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熊本・天草郡「天然記念物・ハマジンチョウのシーズン」海辺に咲く希少な南国の花が群生!見頃は3月まで

天草郡苓北町の富岡半島では、天然記念物・ハマジンチョウの群生が見頃です。

海岸に咲く南方系の珍しい植物で、絶滅危惧にも指定されているハマジンチョウ。国内でも数か所でしか見られない貴重な花はなぜここ富岡半島に群生しているのでしょうか?

苓北町には、天草灘の絶景を望む温泉を楽しめる日帰り入浴施設もありますよ。

写真:浜辺に咲くうすむらさきの花、ハマジンチョウ

豊かな自然と特殊な環境に育まれるハマジンチョウ

天草灘、千々石灘の海に囲まれた天草郡苓北町雲仙天草国立公園にも指定されている景勝地です。

細長く海に突き出した富岡半島は、長さ1.2kmほどの砂洲と呼ばれる地形を形成しています。京都の天橋立のような地形ですね。そしてこの特殊な地形が、希少なハマジンチョウが自生できる環境となっているようです。

ハマジンチョウはその半島の浜辺に群生する南国系の花。高さは1~2m、枝を海岸に広げるように生育する海岸特有の植物です。毎年、1月から3月にかけて花を咲かせます。

浜に生息し、花の形がジンチョウゲに似ていることから名づけられましたが、ジンチョウゲとはまったく別の植物です。

写真:トロピカルな南国系のハマジンチョウの花を楽しめるのは県内でもここだけ

見た目も南国風でトロピカルなお花ですよね。本州の一部と、福岡、熊本、長崎、鹿児島で自生しており、熊本では天草にしか見られないお花。熊本県の天然記念物にも指定されています。

なぜ熊本県でも富岡半島にだけ生息するのでしょうか。

ハマジンチョウは種子が海流に乗って散布されると言われており、種子が暖流に乗って半島に流れ着いたともいわれています。そして南方系の植物で、海水のしぶきがかかる海辺に自生する植物なので、細長く海に突き出した富岡半島の砂洲は、うってつけの地形だったのですね。

どこかの南の島から流れ着いた花かもしれないと思うと不思議ですよね。

富岡半島には他にも、ツツジ(4~6月)・ハマユウ(7~9月)スイセン(1~3月)ツバキ(2~4月)などが楽しめます。天草市と苓北町をつなぐ広域農道では桜も見られるとのこと。

また、自生しているハマジンチョウが咲いている曲﨑(巴﨑)は、干潮の時間であれば岬の先端まで歩くこともできるので、穏やかな海に囲まれた砂洲の浜辺を散歩しながら、お花を楽しむのもいいですね。その他にも、富岡海水浴場、賴山陽公園も観賞スポットとなっています。

西海岸では午後4時から6時頃にかけて美しい夕陽も見られるので、サンセットの時間もおすすめですよ。

大浴場から天草の海を臨む絶景を楽しめる

写真:天草のゆったりとした景色を望む大浴場

苓北町には大浴場から天草灘の絶景を楽しめる日帰り温泉施設「苓北町温泉センター麟泉の湯」があります。

浮き風呂、気泡風呂、サウナ、家族風呂などの設備が完備された温泉の泉質はお肌に優しいアルカリ性単純温泉。疲労回復、腰痛などに効果が期待できるお湯です。

入浴後は大広間の和室で、無料でゆっくり休憩も可能。

そして温泉自動販売機が設置されており、1リットル1円で温泉のお湯を購入することができるので、持ち帰って家庭でも温泉を楽しめますよ。

海の幸も豊富な苓北町では、4月から8月にかけては、夏ガキと呼ばれる巨大な「天草天領岩かき」が名産。お刺身や蒸しガキ、牡蠣フライなどで海のミルクを楽しめます。

ヒオウギ貝や天領アジ、ウニなどの海の幸のほか、苓北レタスやみかんも地元の特産品です。

南国の花が咲く海辺で、温泉やグルメも楽しんでみてくださいね。

(まとめ・文:mashiro 情報更新2023年2月、編集:hotspring727)

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天草郡苓北町 ハマジンチョウの花

https://kankou.reihoku-kumamoto.jp/tourist_07.html

TEL:0969-35-3332(苓北町商工観光課)

温泉苓北町温泉センター麟泉の湯
立ち寄り湯:10:00~21:00
入館料:大人500円・小中学生250円


 
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