東京から電車で約2時間。福島県にある昔ながらの湯治の湯、土湯温泉郷に貸切温泉付きのゲストハウス「YUMORI ONSEN HOSTEL(ゆもり温泉ホステル)」があります。
古き良き温泉街にイノベーションを起こす、新しいゲストハウスの魅力についてご紹介します。
写真:古い温泉地にありながら、海外からも多くのゲストが訪れるYUMORI。お洒落なエントランス
温泉地にある宿泊施設のイメージをくつがえす新しいホステル
YUMORIは、温泉地によくある旅館やホテルとはちょっと違った施設のようです。
6タイプ全30室の部屋は、露天風呂がついたファミリー向けのセミスイートや和洋室、男女混合のドミトリー、女性専用のドミトリー、合宿向けの大部屋など、バラエティに富んだお部屋が用意されています。
写真:リーズナブルな価格でも広々としたお部屋でくつろげるのがうれしい
和洋室はベッド2つに広々とした畳のスペースもあり、モダンな雰囲気。
写真:シンプルで落ち着いた雰囲気のベッドルーム
ドミトリーもベッドの間の空間が広くプライバシーが確保されていて、ベッドには手元ライトを設置。貴重品入れや棚なども完備されています。
写真:ドミトリーもゆとりある空間
貸切風呂は露天風呂、内湯タイプ、バリアフリーのお風呂となっています。
土湯温泉では至る所から温泉が湧き、温泉郷の中でも10種類以上の泉質があると言われています。宿によっても泉質が違うそうですが、YUMORIのお湯は自律神経不安定症、不眠症、うつ状態、リウマチ、腰痛、五十肩、冷え性などオールマイティに効くようです。
自由度の高いホステルで、なおかつ美肌の湯として1400年以上もの歴史ある名湯も楽しめるのは嬉しいですね!
写真:土湯温泉の名湯は日帰りでも楽しめる
土湯で生まれる温泉コミュニケーション
YUMORIの特徴は、やはり何と言っても、古い温泉文化を語り継ぎながらも、国境や文化・言葉を越えた多くの利用客の拠点を目指していること。
写真:ラウンジはコミュニケーションの場として利用されている。たくさんの出会いが生まれる場所
2階のラウンジは宿泊者以外も利用できるコミュニティスペースとして解放されています。
明るく、解放的な雰囲気で湯上がりに立ち寄るにはぴったりな場所ですね。
ラウンジではハウスブレンドのコーヒーや、4種類の味が楽しめるクラフトビールも販売されていて、お風呂上がりの休憩もできそう。また、宿泊者は併設されたキッチンを使えるので、食材を調達してそこで調理して食べることもできますよ。キッチンも広々と解放的なスペースとなっています。
木を基調とした落ち着いた自由な空間でくつろげるラウンジ。とてもオシャレなスペースなので写真撮影をする人も。お友達同士や、そこで出会う人とのコミュニケーションが楽しめそうですね。
早くも国内外からの宿泊者で賑わう
写真:ラウンジでコーヒーを飲みながら読書するのも至福のひととき
2018年秋のオープンから早くも国内外からのゲストが訪れているYUMORI。
すでに海外からのゲストの宿泊や、大学サークルの合宿、忘年会、打ち合わせでのラウンジの利用など、さまざまな形での利用が始まっています。
「温泉街」の既成概念から解放され、世界中の人たちと土湯の魅力を再認識したい、との思いで生まれたゲストハウス。
かつて福島と会津を結ぶ峠道の湯治場としてさまざまな旅人が行き交ったその場所は今また新しい「温泉コミュニケーション」の場として動き出したようです。
古き良き温泉地の新しい楽しみを見つけられそうですね!
(まとめ・文:mashiro 情報更新mashiro:2019年12月)