福島県土湯温泉では、これまで4月に開催され春の風物詩となっていた「土湯こけし祭り」が今年は6月3日（土）、4日（日）の2日間開催されます。招待工人によるこけし販売やろくろの実演だけでなく、「こけしオークション」「こけし絵付けコンテスト」「町内ウォークラリー」など、見るだけでなく参加できるイベントも開催されるこけし好き必見のお祭りですよ！
写真：土湯温泉「公衆浴場 中之湯」
「土湯こけし祭り」は今年で47回目を迎える、土湯温泉恒例のイベントです。こけし祭りは、以前当おんせんニュースでも取り上げた宮城県・鳴子温泉の「全国こけし祭り」を筆頭に、規模は様々ですが特に東北地方で多く催されています。
こけし愛好家のみなさんにとっては、今年はどんなこけしと出会えるのか、とワクワクするイベントなのではないでしょうか。
写真：こけし好き必見「土湯こけし祭り」
土湯温泉は、鳴子・遠刈田と並ぶ「伝統こけし三大発祥の地」の一つ。とても歴史のある「土湯系」こけしが作られています。
胴は細め、はめ込み式で首を回すと音が鳴ります。鯨目に垂れた鼻、おちょぼ口で愛嬌のある顔が特徴です。
写真：こけしの製作実演も。匠の技でこけしが形になっていく様子は思わず見入ってしまう
可愛いこけしの「きぼっこちゃん」は、土湯温泉の人気マスコットキャラクター。土湯系こけしを知らなくても、きぼっこちゃんから「土湯温泉＝こけし」と結びつく人もいるのでは？私がそうでした！
写真：マスキングテープになったかわいい「きぼっこちゃん」
2日間開催される「土湯こけし祭り」では、4系統・5人の招待工人によるこけし販売、土湯系こけし工人によるこけし販売があります。お気に入りの子を見つけられるかもしれませんね。
ろくろ実演、こけし関連グッズの販売やキッチンカーの出店もありますよ。
写真：どんな「特別なこけし」が出品されるのか楽しみですね
こけし祭りのための「特別なこけし」を各工人に出品してもらい、参加者が公開で入札、一番高い値を付けた人が購入できるというまさにオークション！
参加は無料で誰でも参加できるので、お気に入りの子を見つけたらまずは気軽に参加してみるといいですね。
写真：絵付けコンテストの様子
湯愛舞台の絵付け体験コーナーで、通常970円のこけしの絵付け体験が、「こけし祭り」の期間中は特別価格の500円で体験できます。
白木のこけしに絵付けをしたら、その後こけし工人の審査を経て入賞作品が決定されます。お得に体験できるだけでなく、プロの方に審査してもらえるなんてドキドキです。
審査後のこけしは持ち帰ることができるので、旅の思い出にもなりそうですね。
湯愛舞台で受付をし台紙をもらったら、町内８か所に設置されたポイントを巡り、キーワードを完成させます。湯愛舞台に戻って台紙を提出したら、宿泊券などが当たる抽選会に参加できます。
「こけし祭り」期間中は「西田こけし記念館」が入場無料になりますし、3日（土）には、中之湯前とまちおこしセンター湯楽座前で「手づくりマルシェ」が開催されるので、温泉街の散策をしながらウォークラリーも一緒にチャレンジできそうですね。
写真：「水織音の宿 山水荘」
土湯温泉は、単純温泉や炭酸水素塩泉など約10種類に及ぶ豊富な泉質が特徴。
吾妻山麓、阿武隈川支流の荒川沿いに存する温泉地で、周囲にはカタクリ、睡蓮、水芭蕉などの花が咲き誇る名所が多いことでも有名です。また、秋から冬には紅葉狩りも楽しめます。
日帰り温泉「御とめ湯り」や、2018年にリニューアルした「公衆浴場 中之湯」のほか、「水織音の宿 山水荘」などの温泉宿でも立ち寄り湯ができるところもありますよ。
こけし好きの方はもちろんのこと、温泉好きの人も土湯温泉へお出かけして、可愛いこけし達に出会いに行ってみてはいかがですか？
（まとめ・文：ゆきさね 情報更新：hotspring727 2023年5月）
