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北海道/大空町『ひがしもこと芝桜まつり』5月3日から開催!約10万㎡がピンクの芝桜で覆われる!

北海道の大空町は、オホーツク海と阿寒・知床連山にはさまれた肥沃な田園丘陵地帯に位置しています。約42年前から荒れ地を開墾しなが作付けが始まり、今や約10万㎡もの敷地全体がピンクの絨毯と化した景色を求めて、道内外から多くの観光客が訪れています。

大空町「ひがしもこと芝桜公園」では、例年5~6月上旬にかけて、約10万㎡もの敷地いっぱいに芝桜の小花を咲かせます。2023年の『ひがしもこと芝桜まつり』は2023年5月3日から31日まで開催されます。

写真:ピンクの絨毯が広がる

芝桜は北アメリカ原産のハナシノブ科の多年草でフロックスの一種。桜に似た小さな形の白やピンク、薄紫色の花で、茎はよく枝分かれし、芝のように地面を覆いつくすように広がっていくことからこの名が付いたようです。

ずーっと広い丘陵地帯を一面に芝桜が咲いている様子は、まるでピンクの絨毯を敷き詰めたよう。

写真:ひとつひとつは小さなお花の「芝桜」

ここまですばらしい芝桜の公園になるには、ある人物のすごい努力があるんです

故・中鉢末吉さんは大空町出身の1918年生まれ。上藻琴尋常小学校卒業後、兵役。復員の後、実家の農業を継ぎます。最初は終戦後に、末吉さんのお姉さんが留辺蘂町(るべしべちょう/現北見市)からもらってきた一握りの芝桜の苗を自分の庭に植えたことから始まります。

その後、コツコツと増やし、自宅に1000㎡ほどのミニ芝桜公園を作りました。その見事さに藻琴山温泉管理公社から「芝桜で村(当時は合併前の東藻琴村)の憩いの場を作ってほしい」と頼まれ、末吉さんが58歳の時に離農し、公社職員に転職した1977年からこの場所での植付けが始まりました。

毎日一人で、早朝から暗くなるまで一面に生い茂ったカバの木や笹やトクサを刈り払い、根を掘り起こして火山灰地を耕し、苗を1株ずつ植えていく。急斜面なので機械は使えません。1年に1haほど開墾し、約8年で現在のピンク色の丘に変えたんだそうです。

きれいな花を維持するためには、スギナやタンポポなどの雑草抜きも怠らない。そんな血と汗の努力が今の美しさにつながります。

今では、マイカーや大型バスが頻繁に出入りし、「空から見た芝桜の丘を見たい!」と、女満別空港からタクシーやレンタカーを飛ばしてやってくる人もいます。

写真:空から見える公園全景

こちらの写真をよーくご覧ください! その中心にはピンク色の鳥居があるのが見えますか?

山津見神社という神社があるんです。1913年、福島県相馬郡の周辺からこの地に入植した 和泉一郎・大本久次郎・室原重成・山田徳四郎の各氏により御神体を拝受し、この地点を守護の場所と定めて鎮座された山の神様です。

現神殿は1985年春、町の有志の手によって改築されたものです。

写真:鳥居までピンク!

芝桜公園には温泉やキャンプ場も併設!

公園内には、温泉施設「芝桜の湯」(有料)と足湯(無料)があり、芝桜まつりとキャンプ期間中に利用できます

また、温泉の近くにはキャンプ場があり、オートキャンプも可能で、7~8人が使用できる丸いユニークな形のバンガローも3棟あります。

写真:「芝桜の湯」でのんびり

園内には焼肉コーナーや釣り堀、ゴーカートなどの施設も。藻琴山は標高1000メートルと軽いハイキングにはもってこい。

ふもとの展望台からは眼下の屈斜路湖から知床半島まで見渡すことができます。

写真:遊び疲れたら、足湯でまったりするのもいいですね

(まとめ・文:吉川 編集・情報更新:Vermiliおん)

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