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【佐賀】リニューアルROOMは海を見ながらどこでも座れる部屋!地酒飲み放題の宿・鶴荘【レポ】

佐賀、太良竹崎温泉(たらたけざきおんせん)の旅館 鶴荘(りょかん つるそう)、この宿は日本酒好きが九州を旅するなら絶対押さえておきたい宿です。2016年夏にリニューアルしたお部屋をレポしにいったつもりが、常務の赤木さんの地酒愛・日本酒愛に感嘆して帰ってきました。

有明海(ありあけかい)に面したのどかな漁港に面して、鶴荘はあります。
九州では、この太良竹崎温泉はカニを食べにいくところとして有名です。「竹崎ガニ」という名物ワタリガニがとれるのです。潮の干満の激しい有明海はプランクトンが豊富なおかげか、魚介類、ことに貝や甲殻類の味が特に複雑で豊かだといわれており、竹崎カニのうまさを生んでいるのです。

最近流行りの焼きカキもこのあたりが発祥のように思います。焚火で豪快に焼いていくカキは、少なくとも私が知る限り四半世紀以上前からやっていて、昔はブドウの実のように重なり合った有明海産の小粒カキ、よく焼いて燻製状になっても味が深いところが私は好きでした。(……小粒カキ最近見ないな。養殖の大きい一粒カキばかり。やっぱりアレのせいか?)

赤木さんが美味しいと思う12種類の地酒を、自ら改良したサーバーで飲み放題

さて、鶴荘。
フロントまわりから佐賀の酒のプレミアグッズまみれです。
太良竹崎温泉 鶴荘 ラウンジ
ラウンジ的なスペース。佐賀の酒のプレミアグッズがいい感じで飾られています。

そもそも「お宿の評価で、酒ぞろえ(数は少なくても質とか)はすっごく重要」という考えの私にとって、期待が高まります。

太良竹崎温泉 鶴荘 セルフサーバーの説明

しかもテーブルにこんな案内を見つけてワクワクしているところで赤木さん登場です。

太良竹崎温泉 鶴荘 ご主人・赤木さん

仕事で日本中の酒を飲んでいるうちに、日本酒にのめりこんでいったという赤木さんは、今では品評会の審査員を務めるほどの「日本酒の伝道師」。最近では、自分の宿にとどまらず、佐賀を遠く離れた近畿地方の某高級旅館から酒メニューのコーディネイトを依頼されるほど。

「利き酒セットを始めたのは自分です」と断言する彼は、佐賀の美味しい地酒をとことん味わってもらいたいと、そもそもワインサーバーだった機械を改造して「セルフ日本酒サーバー」をつくってしまい、それで12種類の地酒飲み放題、というたまらない企画を自宿で行っているアイデアマンなのです。

太良竹崎温泉 鶴荘 セルフ日本酒サーバー

セルフ酒サーバー。

太良竹崎温泉 鶴荘 食事処

食事処にサーバーがあるので、必然的に部屋食にした場合は飲み放題はできない。

サーバーに並ぶ12種類は佐賀の地酒から赤木さんが自分の舌で味わって、美味しいと思ったものをチョイス。
これが自慢の日本酒サーバー。1回30CCの日本酒が出てくるので、12種類制覇すると2合。
「本当はもう1台ふやして16種類にしたいんですよ」採算を度外視したこのセリフ、日本酒が根っから好きで広めたいと思っていないと出てこないでしょう!

しかも、この海に面した立地。竹崎がにをはじめ、海の幸の宝庫である。カニ(とくにかにみそ♪)と日本酒といったら、もうマリアージュ状態もいいところではないですか!

とにかく日本酒が好きな人は、赤木さんの話が面白くてたまらないはず。
話はつきないのですが(お酒実際に飲みながら聞いてたら相当ヤバかったはず!)当初の目的である新しいお部屋を拝見。

絶景眺めながらゴロゴロ。モダンと寛ぎが同居するリニューアルルーム。

新しいお部屋の名前は「宗政」。もっとも甘口で濃厚とファンが多いお酒の名前です。
最上階にあるお部屋からは、眼下に港、遠くに竹崎城、遥かに普賢岳を望むことができました。

太良竹崎温泉 鶴荘 客室

太良竹崎温泉 鶴荘 部屋からの眺め

太良竹崎温泉 鶴荘 テラスから

見下ろした港は思いのほか透き通っていて、「ここから釣りできるんじゃない?」という錯覚にとらわれます。
(もちろんムリですw)

お部屋はこのように小上がり形式になっています。

太良竹崎温泉 鶴荘room2

その理由は赤木さんの「洋風でも、どこでも腰を下ろせる部屋にしたい」というこだわりから。
「到着したら、まずは腰を下ろしたいじゃないですか。でもフローリングの床だと床に座り込むわけにはいかないし。かといってベッドに座るんじゃビジネスホテルみたいになるし……」
その解決策が、一段高くしたフローリングスペース。
なるほど、フローリングを一段あげただけで、そこが広いベンチとして認識されるから面白い。

お酒の名前の部屋らしさがあふれるのがお風呂。

太良竹崎温泉 鶴荘 客室のお風呂

湯船は有田焼です。中にまで絵がついているのが凝ってる!巨大なお猪口と見えなくもない。
「ここにいっぱいにお湯を張って、ザバー!っと入るのが気持ちいいんですよ」
そして湯船まわりにも、ちょっと腰かけられるようになっています。

このお湯は温泉ではないとのことなので、アロマや入浴剤なんか持ってきても素敵かもしれません。
トイレもこんなに広い!

お風呂を広くしようとしてうっかり脱衣所をつくるのを忘れてしまった、と赤木さんは笑います。
その代わり、というわけでもないですが洗面所はお洒落。
鏡の後ろから照らすライトは自分の顔を二割くらい美人に見せてくれます。
少々暗めなので、コンタクトレンズの脱着などのメンテナンス作業系はお部屋でやったほうがいいでしょう。

太良竹崎温泉 鶴荘 客室

お部屋は設計の人から「照明が多すぎます!」とクレームがつくほど照明が多いとのこと。
年配の方でも暗い、と感じることはなさそう。
もちろん調節できるので、暗めが落ち着くという人でも大丈夫。

窓に近い場所には畳が敷かれた居間風のスペース、ここは景色を眺めながらごろんとできる場所。
足のない柔らかソファの脇には、生け花ではなく盆栽が空間に潤いを与えてくれています。
真ん中には古い囲炉裏。防火の関係で火は起こせませんが、雰囲気あります。
ここですでにお酒一杯やれそう。
そして「今、旅館で流行っている」という長いクッション。

太良竹崎温泉 鶴荘 長いクッション

太い部分は安定した背もたれになり絶妙な角度です。
あ……ここで昼寝したい。いいなあ、海の幸のごちそうと12種類のお酒を待つお昼寝タイム。天国でしょうね。

なお、鶴荘のカキ小屋は2016年は10月20日スタート予定です。

太良竹崎温泉 鶴荘 外観

鶴のおやど 鶴荘   (つるのおやど つるそう)

http://www.tsurusou.jp/
佐賀県藤津郡太良町大浦丙928
TEL:0954-68-2758

宿泊料金例)
リニューアル客室【プレミアム和洋室】
1泊2食付2名1室の1名あたり
スタンダードプラン17,280円~
※日本酒飲み放題90分は2160円

標準チェックイン/アウト
15:30/10:00

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