山の麓が雲海で包まれ、まるでお城が浮かんでいるように見える天空の城。このような雲海に浮かぶ天空の城。実は日本全国にいくつか点在していて、中でも福井県大野市にある越前大野城は、幻の天空の城としてお城ファンだけでなく絶景を求めて旅する観光客にも人気なんです。

写真:朝やけに輝く雲海と天空の城
天空の城といえば、以前おんせんニュースでも紹介した兵庫県の竹田城跡が有名ですよね。
越前大野城は、大野盆地にある標高249mの亀山に建てられたお城。現在資料館となっている天守閣は戦後になって建てられたものですが、野面積みの石垣や、堀の一部は当時のままの面影を残しています。

写真:一昨年3月に改修、展示を新しくしリニューアルオープンした越前大野城
城は四方を山に囲まれた大野盆地の中央に位置するため、雲海が山の麓に広がる城下町を覆っていく様子や、朝霧が晴れて町が次第にその姿を表していく様は幻想的で、まさに天空の城と呼ぶにふさわしい美しさです。

写真:雲海が広がる様子はまるで過去の時代に迷い込んだかのよう
幻の天空の城のナゾ
さて、そんな越前大野城が、幻の天空の城と呼ばれているのは一体どうしてなのでしょうか?
実は、雲海が出現する回数が年間十数回程度というかなり希少価値の高い現象だからなんです。過去の実績はというと、2015年9月~2016年4月の間は13回、2016年9月~2017年4月の間は14回となっているので、天空の城に出会えたらかなりラッキーということがわかりますよね。
ただ、その分雲海を見られた時の感動はなんとも言えない喜びだそう。10月から4月末頃の明け方から午前9時頃まで、中でも11月が最も雲海が出現する条件がそろう時期だそうなので、気象条件を確認してチャレンジしたいですね。

写真:山道を歩くため、登山ができる服装を装備して撮影スポットを目指そう
天空の城の撮影スポットへの登山道は3コースあり、初心者には、別名・天空の小径とも呼ばれている、難易度の低い鍬掛(くわかけ)コースがおすすめ。それぞれのコースの写真が公式ホームページに掲載されていますので、確認してから登るといいですよ。

写真:鍬掛コース利用の場合は登り口付近のホームセンター、スポーツショップ、ショッピングモール駐車場を利用できる
名物「醤油カツ丼」!?
ソースかつ丼で有名な福井県ですが、名水とともに栄えた醸造文化が残る大野市では醤油カツ丼が名物。
たっぷりの野菜を盛っており、醤油カツ用の醤油を使うことで、カツ丼でありながら女性でもぺろりと食べることができるそう。ランチにオススメですよ。
午後の観光には、寺町通りや今年オープンした古民家ギャラリー等のある城下町エリアの散策、まちなかのいたるところにある湧水地をめぐる御清水めぐり、名水をつかったコーヒーショップなどのカフェめぐりなどがあげられます。

写真:大野は豪雪地帯に指定されているため冬には雪が降る
超秘湯の宿「鳩ヶ湯温泉」で立ち寄り湯?
また、大野市には、2013年に一度廃業を余儀なくされるものの、2016年9月に再オープンを果たした超秘湯の宿・鳩ケ湯温泉があります。
越前大野城から約23km、街中から離れた国立公園内にあり、半径5km以内に人が住んでおらず、10km手前から携帯やスマホが繋がらないというかなりの秘湯ですが、宿までは車で行くことができますよ(11月下旬からは冬季休業)。
日帰り入浴は土・日・祝は10:00〜17:00(平日・11:00〜17:00)までとなっていますので、雲海にトライした後の立ち寄り湯も可能となっています。
(まとめ・文:hotspring727 情報更新:2020年9月)

楽天トラベルで人気温泉宿ランキングをみる♪
楽天トラベルで温泉宿を予約する♪

