長野県小谷村にある栂池自然園が、今年2023年も6月10日にオープンしています。残雪の中でミズバショウやシラネアオイ、イワカガミなどの花々が可憐な姿を見せ始め、高山の春の訪れを告げています。
標高約1900mの日本有数の高層湿原で自然散策が楽しめる栂池自然園。園内には一周約5.5kmの遊歩道が整備されており、ゆっくり時間をとって湿原を巡りたい場合は3〜4時間のトレッキングを楽しめます。貴重な高山植物だけでなく、白馬の大雪渓を上る登山者を目にすることもできる大自然満喫コースになります。
写真：栂池自然園
また、小さなお子様連れのファミリーや三世代旅行の場合には、ミズバショウ湿原を回る約1km（往復1時間）のバリアフリーコースや、わたすげ湿原までを巡る約2km（往復1時間半）のコースなどもあるので、体力や滞在時間に応じてお好みのルートを選べるようになっています。
例年、ミズバショウは6月中旬ごろからが見頃とのことです。
写真：残雪の中、ミズバショウが咲き始めている栂池自然園
季節毎に様々な高山植物と出会えますが、この時期は何と言ってもミズバショウ。可愛らしい白い花が湿原一面に咲き誇る景色はまるで絵はがきのように美しく、寄り添うように咲く黄色いリュウキンカとのコラボレーションはメルヘンの世界。爽やかな風を感じながらの散策は本当に気持ちがいいですよ。
入園料は大人320円、子供260円ですが、自然園まで直接車で乗り入れることができませんので、お車の方は栂池高原からパノラマウェイで約26分のアクセスとなります。ゴンドラリフトとロープウェイの往復、入園料を合わせたセットは大人3700円、子供2100円となっており、標高差1100mの空中散歩では、北アルプスの山並みはもちろん、天気の良い日には遠く八ヶ岳までも望むことができます。
入場口にあるビジターセンターではボルダリングやスラックラインの体験もできるようになり、雨の日でも、ファミリーでも、さらに楽しめるようになりました。
写真：栂池ビジターセンターでは、ボルダリング体験もできる
ライブラリーとシアターは飲食の持ち込みがOKなので、こちらでお弁当を食べられるのもうれしいポイントです。
写真：木のぬくもりが感じられる栂池ビジターセンター
遊歩道で美しい自然を満喫したら、栂池、白馬乗鞍、奥白馬…どの温泉で疲れを癒そうか。天気が良かったら夏季限定の雨飾高原露天風呂まで足を伸ばそうか…。考えるだけでもワクワクしてきますね。
小谷村（おたりむら）には、たくさんの温泉がありますが、栂池自然園からは、原泉100％かけ流しの「栂池温泉」、茶褐色の湯（ナトリウム炭酸水素塩泉）の「白馬乗鞍温泉」、美人の湯「奥白馬温泉」などが近い。
雨飾山（あまかざりやま）の麓にある小谷最奥の秘湯「雨飾高原露天風呂」まで足を伸ばすのもオススメだ。
(まとめ・文：hotspring727、更新・編集：Vermiliおん 2023年6月)
