1/30~2/29の間、酷寒の時期の知床で行われる「知床流氷フェス」。なぜこんな寒い時期にわざわざ?と思う方もいるでしょうが、いえいえ、そうではありません。これは寒さを楽しむ為の体験型イベントなんです。一体どんなイベントなんでしょう。
写真:今回で4回目を迎える「知床流氷フェス」
2017年より始まった「知床流氷フェス」は今回で4回目。もともと知床では、1958年から30回続いていた「知床ファンタジア」というイベントがあり、レーザーでオーロラを再現していたりしていたのですが、2016年の第30回を持って終了。世界遺産でもある知床の冬の自然を感じて欲しいと、冬に閉鎖しているキャンプ場を舞台に行われる事になったそうで、存分に知床の冬の夜を満喫できる内容になっています!
写真:幻想的な会場の明り
会場に入るとひときわ目を引くのが、美しく輝くアイスタワーとアイスドーム。ついうっとりしてしまいそうな幻想的な外観ですが、中に入ってみると全く別世界が。まるで氷の城の様。無数に下がっているつららが、まるで氷の森の様です。そして奥に進んでいくと営業しているのが「アイスバー」。野営場に生えている木を覆う氷で作った、氷のカウンター。ここで提供される特製カクテル(有料)を幻想的な雰囲気の中楽しみたいですね。
その他、知床の自然を知り尽くしたネイチャーガイドさんによる「ネイチャーガイドトークショー」や、体験できる「空中テント」の設置など多彩なプログラムが行われます。空中テントはふわふわゆらゆら、とても不思議な感じだそうです。是非体験してみたいですね。
写真:ドームの中は幻想的な世界
その他、ゆったり星空を眺められる「ハンモック」や、冷えた体を温めてくれる「焚火スペース」も各所に設けられています。そう、星が一番綺麗に見えるのは空気中に塵の少なくて澄んでいる冬なんですね。ゆったりハンモックに体を委ねて、知床の夜に全身を預けましょう。
写真:ハンモックに体を預けて、冬の夜空を楽しもう
そして酷寒の中でこそ、そのありがたさを改めて感じるのが火の存在。心地よい温もりとオレンジ色の炎が美しい焚火スペースが各所に設けられています。オレンジ色の炎を眺めながら、その炎でコーヒーを淹れるのもよし、フードを炙って食べるもよし。焚火に当たりながら1人で雰囲気を楽しむのもいいですし、周りの人と一緒に会話を楽しむのもいいですね。会場では焚火で炙って食べれるマシュマロやチーズ、鮭トバその他、地元にこだわった食材などを提供していますよ。
写真:オレンジ色の炎を眺めながら、焚火を楽しもう。
入場料は、知床キャラクターの「トコさん」の缶バッジが付いて一人500円。
ホテル~巡回バス(無料)も約15分間隔運行されますので、宿泊先から安心して足を運べるのもうれしいポイントですね。行く時は防寒対策を忘れずに!
写真:輝くアイスタワーとアイスドーム
また、この時期しかできないものとして「厳冬期の知床五湖エコツアー」や「流氷ウォーク」への参加体験もオススメです!
それぞれ、凍った湖面、オホーツク海の上が歩けますよ!海の上を歩く!これもなかなかできない体験ですね。
厳冬期の知床五湖エコツアー
https://www.goko.go.jp/winter/
流氷ウォーク
https://www.shinra.or.jp/ryuhyo_walk.html
(文・まとめ:すてぃーぶん 記事確認:すてぃーぶん 2020年1月)