個性的な温泉が数多い信州は、そばの産地としても有名。ちょうど今は新そばのシーズンですが、長野でそばを楽しむなら、信州産のそば粉と食材を組み合わせた新しい名物「信州ガレット」も要チェック!
おいしくてヘルシー、しかもそのおしゃれなビジュアルでどんどん人気が高まりつつある「信州ガレット」をご紹介します。
「信州ガレット」ってどんなもの?
信州ガレットは、フランス・ブルターニュ地方が発祥のそば粉を使った料理ガレット・ブルトンヌの信州バージョン。
そば粉に水、塩を加えて薄い円盤状に焼き上げたクレープ風の生地に、さまざまな具材を組み合わせた料理です。
日本でクレープというと甘いおやつをイメージする人が多いですが、フランスではそば粉を使うガレットに組み合わせるのはハムやベーコン、卵、チーズ、サラダなど甘くない具が一般的。そば粉のガレットは食事のメニューなんです。
信州ガレットも同様で食事メニューとして提供されていることがほとんど。でもリンゴやあんずなど信州産のフルーツを使ったデザートガレットを提供しているお店もありますよ。
写真:ニジマスとブラウントラウトから生まれた新品種・信州サーモンを使った信州ガレット。
香り高くしっかりした味わいの信州産そば粉はガレットにぴったり。ハム類や信州サーモン、新鮮な卵や高原野菜などとひきたてあってとびきりのおいしさが生まれます。なにより焼くことで、普通のそば(そば切り)ではわからないそば粉特有の香ばしさが際だって、「そばってこんなおいしさもあったんだ!」と驚くことうけあい。
長野県だけでも30店舗以上で食べられる!信州ガレット
長野県の特産であるそばを、そば切りだけでなく、信州各地のさまざまな食材とコラボレーションした新しい食べ方で楽しんでもらおうと立ち上げられた団体が信州ガレット振興会。
そのHPによると、2019年現在、長野県内の30店舗以上で「信州ガレット」が提供されているとのこと。お店の詳細や提供している信州ガレットメニューなどは信州ガレット提供店舗のページで確認できます。
ざっとみただけでも、クレープリー、蕎麦料理店、カフェ、ホテル、フレンチレストラン、バーなど、本当にいろいろなところで信州ガレットが味わえるようです。しかも使われている具材や提供スタイルもさまざま。どれもおいしそうで、信州ガレット巡りのために長野県を訪れたくなります。
写真:カリッと焼き上げたガレットはとっても香ばしい! 写真素材:PhotoAC
ちなみに、信州ガレットは、コーヒー、紅茶などのソフトドリンクのほか、ワイン、そしてリンゴで作る発泡酒シードルにも相性抜群。シードルはブルターニュの名産ですが、最近は長野県のワイナリーでも地場産のリンゴを使ってシードルを醸造するところが増えてきているとのこと。機会があれば信州ガレット&長野県産シードルを試してみたいですね。
信州ガレットのイベントもチェックしよう!
信州ガレット振興会では、さまざまなイベントも開催しています。
例えば、11月13日(水)に行われる「信州のガレットとワインの夕べ」。信州産食材をふんだんに使ったコース仕立てのガレットと、信州産シードル&ワインのコラボレーションディナーです。ジャズピアノの生演奏もあるとっておきの雰囲気の中で信州ガレットを楽しめるなんて素敵ですよね。
写真:信州ガレットと楽しむ大人時間のイベント
このイベントの他、10月26日、27日に開催予定の「マンズワイン小諸ワイナリー第21回収穫祭」、11月3日筑北村でのイベントにも信州ガレットは出店予定です。
今年の新そばも上々の出来とのこと。信州の温泉を訪ねたら、そば切りだけでなく信州の風土をまるごと味わう「信州ガレット」でも信州そばのおいしさを満喫してみましょう!
(まとめ・文:まつもとようこ 更新:すてぃーぶん 記事確認:2019年10月)