現在「真田丸」が大好評のNHK大河ドラマ、2018年は林真理子さん原作の「西郷どん(せごどん)」に決まりましたね。脚本は中園ミホさん。
林真理子さん×中園ミホさんといえば、
・篠原涼子さん主演で大人気になった2005年の「anego〔アネゴ〕」日本テレビ
・黒木瞳さん主演で窪田正孝さんの演技が話題を呼んだ2010年の「下流の宴」NHK
と私の好きなドラマばかりなので楽しみです。
さて西郷どん・西郷隆盛といえば、温泉好きでも有名。鹿児島県に行くと西郷どんの足跡を温泉地に見ることができます。
私は何を隠そう、2010年版のJAF情報版「レッツゴー!日帰り湯 九州編」で西郷どん特集をやったことがあるのです!
取材してみて「これは近くにいたら、好きになるかも」とか思いました(笑)。林真理子さんが描く「西郷どん」は、モテ男とのことですが、そんな風に表現したくなったのもよくわかります。まあ、西郷どんの魅力はさておくとして、私が所有する西郷どんがらみの温泉画像を掘り出してみました。
西郷どんはかなりの温泉通で、彼が訪れた温泉をめぐれば、それが良湯・名湯めぐりになってしまうといっても過言ではありません。
こちらは、18歳の西郷どんが訪れたという川内高城温泉(せんだいたきおんせん)。ひなびた温泉街はなんだかタイムスリップしたようです。
西郷どんのマネキンは若い西郷どんをイメージしてか、細いですね♪
川内高城温泉はヌルヌルの硫黄泉が楽しめます。
こちらは、ジャングル風呂で有名な「ホテルマル善」。ホテルといいますが今は温泉だけのようです。
西郷どんが泊まった吹上温泉の中島温泉旅館。1日3組しか泊まれない宿ですが、ここに「西郷どんの湯」があります。
宿泊者専用、貸切利用です。ここもヌルヌルの硫黄泉。
西郷どんは硫黄泉好みなのかもしれません。
西郷どんは「南洲翁(なんしゅうおう)」とも呼ばれているのですが、それが宿の名前になった
霧島山系にある栗野岳温泉(くりのだけおんせん)「南洲館」。蒸し鶏で有名な宿です。
このあたり(霧島一帯)で西郷どんは狩りと温泉三昧を楽しみました。
「南洲館」といえば館内で湯めぐりができるのですが、やっぱりこの泥湯「竹の湯」。
温泉泥が底に沈んでいて、かき混ぜると味噌汁くらいの濃度になります。酸性が強く、皮脂を洗い落とし肌を乾かすのでニキビなどに即効性があります。宿の裏手には歩いている足元から噴気が立ち上る地獄もあります。
霧島の宮崎側にも西郷どんは足を延ばしていました。
この絶景の白鳥温泉(しらとりおんせん)にも西郷どんが訪れたといいます。
白鳥温泉の絶景露天
西郷どん像の出現率が高いのは日当山温泉(ひなたやまおんせん)。霧島を源流とする、天降川で釣りを楽しんだそうです。今も鮎がいっぱいいる清流です。
西郷どんが壁画に描かれている「西郷どん湯」。
西郷どんが訪れたと伝わる湯は硫黄泉が多いのですが、ここは炭酸水素塩泉・塩化物泉と透明で柔らかい系です。天降川ぞいは炭酸水素塩泉系のよい湯が多くて、西郷どんは盟友の坂本龍馬に、傷の療養によいと勧めています。それが坂本龍馬の「日本初の新婚旅行」につながるのです。
征韓論に敗れた西郷どんが、逗留したのが指宿近くの鰻温泉(うなぎおんせん)。
ここで助力を求めて訪れた江藤新平と激論を交わしたといいます。
西郷どんが滞在した家の真向かいにある「民宿 うなぎ湖畔」。
うなぎ池を見渡す露天風呂は半混浴になります。
ほんの一部ですが、いかがでしたか?
西郷どんの足跡が残るのはいずれもお洒落なリゾートなどではありませんが、温泉好きならではの鹿児島ならではの大自然やひなびた風情あふれる場所ばかり。そんなところにも西郷どんの人柄とそれを慕って守ろうという地元の人たちの温かみを体感できると思います。
……ということで
おんせんニュースでは、「西郷どんゆかりの温泉レポ」特集を近く行いたいと思います!