伊豆長岡温泉にあり、1400坪の庭園が広がるかけ流し源泉の温浴施設「弘法の湯 本店」。客室を含め館内施設を全面的に改装し、2023年3月1日にリニューアルオープンしました。高級感のある和洋室が新たに誕生していますよ。
写真：露天風呂
伊豆長岡温泉は、伊豆半島の付け根にあたり、伊豆の玄関口に位置する伊豆の国市にある温泉で、「名湯百選」や「伊豆三古湯」に選ばれています。
温泉街にあるかけ流し源泉の温浴施設「弘法の湯 本店」は、敷地内に1400坪の庭園が広がり、四季折々で木々の移ろいを愉しめます。
2023年3月、客室を含め館内施設を全面的にリニューアルし、高級感のある和洋室が新たに誕生しました。
写真：「弘法の湯 本店」の外観
ホテルには源泉が3つあり、湯量も豊富。また、温泉施設内では奇跡の石「北投石」と「バドガシュタイン鉱石」といった薬石をふんだんに使い、かけ流し温泉と天然ラジウムの相乗効果で心身ともにリラックスできるのが特徴です。
ちなみに、北投石は、台湾の「北投温泉」と秋田県の「玉川温泉」にのみ産出するとても貴重な鉱物です。北投石から放射される天然ラジウムは、人体内部に深く浸透して各内臓に作用し、解毒作用と発汗によって体質を改善する効果が高いといわれています。
写真：源泉かけ流しの内湯
また、バドガシュタイン鉱石は低線量の放射線を放出する天然ラジウム鉱石で、オーストリア中央部のガスタイン地方で産出されます。この効能は古くから知られているようで、ローマ時代にすでに治療として使われていたようです。
「かけ流しの薬石ラジウム温泉」は、温泉吐湯口の下にあるステンレスのケースの中に北投石が入っていて、北投石からお湯の中にラジウムが溶け出し、浴室内空気にも気化したラジウムが充満します。
なるべく長く浸かれるようお湯の温度は38.5～40度とぬるめの設定です。たっぷりのお湯でゆっくりと湯浴みができます。
写真：薬石岩盤浴
また、暖かい岩盤の上にゆかたを着たまま寝て入る”お湯を使わない温泉”「薬石岩盤浴」では、マイナスイオンによる鎮静効果やリラックス効果が、御影石のベットとバドガシュタイン鉱石の床面、天井からは北投石に浸した多量の温泉水を噴射している「薬石ミストサウナ」で、非日常的な贅沢な気分を味わうこともできます。
写真：薬石ミストサウナ
ゆっくり寛げる露天風呂もあり、四季や景色を肌で感じながら、のんびりと源泉を愉しめます。
写真：和の雰囲気が心地よい露天風呂
客室を含め外観や館内共用部など全面的に改装し、より快適に過ごせる温泉旅館へとバージョンアップしました。
客室は既存の34室に加えて2室新設し、新たに高級感のある和洋室が4室が誕生。和洋室のインテリアは落ち着いた和モダンなデザインで、広々としたゆっくりと過ごしやすい空間となっています。
写真：大人の雰囲気が漂う新しい客室温泉付き和洋室
写真：薬石と檜の組み合わせが気持ちよい客室の浴室
客室床の間や通路壁面など館内随所には、「現水展 文部科学大臣賞」を受賞した画家の内宮緑凰による日本画や水墨画を展示しているので、それを見て歩くのもいいですね。
写真：すばらしい掛け軸が飾られた、中庭の景色が望める客室（客室温泉檜風呂付き）
写真：広々とした新しい客室
時間があったら、ぜひ1400坪にも及ぶ庭園を散策してみてください。樹齢80年に及ぶ大きな枝垂桜があり、開花時期には見事な眺めです。夜間には庭にイルミネーションを点灯しますので、昼間とは違った趣があります。
食事は、1階の「食事処 空海」で、好きなものを券売機で食券を購入して利用します。
写真：夕食の「スタンダード」（一例）
写真：地元の鶏肉を使った「鳥香月御膳」（一例
写真：海の幸や山の幸、牛肉などを使った「彩御膳」（一例）
ほかにも、天ざるやラーメン餃子セット、子ども用の夕食もあります。
館内には、「ストーンセラピールーム」という休憩室があります。横たわっていると、血行を促進して善玉細胞を増殖させる効果があるといわれる天然ラジウム発生石の効果で体を癒してくれます。入浴の後に40分～1時間ほどゆっくり休むのが効果的です（利用料／1回1時間500円）。
写真：ストーンセラピールームで休むのもオススメです
また、「北投石入り特別ベット」の利用もオススメです。ブラックライト照明で落ち着いた雰囲気の中で、ベッド内部や室内に秋田県玉川温泉の北投石とオーストリアのバードガスタイン鉱石が使われた特別ベッドです（利用料／1回40分1,000円）。
客室を含め館内施設を全面的にリニューアルした、かけ流し源泉の温浴施設「弘法の湯 本店」。体の内から健康になる工夫が至るところでされていますね。
（まとめ・文：吉川、編集：hotspring727）
