogleMAP
見学期間:通年
問合せ先:阿蘇市観光協会
TEL:0967-34-1600
阿蘇火山火口規制情報
http://www.aso.ne.jp/~volcano/
阿蘇近辺ライブカメラ
http://asocam.extride.ad.jp/
阿蘇火山博物館
http://www.asomuse.jp/