

諏訪湖イルミネーション
http://www.suwako-onsen.com/イルミネーション開催期間 :2020年11月21日~2021年2月28日
イルミネーション点灯時間:17:00~21:30
開催場所:長野県諏訪市上川 上諏訪温泉 GoogleMAP
問合せ:諏訪湖温泉旅館協同組合
TEL:0266-52-7155
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長野県諏訪湖では、凍った湖面による神秘的な冬の自然現象「御神渡り(おみわたり)」が見られます。最近でも2018年は2月1日から出現して全国ニュースで報じられるほど話題となりました!
諏訪湖のほとりでは、11月21日から2021年2月28日までの予定で、悪疫退散の願いを込めたイルミネーションイベントが開催中ですよ。
写真:今年は御神渡りに出会えるでしょうか?
さて、諏訪湖の有名な冬の風物詩をご存知でしょうか。
湖が全面氷結し、昼と夜の温度差によって氷が収縮、膨張することによって氷が表面を割って山脈のようにせり上がる現象「御神渡り」です。
写真:間近で見た「御神渡り」。氷が層状にせり上がり、はがれている
最も冷え込む時期にだけ見られる神々しいその現象を見るのを楽しみにしている人も多いことでしょう。
そもそもこの「御神渡り」、語源は何だと思いますか?
諏訪湖のほとりにある諏訪大社が、上社と下社に分かれていて、上社には男神が、下社には女神が祀られています。そしてこの「御神渡り」は上社の男神が下社の女神に会うために諏訪湖の上を通った跡という意味なんですね。
ロマンチックな伝説ですが、この神様の足跡、諏訪市小和田の八剱神社の神官が出現した日を記録しているそうです。
さらにその亀裂の入り方を過去の記録と照らし合わせて農作物の豊作・凶作を占い、世相を予想する行事が行われているとか。歴史ある神事にもなっているのですね!
ただこのお話にもいくつかのバージョンがあり、もっと古い話になると、御神渡りはなんと大蛇が通った跡だと言われていていました。原始信仰においては諏訪明神は蛇の神様だとされていたのですね。その起源は古く、縄文時代までさかのぼるそうです。
写真:氷の上に乗って行われる神事
近年の温暖化の影響か、2013年からしばらくこの御神渡りは見られませんでしたが、2018年は5年ぶりにその神秘的な姿を現しました!
御神渡りができるためには、諏訪湖の全面氷結、そして氷の厚みも必要。今年もすでに御神渡りの判定のため、湖の観測が行われています。
御神渡りを見る場所としては、原田泰治美術館の前あたりか、下諏訪の赤砂崎と呼ばれる場所がおすすめです。
御神渡りが現れる諏訪湖のほとりにあるのが上諏訪温泉。大正ロマン漂う日本最古の温泉施設があったり、諏訪湖畔、足湯のある駅構内など町中が温泉にあふれています。
写真:大正ロマン漂う温泉施設・片倉館
1日15,000キロリットルの湧出量は全国有数で、かつては地面を掘れば温泉が沸いたとの逸話も残っているんだそう。
写真:片倉館の千人風呂
写真:上諏訪温泉には諏訪湖を望む絶景露天風呂も多い
写真:上諏訪温泉名物の間欠泉
諏訪湖畔の並木道では、今年も2021年2月28日まで、湖畔に立つ樹木を約117,000個のLED電球でライトアップするイルミネーションイベントを実施中。
片倉館前から間欠泉センター付近まで、旅館の灯りと並木のイルミネーションに囲まれて走る湖岸通りは、とても幻想的な風景。
御神渡りに期待しつつ、冬の諏訪湖畔の美しさと温泉を堪能するのもいいですね。
また、イルミネーション期間中は、諏訪湖間欠泉センターで17:30~約5分間、諏訪湖間欠泉特別噴出が行われ、光と湯けむりのコラボレーションも楽しめます。
年のはじめに神秘的な御神渡りを目撃したら、なんだかその年はいいことが起こりそうな予感がしますね!
写真:諏訪湖を横切る、珍しい現象「御神渡り(おみわたり)」
(まとめ・文:mashiro 情報更新:2020年12月 hotspring727)