淡路島の最南端に位置する福良湾。この海の香りが漂う穏やかな湾内に位置する「道の駅 福良」は、2013年に登録開駅。レストランや産直市場、それに名物の渦潮を間近で見ることができる『うずしおクルーズ』や潮崎温泉の足湯などがあり、海辺でゆっくりのんびり過ごせる施設の魅力をご紹介します。
写真：ぐるぐる波が巻く「渦潮」
兵庫県南あわじ市は淡路島の最南端にあり、年間を通じて温暖で、降水量の少ない瀬戸内海気候に属しています。「島」といっても、神戸や大阪、四国からもアクセスしやすく、高速バス利用の利用なら、神戸から約1時間半、徳島方面から約1時間という近さです。
写真：豊かな良港、福良湾
その淡路島の中でも最南端に位置する福良湾。湾周辺には魅力的な地元の美味しいものを提供してくれる飲食店や宿泊施設などが点在します。
中でも2013年に登録開駅した「道の駅福良」。ここには地元で採れた海産物を味わうことができるレストランや、鳴門の渦潮（うずしお）を間近で見ることができる「うずしおクルーズ」、500年の伝統を誇る淡路人形浄瑠璃を鑑賞できる「淡路人形座」、農水産物及び加工品を販売する産直市場などがあり、年間約40万人が訪れる人気の観光スポットとなっています。
写真：うずしおドームなないろ館（道の駅福良）の外観
渦を巻いて激しく流れる渦潮。潮流の方向や速さ、潮の干満差が大きい場所で発生しやすいのですが、鳴門海峡では、春と秋の大潮時には、直径20メートルにもなる大きな渦が出現するそうです。こんな大迫力の大渦を見られるのは、世界中で鳴門海峡だけ！
写真：大きな渦潮を間近に見る「うずしおクルーズ」
そんな渦潮を目の前で見ることができる「うずしおクルーズ」。あの勝海舟が使ったという咸臨丸を再現した雰囲気のある船が渦潮が発生するスポットのすぐ近くを通過します。
大型船で安定感が高く、揺れが少ないため、老若男女問わず安心して1時間のクルージングを楽しめます。春や秋の大潮時は「うずしおの旬」といわれており、年間でも特に大きな渦潮が出現します。
写真：カッコイイ！ 咸臨丸を再現した船でクルージングの旅へ！
オープンデッキでは潮の香りと海風が体を包み込んでくれます。夏には海鮮物や飲み物を持ち込んで乾杯するのが最高！
船内にはオールシーズンゆったり過ごせる冷暖房完備の客室があります。
料金は、中学生以上2500円、小学生1000円、小学生未満は大人1名につき1名無料（※安全上の理由から子供だけでの乗船はできません）詳細はホームページを確認してくださいね。
写真：潮風を感じながら入る足湯が気持ちいい！
「うずしおクルーズ」乗り場の横にある足湯「うずのゆ」。鳴門海峡の渦潮をイメージした「うず潮足浴」をはじめ、「たこ壺足浴」「対面足浴」「片面足浴」「手浴」とユニークな浴槽が揃っています。
泉質はナトリウム−炭酸水素塩泉。お湯に浸かりながら、また休憩テラスで福良湾を見渡しながら、ゆっくりとくつろげます。利用時間は10:00～17:00（火曜定休）。
写真：渦潮をイメージしたお湯がぐるぐる巻いている「うず潮足浴」
写真：淡路島産の農産物や海産物、加工品の直売所「福良マルシェ」
淡路島産の野菜や海産物、その加工品などが所狭しと並んでいる「福良マルシェ」。淡路島といえばタマネギが有名ですね。海産物は漁港で早朝に水揚げされた鮮魚を毎日入荷しています。
イートインコーナーでは、淡路島のタマネギが乗せ放題の「淡路島ピザ」や獲れたての海鮮を使った「セルフ海鮮丼」などのメニューが楽しめます。
南あわじ市には国指定重要無形民俗文化財があります。それが淡路人形浄瑠璃です。
写真：伝統ある「淡路人形座」の外観
ミシュラングリーンガイドで二つ星の評価を受けている「淡路人形座」。国生み神話ゆかりの「戎舞」が起源といわれる淡路人形浄瑠璃は、三人遣いの人形と義太夫、太棹三味線で演じられる淡路島を代表する伝統芸能です。
最盛期の江戸時代中期には40以上の人形座があり、全国各地に人形浄瑠璃の魅力を伝えたとか。
「淡路人形座」で江戸時代の文化の粋を堪能してくださいね。入場料は大人1800 円、中高生1300円、小学生1000円、3歳以上300円となっています。
写真：500年の歴史を持つ淡路人形芝居
見る、食べる、浸かる、買うと旅のコンテンツが充実している「道の駅福良」。なかなか普段は体験できないものが多いのも特徴です。
福良湾には海釣りができる公園や淡路島グルメを提供するお店も多数あり、道の駅だけでなく、レンタサイクルもあるので、ちょっと足を伸ばして福良湾を楽しむ旅もオススメです。
各施設の詳細はホームページを参考にしてくださいね。
（まとめ・文：吉川、編集：hotspring727）
