「温泉卓球」と聞くと、懐かしいでしょうか?それとも新しいでしょうか?
今までは各温泉地で、風呂上りに浴衣でピンポン、という昔ながらの情景がありましたが、現在はなんと、全国規模で温泉卓球大会が行なわれているようです。しかも、打つのはラケットではなく、【風呂桶】や【スリッパ】と各温泉地で温泉地ならではのご当地ラケット(?)を使用。
写真:風呂桶をラケット代わりにするのは「こんだ薬師温泉」
そして、ご当地卓球大会の頂点、第5回ご当地温泉卓球全国大会が
2017年7月9日(日)に、熊本県の黒川温泉で行なわれます。現在エントリー受付中です!
写真:くまモンも温泉手形での熱戦に参加!
ご当地温泉卓球全国大会について、黒川温泉青年部の藤田さんにお話を伺いました。
—黒川温泉では毎月第三日曜日に、温泉手形をラケット代わりにした「てがたっきゅう」を行っていらっしゃるんですね。
「そうですね。温泉をもっと盛り上げていかにゃならん、ということで話し合ったところ、『てがたっきゅう』というのが出てきたんです。ネーミングから入りました。」
—えっ、ネーミングからですか。
「平成23年だから……6年前くらいですかね。黒川温泉の入湯手形(*1)が25周年ということで、手形をラケットの代わりに使って卓球してみたら面白いんじゃないかって。実際やってみたら本当に面白くて。それで始めたんです」
—「てがたっきゅう」では、青年部を0点に抑えたら豪華賞品がもらえる(*2)、ということですが、難しくないですか? 今まで勝ちとった方はいらっしゃるんでしょうか?
「いますよ(笑)。3〜4ヶ月に1回くらいは、いらっしゃいます。ラケットに使う手形でも小さめのを使ったりして、ハンデを設けてますから(笑)。みなさんに思い出作りしてもらいたいということで。」
(*1)天然の木材(間伐材)で作られた入湯手形は、一つ一つ大きさや形が異なるのも魅力。挑戦者の相手をする青年部の方は小さめの難易度高い手形を使用しているそうです。
(*2)0点に抑えると豪華賞品、そうでなくても健闘したらなんらかの賞品がもらえるそうです。参加賞もありますよ、とのこと。
—今度は全国大会ということですが、これはどんなきっかけで始まったんですか?
「『てがたっきゅう』をやっているうちに、佐賀県の嬉野温泉や、山口県の湯田温泉ではスリッパで温泉卓球やってるよ、という話を聞いて、じゃあ一緒にやってみたらということで。ほかにも長崎県の雲仙温泉では具雑煮の鍋ぶた使って『なべブタっ球』とか……(笑)そんな話が盛り上がって、始まったんです。」
写真:嬉野温泉、湯田温泉からのスリッパ温泉卓球。柔らかいから変化球のオンパレード!?
—やはりネーミングですね(笑)、楽しそうです。
藤田さんのお話にもあったように、嬉野温泉、黒川温泉、雲仙温泉、湯田温泉の4つの温泉地が集まり、2013年1月に「ご当地温泉卓球振興協議会」が設立されました。
嬉野温泉、湯田温泉はスリッパ温泉卓球
黒川温泉は温泉手形を使った“てがたっきゅう”
雲仙温泉は具雑煮の鍋ぶた使った“なべブタっ球”
それぞれの温泉地で定期的に熱い戦いが繰り広げられています!
2013年6月30日には第1回ご当地温泉卓球 九州・山口大会を嬉野温泉で開催。
以後、毎年温泉地をかえて全国大会を開催、2017年の第5回は黒川温泉で行われます。
それでは、全国大会とはいったいどういうものなのでしょうか?
北海道から九州まで、全国8温泉地の6種のラケットが集結します。
【入湯手形】<熊本>黒川温泉
【風呂桶】<兵庫>こんだ薬師温泉
【かまぼこ板】<山口>長門湯本温泉
【木うちわ】<高知>うまじ温泉
【スリッパ】<北海道>まっかり温泉、<佐賀>嬉野温泉、<山口>湯田温泉
【鍋ぶた】<長崎県>雲仙温泉
ダブルス99組(年齢・男女の組み合わせ自由)で熱い戦いが繰り広げられます。
ルールの肝は、「2点獲得ごとにラケットチェンジ(6ラケット使用順自由)」
つまり、全国の温泉地で使われているすべてのご当地ラケットを使いこなせ!ということです。これは面白そうですね。
大会後には懇親会もあり、抽選会や黒川温泉軽音部によるライブも予定されています。
また、7月8日(土)、9日(日)に黒川温泉に宿泊して大会に参加する方には1組2000円の宿泊補助も。
詳しい情報は黒川温泉観光協会のHPへ。エントリーもここからです!
http://www.kurokawaonsen.or.jp/
(取材・文:前田ゆかり)
http://www.kurokawaonsen.or.jp/
開催日:2017年7月9日(日)
問合せ先:黒川温泉観光協会
TEL:0967-48-8130(べっちん館)