長野県の天竜峡温泉にある峡泉が、2018年春にラウンジや浴場を改装しリニューアルオープン。天竜峡の自然を間近に感じ、さらにゆったりと寛げる宿へと生まれ変わっています。
写真:木々に囲まれたエントランスは、まさに隠れ宿の佇まい
JAZZが流れるラウンジで寛ぎのひとときを
写真:空間音響を取り入れたラウンジからは、夜にはライトアップされた庭園の眺めが楽しめる
天竜峡駅から約250m、木々に囲まれた石畳の小道を下ると現れる純和風のお宿が「渓谷に佇む美食の隠れ宿 峡泉」。まさに隠れ宿という佇まいの玄関を入ると、和モダンにリニューアルされたラウンジがあり、天竜峡の自然、美しい庭園を眺めながらゆったりと寛げる空間が広がっています。
写真:宿のシンボル・桔梗をイメージした紫色のハーブティーとりんごジュースのウエルカムドリンク
スタイリッシュなソファーが置かれたラウンジにはJAZZが流れ、玄関を一歩入ると、一気に非日常の世界に引き込まれます。ウエルカムドリンクは、色のコントラストが美しいノンアルコールカクテル。身体にやさしいものだけを…というこだわりから、オーガニックのハーブティーとりんごジュースを使用しているのだそう。
写真:横須賀の焙煎屋から仕入れたオーガニックコーヒー
リニューアルされたラウンジでは、挽きたてのオーガニックコーヒーを、その都度ドリップし提供してくれます。庭園や天竜峡を眺めながら、夕・夜・朝と思い思いの時間を過ごしたいですね。
全国的にもめずらしいラドン泉でツルツル肌に
写真:半露天にリニューアルされた浴室の大きな窓からは天竜峡の自然が広がる
半露天にリニューアルされた浴場は、時間によって男女入れ替え制。全国的にもめずらしいラドンを含むアルカリ性単純泉で、神経痛、関節痛、冷え性のほか、美容液のような泉質で美肌にも効果があると言われています。
渓谷に面した窓からは見えるのは、国定公園の手づかずの自然のみ。効能豊かな療養泉にのんびり浸かると、お湯の良さを感じられます。
写真:脱衣所には免疫の改善に効果があるオーガニックのハーブティーが置かれている
お風呂上がりには、脱衣所に用意されたオーガニックのハーブティーで水分とミネラルの補給を。そのままテラスに出ることができるので、川の瀬音に耳を澄まし、風を感じながら、何もせずただ自然に包まれる時間を過ごしてみるのもいいですね。
天竜峡を感じる純和風の客室
写真:純和風の客室は床暖房完備。浴衣は館内着と就寝用の2枚用意されている。
川の流れに寄り添うように建てられた全8室は、どのお部屋も2間続きの広々とした造り。菊・皐月・牡丹など、花の名前がつけられた全てのお部屋から、名勝・天竜峡を眺めることができます。床暖房が備えられているので、これからの寒くなる季節、暖房での乾燥が気にならないのがうれしいですね。
写真:客室の窓からも天竜峡の紅葉を満喫できる
秋には対岸の木々が黄色やオレンジ色に染まり、渓谷の岩肌、翡翠のような川の緑色とともに、日本画のような素晴らしい景観を楽しむことができます。例年紅葉の見頃は10月下旬ごろからとのこと。見頃の週末は埋まってきているそうなので、早めの予約がおすすめですよ。
写真:客室アメニティは松山油脂のリーフ&ボタニクス。
お部屋にも源泉掛け流し100%の内湯があり、24時間いつでも美肌の湯に入ることができます。客室アメニティは、松山油脂のリーフ&ボタニクスを採用。シャンプーやコンディショナー、ボディーソープだけでなく、クレンジングや洗顔料も同じブランドで備えられています。
南信の幸を中心に季節感を感じる自慢のお食事
写真:器や盛り付けにもこだわった滋味溢れるお料理。メインは長野ブランド、南信州牛のステーキを石焼きで。
もともと割烹旅館として創業した峡泉は、美食の隠れ宿の名前の通り、温泉はもちろんのことお食事が自慢の宿。
夕食は、飯田出身の料理長が創り出す、洋の要素を取り入れた創作会席料理をいただきます。信州サーモン、南信州牛、信州産の野菜、千代の千里豚などの地元食材を使用しており、地のもの、旬のもので季節を感じることができますよ。
秋の松茸づくしプランは、通常のお料理にプラス焼き松茸・土瓶蒸し・松茸ご飯などの松茸料理がついた期間限定のプラン。希少な国産松茸のみを使用しており、豊かで上品な香りに舌も心も満たされます。寒くなると地元の軍鶏を使用したお鍋などもいただけるのだとか。
また、2019年の1月まで、全プランでA5ランクの信州牛が2倍に増量される信州牛2倍フェアも開催中。ロースとモモ、異なる部位を異なる食べ方で堪能できますよ。
写真:アルコールが苦手な方におすすめの「ROYAL BLUE TEA」はグラスでの注文もOK
お食事に合うものを選りすぐった信州の地酒や信州産ワインのほか、メディアでも話題になったボトルに詰められた高級茶「ROYAL BLUE TEA」もお食事と一緒に楽しめるそう。どんな味なのか一度試してみたいですよね。
写真:味噌汁は信州味噌・信州赤味噌・合わせ味噌の3種類から選べる
朝食は、峡泉伝統の卵焼き、地元野菜のたっぷりサラダ、焼き魚など、温泉宿の朝食でいただきたい和のメニューが並びます。大きなだし巻き卵は、地元生産者が平飼いでストレスなく育てた鶏の卵を使用したこだわりの一品。明るい黄色のふわふわ卵を一口頬張れば、朝から幸せな気分になれそうですね。
どちらもお部屋食で、周りを気にせず、お部屋でのんびりといただくことができますよ。
宿のフロントには天竜峡の散策マップがあるそうなので、宿泊翌日は遊歩道の散策や、有名な天竜ライン下りがおすすめ。船下りと違い速度もゆっくりですし、いつもと違う位置から見る景色はもちろんのこと、船頭さんのお話や投網のパフォーマンスなどがあり、40〜50分の船旅を飽きずに楽しむことができますよ。乗船場には、長野らしいりんご足湯もあるので、乗船の待ち時間にいいですね。
写真:紅葉の見頃は例年10月下旬から11月上旬
家族での旅行も楽しいけど、そろそろ2人で落ち着いた旅行も楽しみたい…。パートナーへの感謝の気持ちを込めて、たまには旅行を計画したい…。こんな素敵なお宿で久しぶりのデート気分を味わえたら、普段は言えない感謝の気持ちも素直に伝えられそうですね。
(取材・文:hotspring727)