長崎と天草地方の「潜伏キリシタン関連遺産」で世界文化遺産登録を目指す長崎市と熊本県天草市は、海を挟んではいるもののとっても近い位置関係にあります。そんな長崎市長崎港と天草市崎津港を結ぶ高速船が7月より運行を開始します。運行は金土日限定で1日一往復。定員300名の「びっくあーす」という高速船で長崎と天草を1時間40分で結びます。陸路だとぐるっと遠回りしなければいけないので、とっても近く便利になりますね。
写真:高速艇が就航する崎津港から見る崎津教会。今も地元の信仰生活に根付いている
そんな高速船就航を記念して、お得なツアープランが登場しましたよ。それが「五島産業汽船の高速船「びっぐあーす」で行く 天草満喫2つのプラン」です。出発日は高速船就航日の7月7日と8日。つまり、一番最初の便に乗って天草に行けちゃうんですよ。これは良い思い出になりそうですね。
天草と聞いてイメージするのは、やはり「潜伏(隠れ)キリシタン」ですね。このツアープランでは、隠れキリシタンの文化遺産はもちろん、他にも天草のおすすめポイントがぎゅっと詰まっていますよ。
コースはA、Bの2コースあります。どちらのコースでも体験できるのが「イルカウォッチング」です。天草の近海では1年中、野生のミナミハンドウイルカが群れで回遊しています。実際に、漁師さんが漁船で10分も走ると300頭ものイルカに遭遇することがあるんだとか。このイルカウォッチングでは天草のイルカを知り尽くしたベテラン船長の操縦で、イルカとの遭遇率は95%!すごい確率!これなら「見れなくてがっかり」なんてことはなさそうですね。
写真:就航記念プランにはいずれもイルカウォッチングを体験できる
宿泊はAコースは下田温泉の2施設の中から選ぶことができます。下田温泉は天草最古の温泉で、約750年前に白鷺が羽を休めているところに温泉が湧いていたことから「白鷺温泉」とも呼ばれているんだとか。
Bコースは本渡地区のホテルでの宿泊です。教会や資料館などキリシタン関連の施設や窯元見学などコースによって内容が異なるので、HPで確認して見てくださいね。
写真:大江教会。キリスト教解禁後、天草で最も早く造られた教会。長崎とも関係が深いガルニエ神父が建立
料金は19,800円から。出発日やコースによって異なりますが、現地係員同行で、1泊2日、全食事付き、もちろん高速船の往復料金、入館料や体験料も込みでこの価格はまさに破格ですね!高速船就航記念の特別価格だそうですよ。申し込みは6月26日まで。6月26日以降も空席・空室があれば受付可能なので希望の場合は問合せを。
もちろん、ツアーが終了しても高速船は運行しているので、長崎と天草をめぐる旅行が今までよりも気軽にできそうですね。世界文化遺産登録を目指して、これからもっと注目度がアップすること間違いなしの天草をいち早く満喫してみてはいかがですか?
(まとめ・文:ゆきさね)
※編集部注:崎津は正式には「﨑津」
「﨑」は環境依存文字につき文中では「崎津」と表記しています。
http://www.goto-sangyo.co.jp/line/line06
ダイヤ名:長崎・天草航路
期間:2017年7月7日〜9月30日の金土日曜日※10月以降の運行は要問合せ
ただし、8月11日〜13日は運休
料金:5,500円/大人・片道 10,000円/大人・往復
問合せ:株式会社五島産業汽船(高速船について)
TEL 095-820-5588
http://www.t-island.jp/p/event/detail/1629
出発日:2017年7月7日、7月8日
料金:19,800円〜(船代、体験料、入館料、昼食費含)
問合せ:(一社)天草宝島観光協会(ツアーについて)
TEL: 0969-22-2243
※申し込みは2017年6月26日迄。以降の申し込みは要問合せ