中の人・高山が断言しましょう。(高いので泊まってないけど)ここはいい宿です!
仮にもしも少しくらい不備があったとしても、すぐにリカバリーできる力があると思います。なぜかって? 取材が楽しかったからです!
一人で取材いくのって、結構緊張するんですよね。思いっきり業者扱いされたり、放置されたり(これは少しマシ)、かといえばめちゃめちゃ慇懃無礼だったり……。
でも、こちらのご対応は、楽しくてリラックスできて、それでいて必要な情報を教えてくれて。お客様としての視点を短い取材時間に少しでも体験させてもらえました。
つまり口に出さなくてもこちらの必要としている要求を満たしてもらえたということ。これができるお宿さんは、お客さんとして訪れても絶対に満足できます。今までの経験上。
では、見学レポです。
ガハマテラスは、人気宿「潮騒の宿 晴海」の姉妹館で、晴海とは「ニトリ」をはさんで隣にあります。
海岸沿い3500坪の敷地にたった17室、宿泊料金3万超の高級旅館なのですが、チェックイン時はニトリの日常感と共に、なのです。
駐車場に車をとめて、ニトリに背を向けると素敵な洋館があります。つい引き寄せられてしまうのですが、そこは入り口ではありません。
こちらがエントランスです(お借りした写真です)
保養所として使われてきた昭和2年築の久留米絣王の別邸と、新築の客室棟を融合させたのが、このガハマテラスの特徴の1つ。
別府で昭和初期といえば、九州中のお金持ちの別荘が建っていた優雅な時代。おしゃれなリゾートでありながら、当時の趣を敷地のそこかしこで感じられるのも、ガハマテラスの個性です。
こちらはウェイティングロビー。
さっそく客室を見せていただきます。
ワオ。プール付き客室です。暑い日だったのでああ、飛び込みたい。冬はどうするかって?温泉熱で温めるそうです。それはそれで気持ちよさそう。
客室もう一部屋分くらいありそうなウッドデッキ。
温泉旅館ですから、お部屋の内湯からプールへ直結しています。もちろん、源泉かけ流し。海辺らしくナトリウム塩化物泉、冷え性に効きます。
なにしろ、客室は広いです。プール付きのこの客室は100平米超だそうです。(私の実家より広いやん……)
お部屋の入り口には、こんなアートなオブジェが。
次のお部屋にいくときに昭和2年部分に出会えました。
あの縁側の木の並び方は、贅沢なものだと、どこかで聞いた気がします(材木の幅が広くないとできないから)
別のお部屋。お庭の木に注目してください。客室専用庭にこんな大木が生えてるって他ではあまりないです。
由緒ある家の庭には大木が生えてるからすぐわかる、というのはうちのばっちゃからの言い伝えですが、古き良き別府の名残を専用庭で味わえるって素敵ですね。
また別のお部屋。
部屋に入るとこんな感じの「オーシャンビュー!」隣は同じ海に面していても、海とお部屋の間に木々のカーテンが。
木々の間からの海、これもなんだか潤いがある感じでお洒落。
なおこのお部屋たちはメゾネットです。上からのぞくとこんな感じ。
2階部分に入り口がある珍しいメゾネットです、お部屋に入ると海とか木々が出迎えてくれるのっていいですよね!
1階には半露天風呂も。
「このお部屋は?」「クロゼットです」
クロゼットの中に鏡と椅子が置いてある。そして私の寝室くらいの広さがある(泣
お料理は、フレンチと和食を選べます。完全個室でいただきます。
(近日中にドリンクリストをアップします)
西の関・八鹿・鷹来屋そして兼八などの地酒・地焼酎はひととおり揃っています。
お土産ギャラリー。不思議な形をしていると思いませんか?
実はこのギャラリー、保養所時代は大浴場だったのです!
このスペースはシャワーブース。言われてみれば!って感じですね!
置いてあるものも、他ではあまり手に入らないような作家物のかわいいオブジェだったりグッズだったりします。
シャワーブースの中にあるのは九州産のオーガニックコスメ。
ステンレスがかわいいイルカのオブジェ。
国東のイグサを使ったグッズ。
客室にもある陶器の時計。
真ん中のテーブルでは荒井良二さんの絵本などを見てくつろげるようになっています。
見上げると湯小屋ならではの天井。
最初に間違って入りそうになった洋館にも入らせていただきました。
天井には円形のメダリオン(で大丈夫でしょうか)がみられる。細かい目が入った六角形の模様になった壁は当時の職人によるもので、少しずつ寸法などが違っているんだとか。
プールをのぞむバーもあります。寒くなるまではプールサイドもお洒落。
こちらは宿泊客でなくても外来利用が可能です。ツイートなどをチェックしたところ、なんと葉巻もいただけるらしいです。運転手向けにはノンアルカクテルも用意してるそうですよ。
エステでは九州初の「アフュージョンシャワー」を体験できる!まさか温泉で?と思いましたが、さすがに温泉ではないそうです。成分で詰まっちゃいますもんね。
以上、1時間あまりの見学でしたが、いろいろな顔を見せてくれる魅力的なお宿でした。
ゆったりできるのだけれど、退屈もしない。たぶんここに泊まったら一瞬ずつが濃い思い出になりそうです。あまりに美しい光景が多すぎて1泊めは写真撮りまくる(笑)と思うので、2泊以上でのんびりするのが至高の贅沢でしょう。
宿泊料金例
1泊2食 1室2名の場合
■一泊二食付き 32,400円(消費税サービス料込※入湯税別途
標準チェックイン/アウト 15:00/11:00