北海道観光の中でも大人気の函館。景観、温泉、食の三拍子が揃っているのが魅力です。そんな函館市にある湯の川温泉の老舗温泉旅館が多く立ち並ぶ界隈に、7月1日、数年ぶりに新規開業したのが「函館湯の川温泉 海と灯／ヒューイットリゾート」です。『道南の“湯と食”を味わい尽くす』がコンセプトのホテルに宿泊してきた体験レポートをお届けします。
写真：湯船と海の境界線がわからない！津軽海峡が望める、海と一体化した露天風呂
北海道観光で人気の高い函館。毎年約500万人の観光客が訪れる観光都市となっており、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』では、一つ星以上の星が付いている観光地が市内になんと！20以上もあるんですよ。
湯の川温泉は定山渓温泉や登別温泉と並んで、北海道三大温泉郷のひとつ。老舗温泉旅館が多い激戦区エリアに、今年7月1日に、「函館湯の川温泉 海と灯／ヒューイットリゾート」が、数年ぶりに新築開業しました。
写真：最上階に露天風呂があるのが見える外観
札幌からフルーツ街道で直売所に立ち寄ってサクランボを購入して、ドライブのおともに！
写真：高速道路を使わず、いろいろ立ち寄りながら道南へ。フルーツ街道ではちょうどサクランボの美味しい時期でした
函館方面に行くと、つい立ち寄ってしまうのが、「ラッキーピエロ」。道南の限られたところにしかないハンバーガーショップで、ハンバーガーのほか、カレーライスやオムライスなども人気です。
写真：「ラッピ」と愛されているお店。道民は道南方面に行くと、どこかしらの支店に立ち寄ります！
海沿いを走って目的地のホテルへ。湯の川地区を流れる松倉川河口に近く、函館市熱帯植物園にも近い国道278号沿いにあり、函館空港から車で約5分の位置にあって、アクセスもとても良好です。
あちこち立ち寄って、到着時刻が予定よりも少し遅くなってしまったので、チェックイン後はすぐ12階の大浴場「天海」へ。
ここの目玉は津軽海峡を望めるインフィニティ露天風呂です。ホテル名の「海と灯」は、津軽海峡の月とイカ釣り漁船の漁火の灯に由来しているそうです。
写真：湯船と海の境界線がわからない！津軽海峡が望める、海と一体化した露天風呂
写真：内風呂も津軽海峡をゆっくりと眺められます
ほかにも、畳が敷かれている畳風呂やちょっと熱めのお湯の壺風呂もあり、屋外の風に吹かれてゆったりと湯浴みができます。
写真：海を眺めながら、周囲に配した畳に座ってゆっくりしたり、湯船で半身浴したりとくつろげる畳風呂
夕食後にもう一度入浴した際には、ホテルオススメの月見酒を楽しみました。箱館酒造の「郷宝（ごっほう）」という人気のお酒を、桶に用意された特注の徳利とおちょこでいただきます。浴室内でも、見晴らしの良い湯上り処（17：00～22：00）で飲むことができます。
写真：風流な月見酒。お酒は最近人気の郷宝
朝夕食は、2階のビュッフェレストラン「月舟」でいただきました。ここでは道南の食材をふんだんに使った豪華ビュッフェが楽しめます。
写真：函館といったら、やっぱり海鮮物が人気です！
ライブキッチンがあり、その日の朝に水揚げされた新鮮な魚介類を使った寿司・海鮮丼、グリルで焼き上げる魚介類、窯で焼く肉類のオーブン料理、オリジナルスイーツなど約150種類を楽しむことができます。
写真：新鮮な海の幸でお寿司を握ってもらったり、自分で海鮮丼を作ったり…
写真：手作りスイーツやアイスは夕食でも朝食でも食べられます
写真：やっぱりやってしまいますよね。自分で作る海鮮丼！
エレベーターを降りた壁には、書家の金澤翔子さんによるホテルのロゴが飾られています。金澤翔子さんといえば5歳から書家の母に師事して書を始め、今や全国の名だたる神社仏閣で奉納揮毫（きごう）や個展を開催し、ローマ教皇庁(バチカン市国)に大作「祈」を寄贈したことでも有名です。
写真：見事な書にしばし足が止まってしまいました！
客室はダブルルームからジュニアスイートまで多彩なタイプがあり、細やかな配慮があって、とても快適に過ごせます。
写真：足袋や和柄のポーチなど、温泉大浴場に行くのに便利なグッズなど配慮がうれしいですね
1階の売店では、地元のお土産品が並んでいるほか、朝にはミニ朝市を開催。私も思わずキュウリを買ってしまいました。
写真：地元の生産者さんの農産物が並ぶミニ朝市。自分へのお土産にいいですね
函館空港から車で5分、函館駅からも15分とアクセスの良い「函館湯の川温泉 海と灯」。
温泉旅館の和のテイストを活かしながら、アクセス良し、温泉良し、料理良しと三拍子そろった快適なホテル滞在を十分に楽しみました。
（まとめ・文：吉川、編集：hotspring727）
