箱根の強羅エリアにある老舗旅館・強羅環翠楼では、神奈川の伝統的工芸品の器で春の会席料理を味わう1日1組限定の宿泊プラン「美食探訪 ~匠(たくみ)~」を発売中です。
写真:特別会席イメージ
写真:露天風呂「環の湯」
箱根登山鉄道・強羅駅から徒歩3分、美術館や公園などが点在する緑豊かなエリアに位置する強羅環翠楼は、1949年に開業した箱根の老舗温泉旅館。敷地内から湧き出す自家源泉は、なんと強羅温泉第1号の由緒ある名湯なんです。
その始まりは、旧三菱財閥岩崎家の別荘を譲り受けたことだそうで、大正時代の風情を残す本館は、岩崎康弥氏のお気に入りであった部屋がそのまま保存されており、古き良き時代の面影が感じられます。
写真:庭園「華清園」
写真:離れ一例(明星の間)
今回発売されたプランは、地元神奈川が誇る3つの伝統的工芸品、箱根寄木細工・小田原漆器・鎌倉彫の器で、春らしい旬の食材を味わう特別会席付きの宿泊プラン。1日1組(2名)限定で、源泉掛け流しのお風呂付き客室や離れなど、それぞれ趣が異なる6つの純和室から好みの部屋を選んで宿泊することができます。
昭和天皇皇后両陛下や、今も現役で活躍するハリウッド俳優 クリント・イーストウッドも宿泊したお宿で、伝統的工芸品の器に盛られた会席料理をいただけるなんて、なんだかとても贅沢な感じがしますよね。
それでは、伝統的工芸品の器でいただける献立を紹介しますね。
写真:食前酒・御造り(箱根寄木細工)
まず、箱根寄木細工の器が使われるのは、食前酒とお造り。
箱根の多種な樹木の自然な色を組み合わせることで細やかな幾何学模様を作り出す箱根寄木細工は、パズルのようなからくり箱でも知られていますよね。
特別会席では、伝統の技に加え、独自の手法で無垢の寄木細工を生み出す金指勝悦氏の作品が使用されています。
食前酒には、白ワイン。お造りには、鮪 白身魚 烏賊 ミル貝 鯵などが提供される予定です。
かわいらしい寄木細工の器で、食前酒以外にもお酒を楽しみたいという方には、日本酒がおすすめ。
果実のような吟醸香、スッキリとしたのど越しが特徴の「秀よし 大吟醸(秋田)」などが特におすすめだそうですよ。
写真:御椀(小田原漆器)
そして、箱根山系の豊富な木材を使用したことが始まりと言われる小田原漆器は、御椀に使用。自然の木目の美しさを生かした大川肇氏による御椀が、旬の素材、繊細なお料理の美しさを引き立てます。
今回のプランでは、あいなめ、わらびなどを使用した春らしいお椀が味わえる予定です。
写真:前菜(鎌倉彫)
また、木彫漆塗りの技法で仏具を作ったことが始まりと言われる鎌倉彫の作品は、あん肝・姫サザエ・蛍烏賊生姜煮・たらの芽などが提供される予定の前菜の椀や盆、水菓子や御食事の器、箸と箸置きにも使用されています。
相模湾で獲れた新鮮な魚介や地元産の野菜など、厳選された食材を使用した日本料理は、作り手の心配りが感じられる優しいお味が評判です。テーブル席のお食事処でいただくこちら特別会席では、この他にも春の華やかなお料理が提供されるので、大正時代の文豪や文化人になった気分で和の風情を楽しみたいですね。
写真:料理長の梶川貴生氏
今回の企画にあわせて準備された器は、箱根寄木細工は「金指ウッドクラフト」、小田原漆器は「大川木工所」、鎌倉彫は「鎌倉彫会館」の器の中から料理に合うものを厳選して取り入れてたもので、使用している器は店舗でも購入できるのだそう。
上記の各店舗では、それぞれ箱根寄木細工 コースター作り、小田原漆器 漆の研ぎ出し体験、鎌倉彫体験の伝統工芸の体験を行なっており、こちらのプランで宿泊すると体験の優待券がもらえるので、宿泊の翌日は気に入った器を購入したり、神奈川県の伝統的工芸品に触れてみではいかがでしょうか。体験は事前予約制となっていますので、予約の際に確認してみてくださいね。
(まとめ・文:hotspring727)
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写真は客室「華清」専用温泉。お湯は源泉かけ流しです。
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写真は「木立」の間
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写真は箱根寄木細工のぐいのみ(小田原市の返礼品)
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