湧き出した時は透明な湯。そこからエメラルドグリーン、さらに深いグリーン、乳白色の混じった淡いグリーンへと、3色に変化したお湯を一度に楽しめるという、不思議な温泉があるそうです。
写真:阿賀野川沿いの美しい景色の中に立つ旅館、望川閣
新潟県の阿賀野川沿いにある咲花温泉。ここはもともと、湯の花が多いことから地名がついた美肌の湯として知られています。
なかでも、望川閣の特徴はなんといっても、3色の温泉。
咲花温泉の源泉成分に含まれる金属カチオン(カルシウム・マグネシウム・マグネシウムなどの陽イオン)の作用で、もともと透明だったお湯が空気に触れると、美しい緑色に変化するのだとか。
写真:大展望大浴場「天遊」。透明感のあるグリーンから乳白色への変化が見て取れる
日々の温泉自体の温度や、外気温などによって、微妙な色の変化が起こります。
望川閣では、熱めのお湯(約43℃)はワカタケ色→熱めとぬるめの中間(約41℃)はセイジ色→ぬるめのお湯(約40℃)はウノハナ色という3色の湯が一つの浴場の中で湯船ごとに楽しめるように工夫されているのです。
当初は「あつめ」「あつめとぬるめの中間」「ぬるめ」とお好みの温度に入ってもらおうと、浴槽内を仕切ってみたところ、偶然に色が変わり3色の温泉を楽しむことができるようになったとのことです。
写真:大展望大浴場「羽衣」に続く大展望露天風呂「天女」合わせて3つの湯船。ともに源泉掛け流し
温度が熱めだと透明になり、ぬるくなったり空気が絡みすぎると白っぽくなる気まぐれなお湯です。
これを調整するために、1年6ヶ月もの開発期間を経て、2011年頃から提供しています。
2つの浴場でそれぞれ3つの湯船があり、午前(5〜12時)と午後(13〜23時)の入れ替えで両方のお風呂に入ると、計6種類ものお湯を楽しむことができますよ。
写真:野趣にあふれた大展望露天風呂「銀河」
露天風呂は源泉掛け流しのため、冬などは湯温がぬるめになってしまうことも。なるべくゆっくりと長めに浸かると、温泉から上がった後も湯冷めしにくく体の芯から温まるようです。
写真:料理はどれも色鮮やか。右端が里芋料理
色とりどりの料理も自慢です。皇室へも献上しているという地元五泉市名産の里芋「帛乙女」を使った里芋料理とともに、地元でおいしいと評判の日本酒「菅名岳」「麒麟山」「帛乙女」を傾け、ゆったり舌鼓。お米は地元契約農家の特別栽培米を使っています。
朝食は、料理長手作りのたまご焼き(7〜9月は販売なし)も絶品! ヤスダヨーグルト朝食時飲み放題というのも嬉しいですね。
写真:落ち着いた雰囲気の基本客室
お部屋は、山側なら桜や紅葉、川側なら阿賀野川の景色が楽しめます。
囲炉裏のある和室、ベッドのある和洋室など、客室タイプもさまざま。
さらにはシングルルームから、グループ向け、ペット同伴OKの部屋まで守備範囲の広さが素晴らしいです。
スタッフ手作りの「ワンちゃんテラス」もある、ホスピタリティにあふれる個性的な宿に、ぜひ遊びに行ってみてくださいね。
(まとめ・文:前田ゆかり)
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