改装のため、2018年3月より本館をクローズしていたマウレ山荘のリニューアルオープンが、7月13日に決まりました。森に囲まれた静かなリゾートホテルは、本館の客室や休憩スペースの改装を経て、さらに居心地が良く生まれ変わったようです。成熟した魅力を感じるマウレ山荘のリニューアルの詳細についてお伝えします。
写真:和のしつらえを残しながら、北海道らしいモダンなテイストの「コンフォート和室/Confort Japanese」
森とつながっているような、シックな色合いで整えられた客室
写真:窓から樹々がのぞく「温泉付クイーンルーム/Queenbed with Onsen」
あたらしいマウレ山荘の客室は「エゾ・モダン」というコンセプトでまとめられています。
カジュアルシンプルなテイストだった客室は、コンセプトに沿って内装やファブリックの色味を変えたことで、シックな高級感が増したように感じられます。
移動の拠点や中継地とする方よりも、ホテルでのゆったりとした時間を楽しむ方が多いという、マウレ山荘。
そんな過ごし方にふさわしく、モダンなのに円熟味を感じさせる室内は、ゆったりとくつろげそうだという印象を受けました。
リニューアル後は、客室は全面禁煙となります。
愛煙家のための喫煙可能なスペースは、ホテル入り口から入った、自動ドアの左横に設けられています。
写真:メゾネットタイプの「温泉付特別室/Suite with Onsen」
最上階の4階にある温泉付き特別室のお風呂は、かけ流しの源泉が楽しめます。
緩やかに3室に区切られたスペースは、1階が61㎡、吹き抜けの2階が22㎡(メゾネット、和室部分6畳、バルコニー)と、一戸建て並みの広さ。7名まで泊まれます。大人数でも、快適に過ごせそうですね。
宿泊者だけが楽しめる マウレの湯
石や木をたっぷりと使った、開放感のある大浴場や露天風呂。
刺激が少ないため、子どもや高齢者にやさしいといわれるアルカリ単純泉のお湯は、家族みんなで楽しめます。
古い角質が洗い流されるとされ、肌がつるつるになることから、美肌の湯とも言われています。
以前は立ち寄り湯も楽しめたマウレ山荘の温泉ですが、リニューアル後は宿泊者だけが味わえる温泉となりました。
さらにゆっくりとくつろげるお湯となりそうですね。
写真:ふんだんに湯が流れる大浴場
浴場そばの休憩スペースもリニューアルされ、モダンなソファやチェア、電気暖炉が設置されました。木の柔らかなぬくもりを感じながら、ゆっくりと読書や会話を楽しめそうです。
プライベート温泉でくつろげる 自宅のようなコテージ
温泉付きコテージは、リビングダイニングと各寝室が区切られていて、プライベート感が高くつくられています。また、キッチンには調理器具やお皿なども完備されています。
夏は、メロンやとうもろこしがおいしい季節。キッチンがあれば、パーキングエリアや道の駅で売っている野菜や果物を、気兼ねなく買い込めますね。
写真:近くで採れた、春を楽しむ山菜のギョウジャニンニク
芝生の前庭で、丸瀬布特産のグリーンアスパラやじゃがいもを茹でたり、北海道名物のジンギスカンを焼いたりしても楽しめます。
5名用は平屋で83.36㎡、8名用は2階建てで122.75㎡(いずれもテラスも含む)と、室内もとてもひろびろ。中型犬までは、ケージを利用すればコテージに入れるので、家族みんなでの長期滞在にもうってつけです。
写真:自宅感覚で過ごせる「温泉付コテージ/Cottage with Onsen」
星降る夜空を仰ぐ 大平高原「星空観察ツアー」
ホテルから、険しい山道を車で上ること15分。山の上に広がる牧草地が、大平高原です。
灯台のようにぽつんと佇むこの木は、1996年公開の映画「モスラ」のワンシーンで使われたことから、「モスラの木」と呼ばれるようになりました。
写真:星空を眺める「モスラの木」
高地で空気が澄んでおり、周囲に灯りがないことから、雄大な天の川や流星も楽しめるという「星空観賞ツアー」。宿泊者は、無料で楽しむことができるそうです。
写真:木々の中 きりりとした佇まいの「マウレ山荘」
豊かな丸瀬布の森に囲まれた、マウレ山荘。
ふるさと生き物の100選に選ばれた「丸瀬布町森林公園いこいの森」や、「山彦の滝」、「鹿鳴の滝」を訪れれば、自然の中で、心身ともにリラックスして過ごせます。
短い北海道の夏、フレッシュに生まれ変わったマウレ山荘を訪れてみれば、山のリゾートをさらに楽しめそうですね!
(取材・文:なかおかともみ)