豊頃町の新絶景 ジュエリ―アイス
http://www.toyokoro.jp/jewelryice/所在地:北海道中川郡豊頃町大津元町海岸 GoogleMAP
●ジュエリーハウス
営業期間:1/11~3/8予定
営業時間:午前6時半~午後3時
※フードコーナー等は午前7時~午後3時
問合せ:豊頃町観光協会
TEL:015-578-7202
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北海道の南東、太平洋に面した豊頃町では、1月中旬から2月末までの厳冬期、ジュエリーアイスという自然現象が見られます。ジュエリーアイスは、オホーツク海の沖合から冬に打ち寄せる流氷にも似ていますが、川で生まれ、小ぶりで透明度が高い氷なのが流氷とは異なる特徴です。
そんなジュエリーアイスが煌く海岸と、一流レストランのシェフが名指しで買うというジビエの基地が、人口3200人あまりの小さな町、豊頃町の冬の大きな観光ポイント。この季節の道東を旅するのなら、ジュエリーアイスの美しさと、ジュエリーハウスのジビエを堪能したいですね!
2019年に、ジュエリーアイスを見に訪れた人の数は、豊頃町の人口のなんと4倍以上となる、約13,800人。ウェディングの撮影のために台湾から来た方がいたことからも、人気の高まりがうかがえます。
寒い朝に見られる、フロストフラワーやけあらしという自然現象、一日に1000個以上も売れるドーナツなどと共に、そんな豊頃をまるごと楽しむための見どころ・味わいどころを紹介します。
太陽の光を受けてきらきらと輝く、透き通ったクリスタルのように透明な氷。そんなジュエリーアイスが見られるのは、北海道・豊頃町大津の海岸沿いです。
厳寒にさらされた十勝川の水が、ゆっくりと凍ることで不純物のない透明な氷となります。太平洋に押し出された氷は、波に揉まれるうちになめらかになり、個性豊かなジュエリーアイスとなって海岸に打ち上げられます。
ジュエリーアイスの生まれる時期や条件は、未だ謎に包まれています。その解明のため、産学共同でメカニズムを検証中だそう。研究が進んだら、毎年のジュエリーアイスの見ごろが予報されるようになるかもしれません。
ジュエリーアイスが最も美しく輝くのは、日の出の前後と言われています。しん、とはりつめた朝の薄闇の中、昇る太陽に照らされたジュエリーアイスの輝きは、まるで複雑にカットされた宝石のよう。
日が沈む1~2時間前には、紅い夕日を映した姿が、晴れた日中には蒼々とした透明感のある様子が見られるなど、時間ごとの変化も魅力です。
1月~2月下旬の豊頃町の日の出は、6:55~6:00、日の入りは16:01~17:14頃。タイミングを見計らって訪れたいですね!
(日の出・日の入り時刻は、2018年1月15日~2月15日のデータより:https://goo.gl/ksigVs)
しばれ(北海道弁で冷え込みのこと)が厳しい大津には、ほかにも珍しい冬の自然現象がみられます。
けあらしは、水面に立ち上る白い霧が、まるで湯気のように見える様子をいいます。気象用語では蒸気霧と呼ばれ、冷え込んだ早朝から日が高くなるまでの間、十勝川の河口付近や海上をたゆたいます。
フロストフラワーは、薄く張った氷の上に咲く、可憐な冬の花。風のない、しばれた真冬の朝に十勝川の河口に現れる風物です。氷の上に水蒸気が結晶化し、ふわりと乗って現れるもので、積雪がないことが出現する条件のひとつ。
ここ大津や阿寒、屈斜路湖のような、雪が少ない道東の水辺で見ることができます。
そんな大津は、実はジビエ(野生鳥獣の肉)のまちでもあります。
東京の渋谷区松濤にある、紹介がないと予約できないジビエの店、ELEZO HOUSEの素材が、まさに大津で獲れる野生鳥獣のものなのです。
ELEZO HOUSEは、自社で狩猟から飲食までを手掛ける食肉料理人集団・ELEZOのレストラン部門です。ELEZOの肉やサルシッチャ(ソーセージ)などの加工品は、名だたる店のシェフがこぞって買い付けに来るほどの、高い評価を受けています。
そしてこの、ジビエの狩猟や加工の基地が、ジュエリーアイスが現れる大津にあるのです。
海岸にある休憩所、ジュエリーハウスでは、そんなELEZO社のジビエを使った「蝦夷鹿のストロガノフ」や「サルシッチャ」が味わえます。
注文を受けてから焼かれるサルシッチャや、ロシア風のソースで煮込んだ蝦夷鹿のストロガノフは、簡易な休憩所のものとは思えない本格派で、まさしくここでしか味わえない一品。
ほかにも地元産のエゾバイツブや、ほっとあったまる甘酒も、ジュエリーハウスでは好評なメニューです。
甘いものが食べたくなったら、豊頃町の中心部、消防署の向かいにある朝日堂へ。
朝日堂の目玉は、アメリカンドーナツ。町の人に愛され、遠くから観光客や芸能人も買い求めに来るというドーナツは、多い時には平日で1,200個、休日には3,000個も売り上げます。
あん、カボチャあん、カスタード、生クリームなど7種類のフィリングから選べますが、つい欲張って、7種類全部を大人買いしたくなりそうですね。
詳しくはとよころ観光ガイドページへ:
http://www.toyokoro.jp/tourism/local_product/朝日堂/
豊頃町は、帯広市や帯広空港、十勝川温泉からは50キロ前後、釧路からは80キロ余りの距離。道東観光の合間に足を延ばせる立地です。
帯広や十勝川のモール泉の宿を楽しんで、翌朝のジュエリーアイスで一日の観光をスタートさせるのもいいですね。
海辺で冷えてしまったら、お隣の大樹町・晩成温泉に足を延ばして、立ち寄り湯。10月から3月までは毎週火曜日定休で、朝の9時から夜の9時まで開館しています。
大樹町・晩成温泉ページ:
http://www.town.taiki.hokkaido.jp/soshiki/kikaku/shoko/bansei_onsen.html
晩成温泉のお湯は、世界的にも珍しい大量のヨウ素を含むヨード泉です。ヨウ素は、イソジンなどのうがい薬に含まれる殺菌力のある成分。風邪っぴきが多くなる季節には、頼もしいお湯ですよね。
そんな晩成温泉のもう一つのポイントは、海に面していること。豊頃町の波打ち際で煌くジュエリーアイスと戯れた後に、温まりつつ大樹町の浴槽から眺める雄大な太平洋は、格別なものでしょう。
冬の北海道観光の候補には、道東プランが外せなくなりそうですね!
(取材・文:なかおかともみ 情報更新:2019年11月)