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【青森】出会えたらラッキー!?大鰐温泉の幻の伝統野菜「大鰐温泉もやし」ってどんなもの?※11~3月しか出会えません

青森県・大鰐温泉に温泉を利用した「幻のもやし」があります。江戸時代には弘前藩への献上品でもあった希少品、出会えたらとってもラッキーな伝統野菜なのです。

近頃では地域の伝統野菜が近年価値が見直され、注目されることが多くなりました。京野菜や江戸東京野菜などが有名どころですが、温泉を利用した伝統野菜があるのをご存知ですか?しかも、なかなかレアな存在らしいですよ!

青森県・大鰐温泉は12世紀に発見されたとされる青森県内でも古い歴史があり、江戸時代には津軽藩の湯治場として藩主である津軽氏も訪れ、傷や疲れを癒した効能あらたかな温泉です。

そんな大鰐温泉で作られているのが「大鰐温泉もやし」です。江戸時代から作られている大鰐温泉の伝統野菜です。

さぁ、「もやし」をイメージしてみてください。どのくらいの長さですか?大体5cmくらいの長さではないでしょうか。

しかし、この「大鰐温泉もやし」は何と30cmほどもある超ロングサイズのもやしなんです!
江戸時代には弘前藩への献上品とされ、ご当地七草の1つとして七草がゆに入れて食べられていたそうですよ。

写真:長さ40cmにもなる大鰐温泉もやしは食感も魅力

大鰐温泉もやしの特徴は、品種と栽培方法です。「豆もやし」と「そばもやし」があり、どちらも「大鰐温泉もやし」として市場に出荷されています。

豆もやしは「小八豆」という在来種で、栽培農家で代々受け継がれている門外不出の品種。他の品種では美味しい大鰐温泉もやしにはならないんだそうですよ。

栽培方法も独特です。大鰐「温泉」もやしというだけあって、栽培の行程で使われる水は全て温泉水なんです!湯治にも使われていた温泉水だけで育つなんて…人間で考えたらなんて贅沢!健康そのものといった感じですね。

大量生産されている一般的なもやしの多くは、栽培工場で水耕栽培されているのに対し、こちらの大鰐温泉もやしは40cmほどの深さの室の中で土に種をまき、藁で遮光、保温をします。

室の中には温泉水が流れるパイプが通っており、常に地中の温度は25度程度に保たれています。1週間ほどで収穫となる大鰐温泉もやしの品質の良し悪しは、種を蒔いてから4日後の成長で決まるため、土床の温度調節には熟練を要するのだそうです。

写真:大鰐温泉の温泉水と伝統の栽培方法で育つ

手間のかかった行程を経て収穫された大鰐温泉もやしは、独特の香りとシャキシャキとした歯ごたえが特徴。普段、私たちが食べている水耕栽培のもやしにはないような歯ごたえになります。独特の美味しさをもつので、プロの料理人からも問い合わせがある大鰐自慢の味です。大鰐温泉もやしは藁で束ねられているのが目印ですよ。

生産農家の高齢化に伴い、一時期はわずか4軒にまで生産者が減少してしまった大鰐温泉もやし。後継者を募集するなどの賢明な努力により、現在では7軒にまで回復しています。しかし、まだまだ生産者が少ないことに変わりはありません。

行程は全て昔と変わらず手作業で、大量生産には適さない栽培方法でもあるため、幻の野菜とも言われているんですよ。

青森県民でも手軽に手に入れることが難しいこのレアなもやし。出会えたらかなりラッキーと言えそうです。

大鰐温泉もやし、できることなら大鰐温泉の現地で味わってみたいですよね。大鰐温泉駅近くのラーメン屋「山崎食堂」ではラーメンと定食で大鰐温泉もやしが食べられます。

もやしがメイン料理になった定食は、なかなかないですよね。観光客にも人気のメニューなんですよ。一方、ラーメンは20年来愛されている山崎食堂の看板メニュー。大鰐温泉を訪れたら、ぜひ味わいたい一品です。

また、町内の数店舗でもやしの販売をしています。「地域交流センター鰐come」は、お土産品のひとつとして大鰐温泉もやしを取り扱っていますよ。また、お食事処ではラーメン、そば、丼ものなどで大鰐温泉もやしを食べることもできます

また、日帰り温泉施設もあります。露天風呂や家族風呂などもある広々としたお風呂です。これからの時期は雪見温泉も楽しめそうですね。

もちろん大鰐温泉の温泉宿で料理に大鰐温泉もやしが登場することもあるそうですよ。

大鰐温泉もやしの旬は冬、主に11~3月。これからが味が乗って美味しいシーズンです。ご紹介した取扱店舗でも時期にならないと味わえません。
シーズン中でも入荷数量によってはメニューが提供できなかったり、購入できない場合もあるのでご注意を。

幻の伝統野菜「大鰐温泉もやし」。出会えたらラッキー?大鰐温泉を訪れた際に、藁で束ねられている長〜いもやしを見つけたら、即Getですよ!

(まとめ・文:ゆきさね 情報確認mashiro:2019年11月)


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