駅舎ホテルINN MY LIFE
https://www.instagram.com/inn_my_life/所在地:浜松市天竜区二俣町二俣1605-7 GoogleMAP
TEL:053-925-1720
問合せ:innmylife.info@gmail.com
●宿泊について
宿泊料金:一日一組貸し切り1部屋25,000円
(朝食付き、定員大人2名 *小学生以下の小人2名まで同伴宿泊可)
標準チェックイン/アウト
14:00/11:00
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静岡県遠州地方の浜名湖北岸を走るローカル鉄道、天竜浜名湖鉄道、通称「天浜線」。この天浜線に一日一組限定の「泊まれる駅」がオープン!日本でも珍し試みとして注目を集めています。
天浜線の歴史は古くて、その前進となった国鉄二俣線の開通は1940年。太平洋からの艦砲射撃を避ける為、東海道線の迂回路として誕生したのが最初です。田舎を走る車窓から見える景色も魅力的で、休日には鉄道ファンや建築ファンが訪れます。そんな魅力的な天浜線の無人駅ひと駅の「駅舎」を宿にして楽しんでもらおう!というのが今回の試みです。
今回の事業を手掛けるのは、浜松市天竜区で飲食と旅行業を営む中谷明史さん(28歳)。以前は東京で勤めてこの地に戻ってきた中谷さんは、天竜区を始めとする北遠や、天浜線沿線地域の魅力を全国の方々に知ってもらう為、インパクトのあるプロジェクトをしてみたいと、旅行業の免許も生かし二俣本町駅の駅舎化を考案したそうです。
「泊まれる駅」というのはとても斬新な響きですが、実際このような例は他にも少なく日本ではほぼ初めての試みとの事。今回参考にしたのが、イタリアの「アルベルゴ・ディフーゾ」というサービス体系。「分散した宿」という意味ですが、小さな村を一つのホテルの敷地と見立てて、周りの歴史的な建物や、レストランを使ってサービスを提供しようというものです。
今回ホテルになる「二俣本町駅」の駅舎は1960年築の木造のレトロな駅舎。思わず学生時代を思い出してしまいそうな雰囲気漂う建物で、時々映画の撮影にも使われています。そして、ホテルの名前は「駅舎ホテルINN MY LIFE」。
B&Bスタイルを予定しているとの事で、朝食は地元の食材をふんだんに使用したものを用意。夕食を提供しないのは、天浜線沿線の街に美味しい飲み屋や食事処が沢山あるからで、存分にそちらを楽しんでもらいからという理由からだとか。
宿泊者には「天浜線」を、より楽しんでもらう為に、天竜浜名湖鉄道の一日フリーパスチケットをプレゼントの予定だとか!これは嬉しいですね!
レンタサイクルなども用意する予定なので、その遊び方も含めて、提供されるそうです。
アクティビティも充実しています。天竜川の支流、気田川でのラフティングや奥浜名湖でのサップやアウトリガーカヌーなどのご案内を行う予定との事。他にも、カヌーイストの隠れ聖地「気田川」でのカヤックツーリング、平成の清流100選に選ばれた「阿多古川」での川遊びやキャニオニング(沢のぼり)など、正味一ヶ月くらいは滞在しないと味わいきれない程だそうですよ!
天浜線は戦前の建築の駅舎や車庫などなんと36施設が国登録文化財で、鉄道自体が歴史文化的な観光施設と言われています。その駅の中でもオススメなのが、まず「天竜二俣駅」。天竜浜名湖鉄道の本社がある駅で、国登録有形文化財が10もあります。毎日開催している転車台見学ツアーもあり見どころがたくさんあります。また乗車したまま洗車機をとおり、転車台を体験できる「洗って!回って!列車でGO!」も土日祝に開催しているそうです!(要予約)。電車が洗車機を通るって回るって・・ちょっと実際見てみないと想像できませんね。
次に「宮口駅」。国登録有形文化財の駅舎。近隣に花の舞酒造があり、工場見学、試飲もできます。それからフルーツ好きにイチオシなのがその名も「フルーツパーク駅」。駅から徒歩8分のところに「はままつフルーツパークときのすみか」があり、四季折々のフルーツ狩りも楽しめますよ!
無人駅等の駅舎に飲食店が11店舗入っていて、蕎麦、ラーメン、カフェ、ピザ、洋食、喫茶、パン、ハンバーガー、うなぎ、等の店舗が駅舎の中にあります。日中のダイヤは1時間に1本ですが、食事をして次の列車に乗車するのにちょうどいいんですね。
天浜線沿線の地域は、未開拓の田舎が残っている地域です。そこには、手付かずだからこそある可能性も多く秘めていると言えます。是非、宿に泊まって、その魅力を味わいましょう。列車に乗り、沿線地域を巡り、宿に泊まる。全てがセットになって「駅舎ホテルINN MY LIFE」なんですね。
(まとめ・文:すてぃーぶん)