秋が来ると食べたくなる、栗。栗を使ったご当地グルメの代表といえば、中津川の栗きんとん!つぶした栗そのものを茶巾でしぼった素朴なお菓子ですが、栗好きにはたまらない!そんな栗きんとん発祥の地・岐阜県中津川市内の和菓子屋では栗きんとんが8月下旬からいよいよ順次販売開始となります。

写真:栗好きにはたまらない!栗きんとん
「ローソク温泉」や「渡合温泉・ランプの宿」など、個性的な温泉が数多くあることで知られる岐阜県中津川市は、栗の名産地で、栗きんとんの発祥の地でもあるんです。
中津川で栽培されている栗の種類は13種類! 早生種から晩生種まであり、長い期間栗を楽しむことができます。
昔から収穫した栗をゆでたり焼いたりして食べていました。
やがて砂糖が一般の家庭でも使えるようになると、蒸した栗をすり鉢でつぶし、砂糖を混ぜて茶巾で絞ったものが作られるようになりました。これが栗きんとんの始まりとされています。明治時代半ばになると、和菓子屋によって「栗きんとん」として商品化されたと伝えられています。
現在でも栗と砂糖のみを使用して作られる栗きんとんは、優しい口当たりと栗そのものの味わいがどこか懐かしさを感じさせてくれます。
にぎわい特産館では7店舗の栗きんとんの食べ比べセットも販売!
中津川市内の和菓子屋では、今年の栗を使用した栗きんとんが8月下旬から店頭に並び始め、12月、長いところでは来年3月頃まで製造販売しています。
店舗によって販売開始・終了時期が異なりますのでご注意を。9月に入ると各店栗きんとんが出揃うようですよ。女性でも二口程度で食べられる大きさで、価格も240円程度と手頃なので、各店舗を巡って味めぐりをするのがオススメです。
趣のある店構えの店舗やできたての栗きんとんを茶房でいただける店舗もあります。できたての栗きんとん!もう、おいしいに決まってますよね。あぁ、想像しただけでよだれが…
また、9月9日の重陽の節句は別名「栗の節句」とも言われることから、JR中津川駅前に設置されている栗きんとん発祥の地の碑の前で神事が行われ、その後、栗きんとん約300個が無料配布されますよ(さすがにあっという間になくなるそうです)。
複数のお店の栗きんとんを持ち帰って、おうちで味めぐり気分を楽しみたいという方には嬉しい商品があります!
JR中津川駅横にあるにぎわい特産館では市内14店舗の栗きんとんを扱っており、7店舗の栗きんとんがセットになった「中津川栗きんとんめぐり」があるのです。
「中津川栗きんとんめぐり」は「風流」と「ささゆり」の2種類あります。つまり、2種類とも購入すると14店舗もの栗きんとんが味わえちゃうんです。

写真:中津川市内の和菓子屋さんの栗きんとんが1つずつ入っている(写真はイメージです)
9月15日からは地方発送も対応しているので、家に居ながらにして栗きんとんめぐりを楽しむことができますよ。販売期間は9月1日から12月14日までとなっています。
10月には「菓子まつり」も開催されたりと「甘味」一色の中津川市。温泉や紅葉狩りと一緒に栗きんとんを思う存分楽しんでみてはいかがですか?
(まとめ・文:ゆきさね 情報確認:2018年8月)