お花見に欠かせないものはやっぱり花より団子と言うように、『花見だんご』ですよね。どこも同じかと思いきや、秋田県横手市では、かなり風変わりな花見だんごが地元の方に愛されていました。
市内の和菓子屋さんやスーパーなどで売られている『花見だんご』が… なんだか真っ黒で平べったい? ツルツルしてる?
写真:寒天入りのようかんがかかっている、横手の花見だんご(木村屋)
地元の人は逆に「えっ、他の地域の団子は違うの?」と驚く
見た目は羊羹を串に刺したような形をしている、この『花見だんご』。平べったい形のだんごに羊羹をコーティングしているのが特徴です。
この『花見だんご』、春には横手市内の店頭で多く見ることができますが、夏から冬にかけてはあまり作られていない季節限定のだんごなんです。
なお、地元ではおだんごと言えば、この形と言えるほど昔から親しまれており、大人になってからこの形状が全国区ではないないということを知って驚くこともあるのだとか。
花見だんごの元祖、横手市内の老舗、木村屋によると看板商品「柿羊羹」などもともと羊羹を得意としていたことから、お団子に羊羹をかけたらどうだろう、と思いついたそうです。
なぜ球状ではなく平べったい?
昔むかし、茶屋の娘が横手の殿様に団子を献上しに上がったところ、緊張のあまり転んでしまい、経木に入った団子はぺっちゃんこ。しかし殿様は「平たい形の方が食べやすい」と喜んで召し上がった、という昔話もあります。
ですが、実際は丸い形のままだと羊羹をかけた時に流れてしまい均一にならないので、試行錯誤を繰り返し、現在の形になったということです。
この形にすることで、羊羹が均一にかかり密着するのでお土産などで持ち歩いても形が崩れる心配もなくなったという商品開発のたまものなわけですね。
現在は横手市内の複数のお店で見られる花見だんご、機械化が進んでいるお店もありますが、球状に出てきただんごをわざわざ平らに潰しているんだとか。決して潰れてしまっているのではないのです!
確かに、大きく口を開けなくてもよく、餡子に寒天が入っているので垂れることもなく食べやすいですよね。この形に羊羹のあんは理に適っている!お花見に持っていくのに最適でしょう。
写真:「よこて桜まつり」横手公園の桜
よこて桜まつり
横手市では今年も「よこて桜まつり」が2023年4月15日(土)~4月29日(土・祝)に開催される予定です。
「よこて桜まつり」では例年、地元商品券があたる花見だんごのスタンプラリーも開催しています。今年の詳細はまだ発表されていませんが、スタンプラリー自体は開催される予定となっています。
横手といえばご当地グルメの横手やきそばはあまりに有名ですが、この時期に横手に行ったら、ぜひこの横手のご当地スイーツ「花見だんご」を片手にお花見したいですね!
写真:JR横手駅から見る風景
駅前で楽しめる横手温泉もオススメ
横手市内には、日帰りで利用できる温泉施設もいろいろあります。興味のある方は、横手市のホームページなどで確認してください。
なかでも「横手駅前温泉 ゆうゆうプラザ」は、名前の通り横手駅から徒歩3分で、横手温泉を楽しむことができます。泉質は、ナトリウム塩化物泉。
横手観光のついでに温泉に浸ってはいかがでしょう?
(情報更新:hotspring727 2023年3月)
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