ETC搭載の二輪車・バイク・オートバイならエリア毎のコース内で高速乗り放題になるETC二輪車「ツーリングプラン」、おんせんニュースでは全20コースの情報を紹介!ツーリングプランで訪れたい各地の温泉の提案をしていきます!
今年2023年も北海道、首都圏、中京圏、関西、四国、九州の各地域で実施されます。期間は2023年4月1日(土)から11月30日(木)まで(北海道の各コースは10月31日(火)まで)で、2022年3月27日より好評受付中!利用開始の直前まで受付可能ですよ。
<北海道>
(1)道南・道北コース・3日間
(2)道南・道東コース・3日間
<首都圏>
(3)関越道・東北道コース・2日間
(4)東北道・常磐道コースミニ・2日間
(5)東北道・常磐道コースワイド・3日間
(6)東関東道・館山道コース・2日間
(7)首都圏 東名・中央道コースミニ・2日間
(8)首都圏 東名・中央道コースワイド・2日間
<中京圏>
(9)中京圏 東名・中央道コース・2日間
(10)伊勢道コース・2日間
(11)東海北陸道・北陸道コース・3日間
(12)中央道・東海北陸道コース・2日間
<関西>
(13)名神・北陸道・京都縦貫道コース・2日間
(14)中国道・山陽道・播但道コース・2日間
(15)阪和道コース・2日間
<四国>
(16)香川・徳島・高知コース・2日間
(17)愛媛・高知コース・2日間
<九州>
(18)熊本・佐賀・長崎コース・2日間
(19)熊本・大分・福岡コース・2日間
(20)熊本・宮崎・鹿児島コース・3日間
今年もツーリングに最適なシーズンがやってきましたね。みなさんはお出かけの際、交通手段は何を使っていますか?もっぱら電車、飛行機、バスなどの公共交通機関派の人もいれば、自家用車やバイクなどの愛車でお出かけの方も多いのではないでしょうか?
そんな中でもバイク、二輪車は、仲間とのツーリングが楽しいですよね。私も高速道路を車で運転していると、ツーリングを颯爽と楽しんでいるグループをよく見かけます。
ツーリングファンにはすでにおなじみとなったこのツーリングプランは、NEXCO東日本、中日本、西日本と兵庫県道路公社が共同で実施する、ETC搭載二輪車限定の超大型高速道路乗り放題プランです。
こちらは、最大2日間(一部3日間)、対象エリアの高速道路が定額で乗り降り自由になっちゃうお得なプランになっています。以前は首都圏を中心に実施していましたが、2018年からはエリアが大幅に拡大。さらに2019年からは北海道と四国も加わりました。コースの簡単な紹介と、オススメの温泉スポットを紹介しますね。
北海道には2つのコースがあります。まずは道南から道北までをカバーする3日間のコースです。
愛車をフェリーに乗せて、いざ北海道へ!
苫小牧港や小樽港から出発して、洞爺湖・羊蹄山周辺から小樽・札幌、道北方面へツーリングが楽しめます。室蘭港への航路は残念ながら2022年2月から休止となってしまいましたが、現在のツーリングプランでは道南までエリアが拡大されていますので、函館港からのアクセスにも利用できてお得。
温泉好きライダーなら日本を代表する名湯・登別温泉をはじめ、数々の温泉を巡ってみるのはいかがでしょうか。
ニセコは国際的なスキーリゾートですが、グリーンシーズンは羊蹄山を眺めつつツーリングが楽しめます。深い森に囲まれたニセコ昆布温泉から、羊蹄山を一望できるニセコ東山温泉のリゾートホテルのお風呂、さらにニセコの山奥にある秘湯・ニセコ五色温泉など、めくるめく温泉三昧が楽しめそうです。
稚内やオホーツク方面へのアクセスに、ぜひ利用してみてください。
https://www.driveplaza.com/etc/drawari/2023_touring/dohoku.html
こちらは道南から道東方面の3日間のコースです。
憧れの道東エリアへはこのコースが便利。美幌峠と川湯温泉がおすすめです。また、屈斜路湖の砂湯は、砂浜を掘ると温泉が湧き出る珍しい温泉。近隣のキャンプ場受付でスコップを借りることができますよ。じっくり浸かるなら、養老牛温泉もイチオシです。
帯広の先、足寄・本別まで一気に移動できるので、釧路・知床・網走方面へ足を延ばすなら、ぜひこちらのコースをご利用ください。
https://www.driveplaza.com/etc/drawari/2023_touring/doto.html
ここからは、首都圏から各方面へ、6つのコースをご紹介します。まずは、上信越道・中央道コースです。関越道は練馬ICを起点とし、沼田ICまで、上信越道は藤岡ICまでが乗り放題となっています。また、東北道は西那須野塩原ICまでが乗り放題となります。
おすすめのコースは、例えば練馬ICから西那須野塩原ICまで一気に北上し、塩原温泉でひとっ風呂。日塩もみじラインで鬼怒川・日光へと巡ることができます。帰路は沼田ICから。
https://www.driveplaza.com/etc/drawari/2023_touring/kanetsu.html
次は、東北道・常磐道コース ミニです。常磐道の三郷南ICから日立南太田IC、東北道の川口中央ICから宇都宮ICなどが定額で乗り降り自由となっています。
例えば、宇都宮ICから日光へ。霧降高原道路の終点・大笹牧場で一服。周辺には奥鬼怒スーパー林道、そして奥鬼怒温泉郷と秘湯ファンにはたまらない絶景スポットがありますよ。バイクでもたどり着けない、秘湯「八丁の湯」へは送迎バスか徒歩の2択です。紅葉露天特集でも取り上げているのでご覧ください。
また、宇都宮からほど近い、高根沢町の最新スポット「道の駅たかねざわ 元気あっぷむら」の天然温泉&トレーラーハウスも要注目です。
https://www.driveplaza.com/etc/drawari/2023_touring/tohoku_mini.html
次は、東北道・常磐道コース ワイドです。福島県の飯坂温泉や、会津若松まで行けて、おトクに&大自然を満喫できるコースです。
たとえば猪苗代湖から五色沼、磐梯吾妻スカイラインなどダイナミックなルートで福島へ。道中には、東北で初めて源泉掛け流し宣言を行なったという、白濁の高湯温泉もあります。茅葺きの湯小屋が立ち並ぶ旅館玉子湯の露天風呂は開放感も抜群で癒されますよ。
福島市内へ下ってくると、果樹園が並んでいます。「まるせい果樹園」直営の農家カフェ「森のガーデン」が飯坂温泉にあり、フルーツが盛り盛りのパフェはぜひ試す価値がありそうですよ。
また、白河ICからアクセスできる西郷村の甲子温泉、天栄村の二岐温泉など、知る人ぞ知る秘湯・名湯もぜひ立ち寄りor宿泊してみたいですね。3日間有効なので、ゆっくり、じっくりと温泉に浸かる旅がおすすめです。
https://www.driveplaza.com/etc/drawari/2023_touring/tohoku_wide.html
こちらは首都圏から千葉県全域を含むプランです。湾岸市川ICを起点に、東関東道は潮来ICまで。浮島ICから東京湾アクアラインを通り木更津JCTから圏央道、ほか京葉道路、館山道、千葉東金道路、成田空港方面などがすべて乗り放題となっています。
千葉県・犬吠埼温泉は関東最東端にある温泉で、関東で一番早く日の出を見られることで人気のスポットです。温泉宿に泊まって日の出を見るのも良さそうですね。
また、千葉は近年、グランピングのメッカともなっていて、木更津、勝浦、房総などそれぞれの自然を十分に生かした特徴的なグランピング施設が揃っています。山岳エリアよりも広大なスペースを生かしているので、より開放的なキャンピングが楽しめそうです。テントなどの装備がなくても泊まれるので、気軽にアウトドアで温泉&ステイできますよ。
https://www.driveplaza.com/etc/drawari/2023_touring/tokan.html
次は、首都圏 東名・中央道コース ミニです。こちらは首都圏から静岡県の沼津、山梨県の甲府まで行けるプラン。箱根~富士山周辺と人気エリアが含まれています。
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このコースの温泉といえば、まずは箱根温泉ですよね。標高1000m超の大涌谷は今なお噴煙を上げていて、大地の鼓動を身をもって感じられます。2020年にリニューアルされたロープウェイの早雲山駅では、足湯と展望テラスのある「cu-mo箱根」がありますよ。早雲山駅の駐車場を利用してロープウェイで下るのも手ですね。
富士山周辺では、河口湖、本栖湖など富士五湖周辺など、富士山のふもとでキャンプするのもおすすめです。周辺には日帰りできる温泉もたくさんあります。
また、沼津ICから伊豆方面にアクセスするのもおすすめです。伊豆縦貫自動車道が順次延伸しており、修善寺・下田方面、また西伊豆・南伊豆へのアクセスが非常に良くなっています。伊豆半島ももちろん、全域がジオスポットかつ温泉エリアですから、ぜひこのツーリングプランを利用してみては。
首都圏の最後は、首都圏 東名・中央道コースワイドです。「首都圏 東名・中央道コース ミニ」の範囲に加え、東名は焼津ICまで、新東名なら藤枝岡部まで。また中央道で高井戸ICから伊那ICまで、長野道で岡谷JCTから安曇野ICまで行くことができます。
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オススメの温泉は、身延町の下部温泉です。身延山久遠寺を参詣したついでにぜひ立ち寄って欲しいですね。中部横断道が延伸しているので、長野から静岡方面へ向かうのに便利です。
マグロやカツオなど魚グルメで人気の焼津へも定額で行けちゃいます。SAの食べ歩きも楽しそうですね。焼津には地下1500mの約1900万年前の地層「女神層」から湧出する「やいづ黒潮温泉」もあります。温泉成分豊富で良質な天然温泉なのだそうですよ。
ここからは、名古屋を中心として各地へお出かけできるコースをご紹介します。小牧JCTから東名・静岡IC、新東名・新静岡ICまで。また中央道の安曇野IC・諏訪ICまでが乗り降り自由となっています。
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名古屋ICから安曇野ICまで行くなら、それだけでも元が取れてしまいます。
また、名古屋ICから静岡ICまで行くなら、往復すれば約半額、途中で乗り降りするなら更にお得になります。
中津川ICから木曽の宿場町を巡り、寝覚めの床などの景勝地を目指すもよし、安曇野ICから筆者イチ押しの中房温泉を目指すもよし。中房温泉は、安曇野からほど近い、源泉掛け流しの温泉一軒宿。日帰り入浴もできて、源泉数29本・毎分770リットルもの湧出量を誇り、14のお風呂を「湯巡り」で楽しめます!
ツーリングを第一に考えるなら、なんと言っても知多半島でしょう。名古屋南ICないしは豊明ICからアクセスして、南知多温泉郷を目指して半島一周ツーリングが最高ですね。時計回り・反時計回りどちらでもアリですが、時計回りで常に海を間近に感じながらバイクを走らせ、知多半島の突端師崎を走り抜けてから温泉を楽しみ、名古屋南ICから高速に戻るプランがいいでしょうか。
浜松ICから北上して天竜峡温泉を目指し、飯田ICから名古屋方面へと戻ることもできます。また、天竜峡や飯田からほど近い長野県阿智村は、星空が綺麗に見えることでも有名ですが、昼神温泉があります。
こちらは名古屋から三重、京都まで行けちゃうプラン。
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伊勢志摩の海岸はバイク乗りには楽しいワインディングが続く道。天皇陛下のお代替わりでも話題となった伊勢神宮の周辺には温泉もあります。日帰り温泉施設もあるので参拝の前に温泉で体を清めるのもオススメですよ。
こちらは、名古屋から白川郷、富山、金沢、福井県北部まで行けるプランです。高速道路で最高標高地点である、荘川IC~飛騨清見ICもこのコースに含まれます。
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白川郷の合掌造り集落をはじめ、富山県富岩運河環水公園、金沢の兼六園&21世紀美術館など見どころが盛りだくさん。加賀温泉郷へもアクセスできます。
なかでも注目なのは、開湯1300年をこえる粟津温泉。すべての宿が自家堀りの源泉をもっているそうですよ。
このコースでは、名古屋から、東海北陸道・郡上八幡IC、中央道・中津川ICまでが2日間乗り放題となっています。
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なんといっても、おすすめは下呂温泉です。兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉と並ぶ日本三名泉の一つとされています。飛騨川の河川敷で下呂の源泉を楽しめる噴泉池は開放感にあふれ、男女とも水着着用で入ることが義務付けられています。
ここからは関西を中心としたプランです。まずは、兵庫県西宮市から福井県南部、滋賀県と京都府のほぼ全域を含むプランです。
オススメは、やはり京都府・天橋立温泉。京都縦貫自動車道・宮津天橋立ICからアクセスもバッチリです。老舗の純和風旅館から手料理と暖かいもてなしが嬉しい民宿までバリエーションに富んだ温泉宿が揃っていますよ。
こちらは、神戸から倉敷・岡山方面へ行けるプランです。
播但道からは城崎温泉、湯村温泉、湯郷温泉などへのアクセスが便利。風情ある湯街の散策が楽しめる城崎温泉に、「夢千代日記」で有名な湯村温泉など、バイクを降りてゆったり過ごしたいところ。名物のズワイガニの解禁は11月上旬なので、期間最後にはカニツーリングにも利用できますね!
一方こちらは、吹田から南が対象のプラン。奈良県天理や和歌山県南紀田辺まで行けちゃいます。紀伊半島最南端の潮岬を目指すなら南紀田辺ICから紀勢自動車道の無料区間を経て65キロです。本州最南端の串本温泉♨️もありますよ。
オススメの温泉は、奈良県の十津川温泉。十津川村には電車でのアクセスができないので、高速道路の利用が断然便利です。大阪方面からは西名阪道・柏原ICから一般道を通る方法がオススメです。他にも周辺のICで一般道に降りるアクセス方法がありますよ。
また、南阪奈道路の新庄ICから一般道/京奈和自動車道(無料)などで金剛峯寺のある高野山へアクセスできます。高野龍神スカイラインを抜け、南紀田辺ICから南紀白浜温泉を目指すのも良いですね。
南紀白浜温泉は、言わずと知れた日本三古湯(白浜温泉・有馬温泉・道後温泉)に数えられる名湯。広い紀伊半島の海沿いを走るツーリングを温泉宿泊とセットでプランニングするのも楽しそうですね。白浜温泉からなら、国道42号線で景色を楽しみながら、本州最南端の串本温泉まで約1時間の距離です。
ここからは、四国のプランをご紹介します。1つ目は、香川・徳島・高知の3県が含まれたコースです。
香川県の讃岐うどん、高知県・土佐のかつおなど、グルメに事欠かないエリアですが、おすすめの温泉は、徳島県の祖谷渓(いやけい)に湧く祖谷温泉。かずら橋で有名なV字の谷の底にある露天風呂まではケーブルカーで下りていくのですが、これがれっきとした鉄道なのだそうですよ。
こちらは四国の西半分、愛媛と高知が含まれたプランです。
こちらのプランで必須のスポットは愛媛県松山の道後温泉です。温泉街の風情もピカイチですし、夏目漱石『坊っちゃん』の舞台である道後温泉本館や2017年にオープンした道後温泉別館 飛鳥乃温泉(あすかのゆ)など、温泉だけでなく見どころとしても大変充実した温泉地となっています。宇和島まで足をのばせば、宇和島城、鯛めし、真珠養殖やアクセサリー作りの体験なども楽しめますよ。
なお、四国最南端の足摺岬を目指す場合、須崎東ICからは117キロ(四万十町中央ICまでは高知自動車道の無料区間)、四国最西端で九州に手が届きそうな佐田岬へは大洲北只ICから一般道を66キロです。
ここからは、九州のプランです。まずは、熊本・佐賀・長崎の3県がエリアのプラン。
オススメは、佐賀県の嬉野温泉。嬉野茶の旬の時期を狙って、美味しいお茶と温泉を楽しむのが一押しです。また、小浜温泉や雲仙温泉など人気温泉もエリア内なので、気軽に高速道を乗り降りして湯めぐりを楽しみたいですね。九州最西端で本土最西端の神崎鼻公園へは佐世保中央ICから西九州自動車道(有料)経由で21㎞。
こちらは熊本・大分・福岡の3県が対象のプラン。
こちらは由布院温泉、別府温泉と全国的に超人気の温泉が目白押しです。福岡から南下しつつ、贅沢な湯めぐりが楽しめますよ!黒川温泉へは、日田ICから一般道の利用が便利です。
最後は、熊本・宮崎・鹿児島の3県が対象エリアのプラン。
オススメは、やはり指宿温泉。大河ドラマでも話題の西郷どんの足跡をたどるルートがオススメです。指宿温泉へのアクセスには九州道・鹿児島ICから指宿スカイラインへの乗り換えが必要になりますので、ご注意くださいね。フェリーを利用して桜島観光もオススメですよ。
九州最南端で本土最南端の佐多岬へは加治木ICから東九州自動車道の鹿児島区間を利用するのが時間的には最速ですが、おすすめは国分ICで降りて錦江湾ぞいを桜島の根元をなぞりながら南下するルート。海岸沿いに温泉マニア好きする温泉ぞろい!国分ICから109㎞。
紹介したツーリングプランは、事前の申し込みが必要です。スマートフォンなどからNEXCO各社の公式ウェブサイトで申し込みできます。
二輪車は走行の際に天候に左右されやすいので、直前の申し込みと解約も可能(キャンセル料無料)になっているのが嬉しい配慮ですね。予定が決まったら、ETCの確認と申し込みを忘れないようにしたいですね。
乗り放題のお得なプランを利用して、全国を股にかけた湯めぐりを計画してみてはいかがでしょうか?くれぐれも余裕のあるスケジュール&安全運転で楽しんでくださいね!
(まとめ・文:前田ゆかり/Vermiliおん 更新:2023年3月 編集:Vermiliおん)