“ぬる湯に浸かり時を忘れる、山峡の湯治リゾート”がコンセプトの「古湯温泉ONCRI（おんくり）」は、2022年4月1日には10周年を迎えます。その10年の節目に和室4室をリニューアルし、新客室『Nostalgic Japan』4室へと変わりました。2022年2月14日にデビューしたステキな新客室を中心に施設をご紹介します。
写真：「古湯温泉ONCRI」露天風呂
古湯（ふるゆ）温泉は古くから湯治湯利用をされ、アルカリ性単純温泉で、別名「美人の湯」として親しまれてきました。斎藤茂吉や青木繁など多くの文化人も訪れた由緒ある温泉です。1966年7月22日、熊の川温泉とともに国民保養温泉地に指定されました。
標高1,054メートルの脊振山（せふりさん）の懐に位置する「古湯温泉ONCRI（おんくり）」。おんくりとは、頂戴したご恩を誰かに送る、その方がまた誰かに…という、”恩送り”とか”感謝の連鎖”を意味するのだそうです。
“時を忘れるほどに寛ぐことができ、時を忘れるほどに夢中になれる宿”として、渓流と四季折々の野草、野鳥がさえずる自然豊かなこの地で、特別な時間を過ごすことができます。
写真：モダンで落ち着いた客室。床の間には立派な植栽が！
黒や茶色を基調に、旅館としての和のテイストを保ちながらもモダンで落ち着いた雰囲気がそこかしこに醸し出されています。
今回デビューした客室は、名前にも採用した『Nostalgic Japan』をコンセプトとし、1950年頃から見られるようになった日本家屋における洋風の間取りをイメージしています。和室なのに和室じゃない、どこか懐かしさを感じさせる特別な空間です。
写真：クラシカルとモダンが融合した落ち着いた客室
大きく取られた窓からは、辺りの豊かな自然と脊振山の緑の景色が目に飛び込んできます。
写真：落ち着いた客室。離れた寝室からも豊かな自然が見えます
室内には、アンティークなデザインのスピーカーや南部鉄瓶の急須、和テイストのケトルなどが置かれ、床の間にはモダンな植栽を設えています。
写真：客室には5種類の嬉野茶が用意されています。モダンな南部鉄瓶をから飲むお茶はさらに美味しい！
畳は熊本八代産の香り高い天然いぐさの目積表（みせきおもて）を、寝処には地球にやさしく理想の睡眠を追求したマットレス「ゲルテックスクオンタムタッチ」を採用しています。
写真：快適な睡眠が期待できる寝処
“美人湯”として知られる古湯温泉の泉温は38度。すぐに体になじむぬるめのお湯なので、ゆっくりと長湯が愉しめます。
「SHIORI／しおり」と名付けられたONCRIの湯処には、男女合わせて15種類のお風呂があります。寝湯や歩行湯のある大浴場のほか、岩風呂や桶風呂、箱蒸し風呂などバラエティに富んだ露天風呂が人気です。
写真：自然に溶け込んだ開放的な露天風呂
遠赤外線による美肌と健康増進ストレス解消効果のあるセラミック材等を使用した天然砂蒸し温泉（別途2,200円）もあります。
写真：デトックス効果が高いといわれる砂蒸し温泉
ONCRIには、絶品キュイジーヌが味わえるバー＆イタリアンレストラン「SEBRI／セブリ」と、本格会席が味わえる「膳座敷 季味」の２つのレストランがあります。
「SEBRI／セブリ」では、近港直送の魚介類や四季折々の新鮮な野菜を最大限に活かしたナチュラルイタリアンが愉しめます。コースをはじめ、ピザやパスタなどのアラカルトとバラエティ豊かなメニューがあり、食事のみの利用も可能です。
「膳座敷 季味」では、近港で水揚げされた魚介類をはじめ、野菜や肉など地元産の旬の食材をふんだんに使用。彩り豊かな日本料理の粋を本格和会席料理に表現して提供しています。
写真：雰囲気の良い足湯もあります
すっかりリフレッシュしたら、スタイリッシュなギフトショップをのぞいてみませんか？
佐賀のお土産品をはじめ、有田焼や名尾和紙など佐賀県の特産物が揃っています。また、ルームウエアなどのONCRIオリジナルアイテムのほか、オリジナルセレクト商品もあります。スタイリッシュな空間でゆっくりと、旅の思い出となる逸品を見つけることができるでしょう。
（まとめ・文：吉川、編集：hotspring727）
