山形の肘折温泉では夏の風物詩となった灯籠絵展示会「ひじおりの灯」が今年も開催されます。「ひじおりの灯」は、肘折温泉開湯1200年を記念して始まり、今年で13回目の開催となります。
写真:温泉旅館の軒先などに灯る灯籠がきれい
写真:灯籠で彩られた温泉街の夜の散策が楽しい
東北芸術工芸大学の協力で灯籠を作成し、肘折温泉の夏の夜を彩っています。これまで200名を超える学生・卒業生が参加しているんですよ。今年も温泉街の旅館や商店、湯治部屋を会場に、卒業生有志を中心とした若手アーティストが描いた新作9作品を含む美しい灯籠絵を点灯します。5月中旬に2泊3日の取材合宿を行い、制作がスタートと2か月の制作期間を経た力作ぞろいの灯籠は全部で40基、会期中に展示替えもあるそうです。
灯籠というと、灯籠流しで川に浮かべるような両手で持てるくらいの大きさのものもありますが、こちらの灯籠は八角形の形をした大きめのもので、和モダンな照明のようです。描かれている絵も芸術大学の学生や卒業生といった新進気鋭のアーティストによるものなので、八角灯籠の一辺がそれだけでも1枚のアートのようです。
写真:鮮やかな彩色の灯籠絵が描かれた灯籠
写真:名物のこけしがデザインされたものも
灯籠に描かれているのは、大蔵村や肘折の歴史や伝統、自然、暮らしなど。毎年長い冬が終わり雪解けの季節になると、学生・卒業生達が温泉街に実際に滞在しながら灯籠絵の作成を行います。実際に肘折温泉での生活を体験して描かれた絵には、作者の肘折に対する思いが詰まっています。8面に描かれた絵をじっくり見るために、灯籠の周りをぐるぐる回ってしまいそうですね。
今年の「ひじおりの灯2019」では9基の新作灯籠が登場します。7月26日からは温泉街にて昨年度までの名作灯籠を展示します。
新作灯籠のお披露目は8月10日からとなります。8月17日(土)には夜に「肘折絵語り・夜語り」と題したイベントが開催されます。新作灯籠を手がけたアーティストによるトークイベントで、新作灯籠の解説や絵に込めた思いを実際に聞くことができます。制作者の解説を聞いてから見ると、作品に対する理解がより一層深まりますね。
写真:湯治部屋での展示。建物にマッチして幻想的
灯籠は温泉街の旅館やお店の軒先で見ることができますが、8月10日から26日までは湯治部屋で屋内展示も実施されます。一つ一つの灯籠をじっくりと見ることができそうです。
夏の肘折温泉は灯籠の優しい光に包まれています。ぜひ、温泉とアートのコラボレーションを楽しんでくださいね。
(まとめ・文:ゆきさね 更新:すてぃーぶん 情報確認 2019年7月)
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