【花見露天】なめらかな湯とともに桜を見上げる静かな里の宿。夕食の「さくら」も楽しみ●平山温泉　旅館・家族湯いまむら【熊本】

「山鹿の奥座敷」として古くより湯治場として親しまれてきた、熊本県の平山温泉。その平山温泉郷の中でももっとも奥深く、木々に囲まれた全８室の静かな宿が「旅館いまむら」。20本ほどの桜に囲まれた桜の宿でもある。

四方を山に囲まれた「旅館いまむら」は、四季折々のどかな自然に癒される環境にある。

この男女大浴場の露天風呂が、桜の季節には花見をしながら温泉を楽しめる花見露天となる。夜はライトアップもされるので、夜空に浮かび上がる桜を眺めながら夜桜の花見露天をゆったり楽しめるのも嬉しい。

大浴場の露天風呂からはソメイヨシノが2本、敷地内からは約20本もの桜が楽しめる。露天ではないが、客室に付いた風呂からも桜の花を楽しむ事ができる。

これだけの桜の宿なので、日帰り入浴は桜の時期は混むことが多い。宿泊も土曜日や休前日は1ヶ月前には満室になる事が多いので予約は早めに取っておきたい。なお、桜の花以外にも、初夏にはさつき、秋にはもみじも目を楽しませてくれる。
　　
なお、いまむらの湯は、源泉かけ流しの美肌の湯。豊富に湧き出るとろとろの良質な湯がとろりと肌になじみ、湯あがりは化粧水いらずのしっとりスベスベだという。

泉質は、アルカリ単純泉。平山温泉の湯は、かの加藤清正公が汗疹治療に湯治したと伝わっており、美肌の他、アトピー・湿疹にもよいといわれている。

近くの桜スポットとしては、車で15分程行った「日輪寺」が有名だ。標高142mの寺の裏山に約200本の桜が咲き誇る。2018年は例年通りの開花状況だったので、時期については2019年も例年と変わらない場合、3月末から4月初旬が有力だ。

料理では、別名「さくら」とも言われる馬肉を使った、馬刺し等の地元食材を使用した懐石料理が自慢。
（取材・文：すてぃーぶん　情報更新：吉川 2020年1月）