【長野】蓼科親湯温泉が「蓼科倶楽部」をフルリニューアル！10人の文人をイメージしたクラシックモダンな客室、3万冊の蔵書があるLounge&Barも

長野県蓼科温泉の蓼科親湯温泉が、宿のシンボル的客室「蓼科倶楽部」をフルリニューアル。ゆかりある10人の文人たちのイメージをモチーフに、各部屋ごとに趣が異なる個性的な客室へと生まれ変わりました。

写真：女性専用露天天与の湯

蓼科親湯温泉は、1926年（大正15年）創業、滝の湯川の渓流沿いにある歴史ある名宿。『野菊の墓』で知られる伊藤左千夫や、斎藤茂吉、高浜虚子など多くの文人・歌人たちがこの地を訪れ、多くの歌や俳句を残しているんですよ。館内にはゆかりの深い伊藤左千夫らの作品が展示され、敷地内の星降るガーデンには歌碑も建てられています。

また、太宰治が2度目の結婚の際、新婚旅行に訪れた様子も妻・美和子の回想録に残されていますし、瀬戸内寂聴がまだ瀬戸内晴美の時代に北原白秋と3人の妻について書いた『ここ過ぎて』の取材の際にも親湯を訪れているのだそう。
蓼科の自然と湯に癒されることで、新たな作品を生み出すひらめきが生まれてくるのかもしれませんね。

どの部屋に泊まるか迷ってしまいそう

写真：蓼科倶楽部・ユニバーサルデザインタイプの客室（一例）

そんな蓼科温泉親湯のシンボル的客室「蓼科倶楽部」が、今年の春フルリニューアルされ、ゆかりある10人の文人達をイメージしたそれぞれ趣の異なる10の客室に生まれ変わりました。

明治や大正時代を思わせるクラシックでモダンな印象のお部屋は、優雅な華やかさもありながら落ち着ける雰囲気。
スタンダードタイプのお部屋でも約55平米の広さがあり、ベッドはシモンズで、bluetoothスピーカーも備え付けられています。

アララギ派、幸田文、高浜虚子、島木赤彦、土屋文明、伊藤左千夫、斎藤茂吉、太宰治、小堀杏奴、柳原白蓮をイメージした客室で、それぞれの文人達に思いを馳せながらのんびりと過ごせそうです。

今でも熱狂的なファンが多い太宰をイメージした部屋は、彼の陰鬱でナイーブな雰囲気を醸し出すようなイメージで部屋全体の色味を考え、そこにシノワズリの象徴的なデザインを落とし込んでいるのだそう。
特にどの文人をイメージした客室に泊まりたい…という予約は通常受け付けていませんが、電話での予約であれば希望を伝えることができますよ。

写真：蓼科 山キュイジーヌ

写真：各個室が大正ロマネスクの扉に仕切られている個室レストラン「みすゞかり」

お食事処は昨年リニューアルされた個室レストランで。夕食は、和フレンチの「蓼科 山キュイジーヌ」、朝食には和食だけでなく高原野菜のサラダバーもいただけるんですよ。
連泊の場合は、2泊目の夕食に和食ベースの「蓼科 山ごはん」が提供されるそうなので、連泊で読書に没頭してさらに食事まで楽しめそう。また、連泊プランではお昼ご飯も提供されるそうなので、蔵書ラウンジで寛ぎながらゆっくりと滞在を楽しめそうです。

蔵書約3万冊のライブラリーで日本文学に浸る

写真：蔵書ラウンジ

こちらの宿に泊まったらぜひ利用したいのが昨年リニューアルされたライブラリーラウンジ。

みすず書房の社主が茅野市の出身であることから名付けられた「みすずLounge＆Bar」、岩波文庫の創業者が諏訪市の出身であることから名付けられた「岩波の回廊」には、なんと約3万冊もの蔵書があるんです。

写真：文庫本がずらりと並ぶ岩波回廊

ワインやウイスキーを飲みながら文人達が過ごした過去に想いを馳せたり、ソファーに身を沈めて思い出の1冊を読みふける…なんとも贅沢な時間ですよね。

宿泊すると、蔵書Lounge&Barでのワンドリンクサービス（スパークリングワインまたはビール、ジュース等）があるのでチェックイン時にまずはこちらで1杯。気に入った本はお部屋で読むこともできるそうです。

創業100周年に向けたプロジェクトも

写真：バーでくつろぎのひとときを

蓼科親湯温泉では来たる創業100周年に向け、蓼科倶楽部のほか、2019年4月に全客室をリニューアル。 深山亭、清流亭、山月亭、すずらん亭の客室も快適に生まれ変わっており、2020年春には深山亭に露天風呂付き客室がオープン予定です。

また、2019年8月31日までは、SNSフォトコンテストも開催中です。

応募方法は、FacebookまたはInstagramの公式アカウントをフォローし、「リニューアルしたお部屋」「蔵書Lounge&Bar」「個室レストラン みすゞかり」を背景にした写真を撮影し、ハッシュタグ♯蓼科親湯温泉♯蓼科親湯温泉2019リニューアルの両方をつけて投稿すればOK。
最優秀賞1名には旅行券3万円分、優秀賞3名には旅行券2万円分、入賞者10名には1万円分の旅行券が当たるチャンスもありますよ！
https://www.tateshina-shinyu.com/news/2019/03/26/蓼科親湯温泉フォトコンテスト２０１９/

伝統と文化を守りつつ進化を続ける蓼科親湯温泉で、あなたも肌にやさしいお湯と日本文学に浸る休日を過ごしてみませんか？

(まとめ・文：hotspring727）