山梨県の南部に位置する山梨県身延町。東京から約2時間というドライブにはちょうど良い距離にあり、昭和初期の建物を再活用した「古民家宿るうふ 書之家」の周辺にはのどかな田園地帯が広がっています。和紙の里ならではの書道体験など、ゆっくりとした丁寧な時間が過ごせる一棟貸しのお宿をご紹介します。
写真：木の温もりがやさしい古民家宿
山梨県身延町は、山梨県の南部に位置します。東京から2時間ほどという距離なのですが、田園地帯が広がってのどかな風景が目に飛び込みます。
同町は日蓮宗の総本山である身延山久遠寺の門前町で、287段の石段を上った先に久遠寺があり、さらにその先のロープウェイで登ると身延の景色を一望できます。
その久遠寺から車で20分ほどのところに「古民家宿るうふ 書之家」があります。
写真：時代を感じさせる趣のある外観
そんな古い歴史のある町にある「古民家宿るうふ書之家」。建物は、もともと身延の大工の棟梁の自宅で、1932年、昭和初期に建てられたものです。
3階建だった建物に手を加えて三層吹き抜けの空間を作ったので、天井の高い広々とゆったりと過ごせる広間となっています。
写真：木に囲まれ、高さのある空間がとても気持ちが良い！
立派な柱や梁が交差し、ふすまやガラス、照明などの繊細な装飾が本当に美しい！
写真：「そういえば、板の間の上で座布団に座る生活から離れていたなー」なんて思ってしまいます！
せっかく古民家でゆっくりするならば、地元ならではの体験をしてはみませんか？
＊土地の体験
身延町の特産品の一つである和紙。和紙とすずりを使った書道体験ができます。ぜひ白い和紙に向かって、今の気分や夢、目標を書き綴ってみてはいかがですか？
写真：書道って何年ぶりかしら？
小さなお子さんは和紙と手形で作るうちわ作りもできるそうです。
＊時の体験
「1年後の自分に想いをはせて手紙を書いてみてはどうですか？」というのが宿からの提案です。
今の自分をちょっと見直して、1年後の自分へのメッセージ。ユニークな提案ですね。和紙にしたためるというのも粋です。
＊火の体験
お庭に焚き火スペースが用意されています。焚き火をしながら気心知れた仲間たちと語り合うのはいかがでしょうか？火を囲むと、人は自然といろいろなことを話したくなる習性があるみたいですね。
写真：普段はなかなかできない焚き火も、こういう環境だから可能ですね
これといって特別なことをして過ごす必要はない古民家宿での過ごし方ですが、毎日の慌ただしい生活ではなかなかゆっくり丁寧に過ごせなかった時間を楽しむことをしてはどうでしょう。
コーヒーを豆から挽き、ゆっくり淹れる。それを田園風景を望む縁側で飲む。朝食の後の一杯でも、読書しながら飲むのもいいですね。
夜は焚き火台を囲んで過ごせば、普段は話せないような会話にも花が咲くことでしょう。
旅の疲れを癒すお風呂は、素足のまま移動できる別棟の蔵にあります。もともとは「下山大工」という宮大工の集団の棟梁が作った蔵で、その蔵をリノベーションした浴室です。
檜の湯船は外側に広がった形をしているので、ゆったりと肩まで浸かれるのが特徴です。足を投げ出し、体を伸ばしてゆっくりと湯浴みできます。
写真：家族など大人数で入れる大きな檜風呂
お風呂はいつでも温かく入浴できるように追い焚き機能も付いていて、好きなタイミングで入浴できます。
写真：別料金ですが、お風呂で日本酒を楽しむこともできます
旅の楽しみの一つは地のものが食べられること！宿では地域で採れた旬の食材を中心に、掘りごたつ式の囲炉裏の炭火で堪能できる夕食と、朝はお重に盛られた季節の食材を使った体にやさしい和朝食が味わえます。
写真：熱々を頬張れるのが炭火焼きの良さですね
夕食では、ニジマスや鯛、甲斐信玄鶏、季節の野菜などの前菜メニューや、炭火でじっくり焼いたBBQ料理が楽しめます。
ドリンクはさまざまありますが、山梨県といえばワインの名産地。さまざまなワイナリーのワインも用意されています。
写真：美味しい料理に地ワインもいいですね！
チェックイン・アウトは、館内にあるiPadを用いて、スタッフと接触することなくオンラインで可能です。
写真：ほかのお客さんやスタッフとも会わずにチェックイン・アウトができます
コロナ禍にこういう便利なシステムを使い、気の置けない人たちと過ごしてはどうですか？
（まとめ・文：吉川、編集：hotspring727）
