【福岡】原鶴温泉「ホテルパーレンス小野屋」にラグジュアリーな温泉付き離れ客室が誕生

福岡県・原鶴温泉の老舗旅館「ホテルパーレンス小野屋」では60余年の歴史を持つ離れをフルリノベーション。温泉付きの特別室『待月庵～Taigetsuan～』として9月から宿泊受付が始まっています。

豊富な湯量と、硫黄がまじった弱アルカリ性の「美肌の湯」といわれる泉質で多くの人に愛されている原鶴温泉で創業136年を迎えるホテルパーレンス小野屋。

広大な日本庭園に面して佇む数寄屋造りの離れのうち、「寿泉荘」は、2017年4月にリノベーションされ、大人の隠れ家レストラン『寿泉～Jusen～』として生まれ変わりました。
そしてもう一棟の離れが今回特別室として登場した『待月庵～Taigetsuan～』です。

客室に居ながらにして和の美意識が息づく庭園を存分に楽しめる

『待月庵～Taigetsuan～』のリノベーションにあたって重要視されたのは、パーレンス小野屋の大きな魅力である日本庭園を五感で感じられる客室とすること。そのため歴史に彩られた風情を大切にしつつも、間取りから再設計することになったのだそう。

こうしてできあがった客室は、メインの和室のほかに庭を眺めるカウンタースペースを設置して、2つの場所から庭の異なる風景を楽しめるように考えられています。

また、自然の風物を取り入れておおらかに広がる日本庭園に加えて、和室からは枯山水の坪庭も眺められ、静謐な世界にひたることも可能。

『待月庵～Taigetsuan～』は日本の庭がもつ素晴らしさを堪能することができる客室なのです。

アートに抱かれて眠れるベッドルームと源泉掛け流しの温泉も

『待月庵～Taigetsuan～』は、インテリアにも創意が凝らされています。老舗旅館の離れにふさわしい品格あるテイストで整えられており、中でもベッドルームには注目。
新進気鋭のアーティスト「野田版画工房」野田夫妻の手になるアートが配された伝統と前衛が融合した空間は、大人の寛ぎタイムをゆったりと包み込んでくれます。

客室の風呂はもちろん源泉掛け流し。御影石と木を組み合わせた浴室から竹と坪庭を眺めつつ肌に優しい原鶴温泉の湯がいつでもゆっくりと楽しめるのが魅力です。

食事は別棟の離れレストラン『寿泉 ～Jusen～』で季節の味わいを

『待月庵～Taigetsuan～』に宿泊した場合、食事は日本庭園の中に建つレストラン『寿泉 ～Jusen～』で楽しめます。

扉を開けた時から気持が高まる瀟洒なしつらえの中、夕食は、四季折々の地どれ素材がふんだんに用いられた創作和会席。目と舌の両方を楽しませてくれる料理が一品ずつ運ばれてきて、とっておきのひとときが過ごせるでしょう。
翌朝は、庭園を散策した後に『寿泉 ～Jusen～』へ向かうのがおすすめですよ。

「大人の贅沢」を体現した『待月庵～Taigetsuan～』ですが、1棟だけの特別室なので、予定が決まったら早めに予約するのが良さそうです。

（取材・文：まつもとようこ）