群馬県と長野県の県境にあり、日本を代表する活火山で日本百名山でもある、浅間山。2つの登山口を結ぶ周遊コースで変化にとんだ登山を楽しめるのをご存知ですか?
浅間山周遊バスで、より便利に周遊登山を楽しめるようになっているんですよ!
写真:黒斑山から望む活火山・浅間山の雄大な景色
ふたつの登山口をつないでくれるのが周遊バス
浅間山への登山口は、高峰高原と天狗温泉浅間山荘の2つ。この2つの登山口からは、どちらもちがった魅力のある黒斑コースと火山館コースがあります。周遊バスを使った周遊コースはそのどちらの魅力も楽しめる、いいとこ取りコースなんです!
黒斑コースは「花の百名山」にも選定されていて、ヤナギラン、クルマユリ、ヒメシャジン、ノアザミなどの高山植物を楽しむことができます。
黒斑山山頂からは、晴れた日には目の前に美しい浅間山のすがたを見られます。
浅間山を眺めるため多くの登山客が訪れるので、登山道も整備されていて、比較的歩きやすいコースにもなっています。
写真:黒斑コースに咲く可愛らしいコマクサ
写真:高峰高原のニッコウキスゲ。色とりどりの高山植物を楽しめる
もう一つのコース、火山館コースは火山らしい地形や岩場が多いコース。
深い樹林や迫力ある岩山などを楽しめます。黒斑コースに比べてやや登山の難易度が高めになっています。賽の河原からの浅間山の絶景は必見です!カモシカ平では野生のカモシカを目撃することも。
写真:火山館コースでは野生のカモシカに遭遇するかも?
周遊コースでは、浅間山を目の前に見られる、荒涼とした裾野Jバンドや、びっくりするほどの急勾配、草すべりなどの名所も通ることができますよ。
周遊バスの乗り場に登山用のマップが置いてあるのでこちらも参考にしてみてください。
登山に必要な持ち物、服装については、歩きやすい服装、軽い登山やトレッキング用の靴、帽子、手袋、厚めの靴下や上下別のレインウェアがあると安心です。
登山中にとる昼食については、バス乗り場付近では購入できないので、事前に用意しておくと良さそう。コース途中、トーミの頭、蛇骨岳山頂、仙人岳山頂などで休憩したり、昼食を食べたりするのもおすすめです。
バラエティに富んだふたつのルートの登山口を結ぶ周遊ルートをつないでくれる周遊バスを利用すれば、浅間山の名所を逃さず回れますよ。
周遊バスを利用した登山のモデルコース
このバスを利用して登山を楽しむコースについてご紹介しましょう。
例えば高峰高原の登山口を朝7:00に出発して登山を開始、黒斑山やJバンドなどを通り、前掛山の頂上へ。下りは火山館を経てもう一つの登山口天狗温泉浅間山荘に15:30頃に到着。
そのあとは、バスのBコース天狗温泉浅間山荘16:00発の便に乗って、出発地点の高峰高原にラクラク帰れます。
宿泊地や車を停めている場所まで、帰りはバスが足になってくれるので、ゆっくりと登山を楽しめるということですね!
下記に4つのバス行程が記載されています。宿泊地などによって、うまく利用してくださいね。
写真:周遊バスで効率よく登山を楽しもう
それぞれの登山口にはもちろん温泉も!
天狗温泉浅間山荘、高峰高原ホテルにはそれぞれ魅力的な温泉施設があります。
天狗温泉浅間山荘の温泉は、その赤いお湯が特徴!
昔、天狗が入ってお湯の色が赤くなったという伝説がある温泉なんです。源泉は透明だそうですが、鉄鉱成分が空気に触れることによって酸化し、このような色になるのだとか。鉄鉱が多く含まれているのでそれを使って陶器も作れるほど。鉄分が多いので体の芯まで温まりますよ。
温泉は日帰りでも利用できるので、登山のあとに温泉でゆっくりと疲れを癒してくださいね。
写真:赤いお湯が特徴!浅間山荘の温泉
もう一つの高峰高原ホテルにも日帰り入浴できる温泉があります。高峰高原ホテルは標高2000mの絶景を楽しめる温泉です!
タイミングが良ければ、雲海や富士山まで見られるそうです。夜には満点の星空を眺めながらの露天風呂なんて贅沢ですね。
神経痛にもよく効くと言われているお湯。登山のあとに絶景を眺めながらの露天風呂でくつろげますよ。
写真:高峰高原ホテル、標高2000mからの夜景
まとめ
周遊バスを使えば、どちらかの登山口の宿に泊まって、周遊登山を楽しみ、両方の温泉を楽しむことができるということですね!
それぞれ違った魅力のある2つの登山コースと2つの温泉、これを機会にぜひ両方体験してみてください!
(まとめ・文:mashiro 情報更新:2019年4月)