土湯温泉といえば日本有数のこけしの里としても有名な温泉地。そんな土湯温泉で長年親しまれてきた公衆浴場中之湯が休業期間を経て今年2018年4月からリニューアルオープンしています!以前の中之湯は45~46℃のような熱い湯が人気の公衆浴場でしたがリニューアル後も熱い湯は健在!さらに露天風呂や4つの貸切風呂も完備されパワーアップした中之湯となりました。
写真:広々とした明るい雰囲気の大浴場。写真は女風呂ですが男女とも同じような造り
リニューアルした中之湯は隣接していた富士屋旅館の跡地(震災後に廃業)と中之湯の跡地を合わせた敷地に建っています。以前の中之湯と比較して広く・新しくなっただけではなく、2つの泉質を楽しむことができるようになりました。
1つ目はもともとの中之湯の源泉「中之湯源泉」と富士屋旅館の2本の源泉「不老源泉」「長寿源泉」からの炭酸水素塩泉で美肌の湯と言われています。
以前の中之湯を知る方に懐かしい熱い湯はこちらです。2つ目は単純泉で荒川の上流、土湯温泉の源泉地から引いているものです。どちらももちろん源泉かけ流しなのが嬉しい!
以前は平屋で男女各1つずつの浴槽だった中之湯ですが、リニューアルに伴い、地下1階、地上2階建てになりました。
1階で受付を済ませると、大浴場は地下1階に案内されます。バリアフリーを考えた設計がされており、エレベーターもあるので安心です。
大浴場では2つの泉質を両方楽しむことができ、さらに露天風呂もあります。公衆浴場で露天風呂も楽しめるなんて贅沢な気持ちになりますね。風呂上りには和室と洋室、2つの休憩室も自由に使えるので、ゆったり寛げます。
写真:露天風呂も男女両方に完備。(写真は男風呂)
リニューアル後、リピーターも多く好評なのが地下1階と2階に2部屋ずつある貸切風呂!4つも貸切風呂がある公衆浴場は珍しいですね。通常の入浴料金の他に1部屋1500円で50分利用することができます。事前の電話予約はできず先着順となります。
2階の貸切風呂は眺望がよく、窓を開けると川のせせらぎや岩肌を間近に感じられます。2階は単純泉、地下1階は炭酸水素塩泉と泉質も違うので、空いていれば泉質で好みの浴室を選ぶこともできます。
今回の中之湯のリニューアルには土湯温泉の方々の想いが込められているそうです。土湯温泉は2011年の東日本大震災で、建物のダメージなど直接の被害に加え原発事故の風評で観光客が減少。震災前には16件あった温泉宿のうち5件が廃業してしまいました。
写真:和と洋の休憩室があり入浴料金内だ
そんな中で土湯温泉を盛り上げようと地元の方々や福島市などが一体となって、廃業した宿の跡地の活用に乗り出したのです。その1つが今回の中之湯のリニューアルでした。今後も物産品を扱う「まちおこしセンター」やこけし作り体験ができる「観光交流センター」を作るなどさらに土湯温泉を盛り上げていく予定だそうです。これからも進化していく土湯温泉から目が離せないですね。
(取材・文:えりぃ)
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