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東京「バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯」日本庭園を臨み、各エリアも充実!駅近な『大人の湯処』

【東京天然温泉】西武豊島線および都営地下鉄大江戸線の豊島園駅から徒歩約2〜3分に位置する「バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯」は、都内では珍しい天然温泉が楽しめる施設のひとつです。遊園地の豊島園は2020年の8月末で残念ながら閉園してしまいましたが、「豊島園 庭の湯」はひきつづき営業しています。今回は、この「豊島園 庭の湯」の魅力をご紹介しますよ!

バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯

写真:露天風呂

1200坪の日本庭園に臨む露天風呂やバーデゾーン

「庭の湯」という名前の由来ともなった1200坪にわたる広い敷地を誇る庭園は、日本を代表する造園家 小形研三氏によるものだそう。

筆者は今回18時以降入館のナイトスパを利用した上にあいにく天候が悪く、せっかくの庭園をあまり楽しむことはできませんでしたが、天気の良い日には四季折々の景色を、露天風呂やバーデゾーン(水着着用の温水プール)の一面のガラス窓から楽しむことができるようです。

また、屋内2階にあるオープンリラクゼーションエリアからは、用意されたサンダルで屋外に出て森林浴を楽しむことができるようでした。

暗いながらも女湯の露天風呂からは立派な雑木林がすぐ目の前に見え、自然の澄んだ空気の中で頭部はひんやりとしながら温泉に浸かる時間は、やはりとてもリラックスできるものでした。

バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯

天然温泉で身体はぽかぽか お肌ツルツルに

こちらの主浴槽の温泉水は、含よう素 -ナトリウム‐塩化物強塩温泉水です。

「地下1,445mから汲み上げられた天然温泉水には、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、鉄イオンなど、海と大地のミネラルが凝縮されている」そうで、その茶褐色の温泉水にしばらく浸かっていると、お肌が少しぬるぬるとしてくることを感じます。

なんでも、温泉成分である塩分によってできた膜が体温を逃がさないそうで、湯から上がったあとも実際身体のぽかぽかが長く続きました。

主な効能として、「筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり、運動麻痺における筋肉のこわばり、胃腸機能の低下、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状、疲労回復、健康増進」、とありましたので、日々の疲れから生じる様々な症状や、ストレス解消に効果がありそうです。

利用から数日たった今でも、顔をはじめとした筆者のお肌の方も、しっとりツルツルが保たれています!

バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯

写真:天然温泉寝浴

おすすめはバブルが噴き出す天然温泉寝浴

女湯の温浴ゾーンには、屋外に石で囲まれた露天風呂と一人用の信楽焼露天風呂があり、屋内には、主浴槽の天然温泉とそれを挟む形でミクロバイブラ浴(ソフトな泡風呂という感じのもの)、天然温泉寝浴が、入口付近には人工の炭酸泉があります。

特に筆者のおすすめは、手すりにつかまりながら仰向けになって浸かる「天然温泉寝浴」です。

勢いよく噴き出すバブルに、足裏や背中、肩を刺激され、まるで温泉水に浸かりながらマッサージを受けているようでした。日頃の身体の凝りがじわじわとほぐされていき、まさに至福の時を過ごせます。

同じ温浴ゾーンには他に、フィンランドサウナとテルマリウムサウナ(アロマ蒸気浴)があります。高温熱風のフィンランドサウナは床板も熱々のいわゆるサウナです。

テルマリウムサウナは温度は低めで、ヨーロッパ調の石が敷き詰められた室内に蒸気が漂い、じんわりと発汗するタイプのものでした。

サウナ横には冷水機、水風呂と長椅子が用意されたレストスペースがあり、急激な温度差を和らげつつ休憩することができるようになっています。

バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯

写真:岩盤浴

6種類の薬石の岩盤浴で体の芯からリラックス

2階の岩盤浴棟には、6種類の薬石を使用した岩盤浴と高温で発汗を促す汗蒸幕(はんじゅんまく)があります。 ※当日予約制。フリータイム時間の利用はチェックイン時に申告

チェックイン時に受け取っておいた岩盤浴着に着替えて手ぶらで向かいましょう。

受付で渡される大判のタオルを敷き、木製の枕に頭をのせて横になります。

6種類の薬石はそれぞれ効能が異なり、うつ伏せで5分、仰向けで10分程度してから休憩をはさむと良いそう。

岩盤浴室内は熱気に包まれ、足を踏み入れると石床は熱々でタオルを思わず踏んでしまうほどですが、横になっていると熱さは気にならずじんわりと身体が温まっていき、ついウトウトとしてあっという間に時間が経ってしまいます。

汗蒸幕の方は、岩盤浴より短時間で発汗することができ、個人的にはフィンランドサウナよりもはやく汗が出てきたようでした。

エリア内にある自動販売機はロッカーキーをかざすことでキャッシュレスで購入することができ(キー返還時に清算)、また無料の冷水機もありますので、都度水分補給を忘れないようにしましょう。

バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯

写真:クローズドリラクゼーションエリア

充実のリラクゼーションエリア

温泉や岩盤浴の後はリラクゼーションエリアでゆったりと寛ぐことができます。

筆者が特におすすめしたいのが、クローズドリラクゼーションエリアです。

薄暗がりの広々とした部屋にはリクライニングできる長椅子が多数設置され、椅子内臓のスピーカーからはリラクゼーション音楽が流れてきます。部屋の数か所に炭や天然石がディスプレイされていて、そのマイナスイオンで満たされた静かな室内でゆったりと椅子にもたれかかっているとやはりあっという間に時間が過ぎてしまいました。

同2階エリアには他に、窓から庭園が臨めてTVモニター付属の長椅子が用意されたオープンリラクゼーションエリアと、有料のマッサージコーナー(マッサージ機やマッサージ師さんによる)、そして和室リラクゼーションとがあります。

和室のリラクゼーションスペースは、お食事処「緑水亭」の奥にあり、お店の閉店時間とともに入室できなくなるので利用したい場合は少し注意が必要です。

バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯

写真:フロントロビーに鎮座する天然石。他、浴室やサウナなどの各所にも天然石が設置されていました。

休日丸1日かけて充実の時間を過ごすのも◎ でもやはりナイトスパはお得感ありでおすすめ

今回筆者は、平日に、18時以降入館のナイトスパを利用しましたが、屋外サウナやアクアプログラム、お食事処「緑水亭」やバーカウンター、マッサージなど気になりながらもすべてはまわりきることができませんでした。

オープンと同時に入館して時間を過ごしても、十二分に満足の癒しスポットと言えますので、休憩をはさみながら各エリアを休日丸1日かけて過ごすのもいいかもしれません。

『大人の湯処』というだけあって、利用は中学生以上と制限されており、さらに保護者同伴の場合を除き中学生の利用は20:00時までとなっていますので、静かにゆっくりとした時間を過ごすにはやはりナイトスパは最適でしょう。

館内は更衣室でも浴室でも、随時スタッフの方々が出入りして、掃除やタオルの交換などを行ってくれていてとても清潔に保たれていました。

筆者の利用時の平日夜間も、閉館間際までお客さんがいらっしゃいましたが、やはり週末や土日はより混雑が予想されます。

近くにテーマパークが新しくオープンしたこともありますので、そのあたりは注意しながら、皆さんも是非一度都会のオアシス『大人の湯処』を利用されてみてはいかがでしょうか?

(取材・文: もえぎ、編集:Vermiliおん)

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