福島県郡山市熱海町の磐梯熱海温泉に「五の香りを感じる宿 浅香荘」が2019年7月が新OPENしています。
浅香荘を運営しているのは磐梯熱海温泉で「ホテル華の湯」「萩姫の湯栄楽館」「湯のやど楽山」の3つの施設を経営する栄楽館グループ。
既存の3施設と違う取り組みが、滞在中に財布を気にせずに過ごせるオールインクルーシブスタイルであるということ。
ゆったり過ごせると早くも人気の浅香荘の魅力を紹介します!
財布を持たずにアレコレ楽しめるオールインクルーシブスタイル
食事やドリンク、アクティビティなど、費用のほとんどが含まれたプランとして最近増えている「オールインクルーシブ」。滞在中に財布を気にせずに過ごせるのが大きな魅力ですね。
写真:新しくオープンした「五の香を感じる宿 浅香荘」
2019年7月にオープンした「浅香荘」もそのスタイルを採用しています(一部のアルコール類を除く)。
チェックイン後は、ロビーラウンジのウェルカムドリンクやスイーツでホッとひと息! そこにはアメニティバーがあり、自分サイズの浴衣やお好みのアメニティグッズを選ぶことができます。
写真:館内を移動する際に便利な湯かご
写真:湯かごには目印にもなる、好きなリボンを選ぶことができます
なんで福島に熱海?
磐梯熱海温泉の開湯は800年前といわれ、熱海という地名は、奥州合戦のあとにこの地の領主になった、源頼朝の家臣伊東祐長の出身地の伊豆にある「熱海温泉」に由来するそうです。
最初に「福島県に熱海?」と思った方、ご納得ですね。
時代は南北朝時代。ある夜、京の公家の娘「萩姫」という美しい娘が不治の病に苦しんでいたところ、「都を去る東北方、数えて五百本目の川岸に霊泉あり。それに浸れば全快する」という不動明王のお告げがあったそう。
萩姫は侍女を伴って、苦難の末五百本目の川(現在の磐梯熱海温泉地内)にたどり着き、そこに湧き出る湯で全快したといわれていることから、現在、この湯は「萩姫の湯」とも呼ばれているそうです。
浅香荘では、この地下から湧き出した磐梯熱海の湯を、湯守が温度管理して源泉かけ流しで提供しています。アルカリ性単純泉で無色透明。滑らかなお湯です。
写真:大浴場(なかの湯)→男性/5:30~9:00 女性/15:00~24:00
写真:すばらしい庭園を見ながらの大浴場(おくの湯)→女性/5:30~9:00 男性/15:00~24:00
源泉かけ流しの湯は、大浴場の「なかの湯」と「おくの湯」があり、時間により男女入れ替え制で2つのお風呂を楽しめます。ほかにも貸切風呂「鍵の湯」があり、空いていれば何度でも入浴可能です。
写真:貸切風呂でのんびりもいいですね
お風呂上りにはロビーラウンジで、冷たいビールやアイスキャンディーなどでクールダウンを!
写真:飲み物を飲んだり、本を読んだりと、自由に使えるロビーラウンジ
料理旅館・栄楽館グループだから料理も楽しみ。持ってきてくれるブッフェ「Bon marche」も!
栄楽館グループの以前からある3つの旅館は、以前から「料理旅館」として料理に定評があり、月ごとに変わる料理にとても力を入れています。
「香」を大事にし、鰹節の香や温かいご飯の香、味噌汁の香など、料理長が厳選したふくしまの食材をふんだんに使って、香を感じられる料理に仕立てています。
こだわりの一例としては、料理長が厳選したかつおぶしです。これで出汁を取り、さまざまな料理に深い味わいを引き出しています。また、味付けに使うしょう油は、会津で100年の伝統を持つ「会津高砂屋」のキンタカサゴ特級しょう油を使うなど、どれも一級品を使用しています。
写真:華やかで贅沢な夕食の一例。どれから食べていいか迷ってしまいますね
写真:小さな器がいろいろ盛られたお盆をスタッフが運んで提供する「Bon marche」
夕食はとても華やか。メニューとは別に、「Bon marche(ボンマルシェ)」と題した料理も提供されます。賑やかな市場をイメージして、小さな器に盛られた6種類の料理が並べられたお盆を、スタッフがテーブルまで持ってきてくれます。彩りもよく少しずつ食べられるのがいいですね。
さらに可動式の無煙調理ワゴンを設置し、熱々の鉄板料理や天ぷらなどを目の前で調理してくれるというパフォーマンスも好評です。
写真:季節のお造りの一例
写真:朝から元気になる和食の朝食の一例。こだわりの豆腐やみそ汁などが盛り付けられています
朝食は純和風。前日に自身で選んだ、料理長厳選の一夜干し3種類のお魚の中から選んだものが焼かれて出てきます。
ほかにも季節の美味しいおかずが勢ぞろい。地元の二瓶食品の寄席豆腐や、太田屋こうじ店の昔ながらの製法の無添加味噌、ふっくらと豊かな味わいの田中養鶏場のさくら玉子など、ここにもたくさんのこだわりが詰まっています。
写真:前日に選んだ一夜干しの魚は、ふっくらと焼いてテーブルへ
ちょっと温泉街を散策!
時間に余裕のある人は、自然がいっぱいの温泉街を散策してみよう。
回廊沿いに流れる水路にも温泉が流れている「熱海湯けむり緑地公園」や、町の水道水を汲むことができる「深沢の名水処」、磐梯熱海駅のところには足湯があり、多くの人たちが利用しています。
写真:磐梯熱海駅横の足湯
また、少し時間のある人には、幹周7.5mの大ケヤキをはじめ、樹齢300年、直径2m超の大木が50本以上群生する「ケヤキの森」がオススメです。森林浴をしながらのウォーキングが人気です。
アクセスも便利で、磐梯熱海駅から車で5分程度のところにあります。ここにも足湯があり、散策疲れを癒すのにもってこいですね。
写真:森林浴に最高のケヤキの森
写真:開湯のきっかけにもなった萩姫。8月には萩姫まつりも開催
毎年8月9・10日には「萩姫まつり」が開催されます。萩姫縁日や萩姫渡御撮影会、献湯祭、萩姫万灯パレードなどいろいろな催しが行われます。
また、過ぎてしまいましたが、毎年12月第一日曜日には「つるりんこ祭り」が開催されます。氷上綱引大会やスケート体験教室のほか、出前足湯や体の芯まで温まるつるりんこ鍋のサービスなど、楽しい内容盛りだくさん!
写真:つるりんこ祭りの一幕
源泉かけ流しのいいお湯とおいしい料理。マイペースにゆっくりとした時間を愉しみたい方にはお勧めの新しい温泉宿です。特に財布持ち歩かない館内手ぶらとか、最高のリラックスですよね!
(まとめ・文:吉川)