箱根小涌谷温泉 三河屋旅館は箱根山の中腹にある、創業明治十六年の百年以上の歴史をもつ旅館だ。
大正時代の建物も残るこの宿には、かの孫文や、画家の竹久夢二、歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻、作家田山花袋も泊ったという時間の積み重ねがかもしだす「照り」がなんともいえない。
東京から車で向かうには、東名高速で厚木小田原道方面に向かい、箱根口 I.C.で降り、国道1号を走る。そうすると東京から2時間ほどで着くことができる。電車なら箱根湯本駅から路線記号H「元箱根港・箱根港」行きバスに乗り、20分ほどで「蓬莱園」というバス停が現れる。そこで下車するとすぐの場所に、そのゆかしい佇まいを見つけることができる。
写真:枝垂れ桜に彩られる三河屋旅館
由緒正しい温泉旅館らしく、箱根の温泉のなかでもこちらは、全て裏山から引いている自家源泉を使用。正真正銘の源泉かけ流しとなっている。泉質は、透明な単純温泉弱アルカリ性低張性高温泉で、ストレス解消や疲労回復、健康増進など幅広い効果が期待できる。館内にいくつかあるうちのひとつ、「明治風呂」は唐傘天井や格子模様のタイルが使われていたりとレトロモダンな雰囲気を感じつつ、湯治場気分を存分に楽しめると人気である。
写真:離れのプライベートガーデン露天風呂
老舗宿の風情ある庭を彩る桜につつじ
また旅館周辺はさまざまな木々に囲まれた環境で、散策もできるので、四季折々の風景を存分に楽しむことができる。春には桜から色とりどりのつつじへと次々と花開き、人々の心を癒してくれる。なかでも鳳來別亭 離れ「つつじ」からは露天風呂の目の前に、霞館テラス露天風呂付客室からは塀の外に目を向けると中庭の道路の間に桜の木が植えられている。
この2タイプの部屋は、どちらも部屋からソメイヨシノを見ることができ、とても贅沢な気分を味わうことができる。ただし、ラウンジや霞館の露天風呂のついていないほかの客室からも桜は見えるので、館内移動をするときなどにも心打たれる風景が目に入って癒されるとお客様から好評だ。
写真:客室も孫文が泊まった大正ロマンそのものの客室と和モダンのおしゃれな客室と好みを選べる
料理で春を味わうのも楽しみだ。相模湾、駿河湾産の新鮮な魚介類を中心に、季節ならではの食材を使った見た目も味も雅なバランスの取れた会席料理となっている。どの料理も板長の技がこめられた美味ではあるが、特におすすめを挙げるとすれば、春しか味わえない素材を使っている「甘鯛の桜蒸し」「桜鱒の幽庵焼きと揚げ春野菜」ではないだろうか。こちらの料理はまさに桜の時期と重なる4月15日前後までの提供となっているそうなので、食べたい方はおはやめに。
箱根小涌谷近くの桜スポットをきいてみた。旅館から少し足を伸ばすと、「宮城野」という桜スポットがある。「宮城野」と呼ばれる早川沿いには、ソメイヨシノが約450mに渡って咲いており、その景観はこのあたりの春の風物詩となっているそうだ。
この時期は川のせせらぎ音を感じながら、満開の桜の下を散歩する人々でにぎわっており、4月上旬の「桜まつり」の期間中には、例年ライトアップもされている。昼に行っても夜に行っても違う雰囲気が味わえるので、どの時間帯でもその時間ならではの風情が楽しめるだろう。
(情報確認:さこ 2019年12月)
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写真は客室の一例。眺望が素晴らしいお部屋も!
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桜の次はつつじを眺めながらの露天風呂も楽しみです
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