岩手県の三陸海岸を走る、三陸鉄道のお得に日帰り温泉が楽しめる切符、「湯ったり日帰りきっぷ」が6月からリニューアルし、コースが増えました。
写真:白井海岸~堀内間を走る三陸鉄道
「湯ったり日帰りきっぷ」は、三陸鉄道の往復乗車券と入浴料、昼食代がセットになったお得な切符です。これまでは普代村・くろさき荘の1施設、2コースのみでしたが、今回一気に3施設増え全部で4施設・8コースになったんです。
写真:三陸の海の幸を堪能できる「刺身定食」
北リアス線では、普代村・くろさき荘と野田村・えぼし荘の2施設があります。野田村は天然塩「のだ塩」が特産品で、製塩工房がありました。しかし、震災の津波で工房は全壊。現在、えぼし荘内に工房を再建し、「のだ塩」を作っているんですよ。普代村は海も山も自然溢れる、日本の原風景のような美しい村です。
野田玉川駅と普代駅の間にある堀内駅は「あまちゃん」の舞台になっていました。
写真:堀内~白井海岸。「あまちゃん」の1シーンを思い出す
野田村・えぼし荘では、荒海ホタテを含む旬のお刺身や野田村南部福来豚の陶板焼き、のだ塩プリンなどが楽しめる「野田まるごと定食」が、普代村・くろさき荘では三陸の海で獲れた新鮮な海の幸が嬉しい「刺身定食」が食べられます。温泉はどちらも人口温泉ではありますが、展望風呂から穏やかな太平洋を一望すると日頃の疲れも吹き飛びます。
写真:荒海ホタテなどが味わえる「野田まるごと定食」。デザートはのだ塩プリン
南リアス線では、大船渡市にある夏虫のお湯っこと五葉温泉しゃくなげのお湯っこの2施設があります。入り組んだリアス式海岸が続く活気ある海の街です。夏虫のお湯っこは人工温泉、しゃくなげのお湯っこは三陸沿岸初の天然温泉で、泉質は肌がつるつるになる「美肌の湯」として人気のアルカリ性単純泉ですよ。どちらの施設も昼食は天ぷらがメインの「三鉄定食」となっています。地元の旬の海の幸、山の幸が楽しめますよ。
しゃくなげのお湯っこでは、オリジナルメニューの「ヘルシーきびソフトクリーム」がサービスで付いてきます。チョコソフトのような見た目ですが、地元日頃市地区で採れたきび粉を練りこんだものだそうで、甘さの中にほろ苦さがあり、湯上りにぴったりなんですって。うーん、コーヒーみたいな味なんでしょうか。食いしん坊なので、未知の味は非常に気になります!
写真:一両編成の列車は、リアス式海岸を縫うようにいく。三陸~甫嶺間
全ての施設で最寄り駅まで送迎車がお迎え、また帰りは送ってくれるので、電車の時間を気にせずにゆっくりとした時間を過ごすことができそうですね。震災から復興を遂げていく沿線の様子を眺める時間も、印象深いひと時になりそうです。北リアス線と南リアス線で申込場所が異なりますので、ご注意ください。
今まで知らなかった温泉地やご当地グルメに出会えるのも、このようなお得な切符ならではですね。三陸の温泉と美味しい料理に癒されに訪れてみてはいかがでしょうか?
(まとめ・文:ゆきさね)
http://www.sanrikutetsudou.com/?p=7266
期間:2017年6月1日〜
料金:2,300円〜3,700円
(往復乗車券、入浴料、昼食代含む)※コース、発着駅により異なる
問い合わせ:
【北リアス線】
三陸鉄道本社旅客サービス部 TEL:0193-62-8900
【南リアス線】
三陸鉄道釜石駅 TEL:0193-22-1616
【南リアス線(盛コース)】
三陸鉄道盛駅 TEL:0192-27-1504