火振りかまくら
http://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/07_hiburi.html開催日時:2021年2月14日(日)
時間:18:00~21:00予定
会場:町内各所 秋田県仙北市角館町GoogleMAP
問合せ:仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」
TEL:0187-54-2700
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秋田県・仙北市の角館地区で行われる、小正月行事が「火振りかまくら」です。迫力満点の「火祭り」で、2月14日に開催されます。
秋田県南部は、2月に入ると小正月行事が目白押し。みちのくの小京都と呼ばれる角館地区でも伝統的な小正月行事が開催されます。それが「火振りかまくら」。
「かまくら」と言っても、同じ秋田県横手市で開催される「横手のかまくら」とは全く異なるお祭りで、ドーム型の「雪洞」はありません。
どういうこと?と思うかもしれませんが、「かまくら」とは、雪国で小正月に行う行事そのものという意味もあるんだそうです。角館で行われる「火振りかまくら」とは「火振りの小正月行事」という意味合いになるんですね。
火振りかまくらの歴史は江戸時代に遡り、400年ほど前から行われています。宮中行事の左義長の名残を伝える伝統行事で、「上桧木内の紙風船上げ」と同様に仙北市の市指定無形民俗文化財に指定されています。
火振りかまくらは、雪で作られたかまどに火を入れて燃やすことから始まります。高さ5mほどの天筆に火をつけ、注連飾りなどを焼き、1年の無事を祈念します。
ここからが見どころ!1mほどの縄をつけた俵に火をつけ、縄を持って自分の体の周囲に振り回します。簡単に言えば、縄のついた大きな火の玉をブンブンと振り回すイメージです。
火の粉で身を清めながら無病息災や家内安全を祈ります。この火振りの火の粉を被ると、1年が平穏に過ごせると言われているんですよ。
怖い、火傷しそう!と思うかもしれません(私も思いました)が、重く回しにくいのは最初だけで、勢いがついてくると遠心力によって炎が体から離れるので、意外にも大丈夫なんだそう。
たくさんの火の輪が赤く浮かび上がり、火の粉が舞い踊る様子は壮観です。ぜひ写真に収めたいところですが、すごいスピードで炎が回っているので、綺麗に撮るにはタイミングが難しそうですね。シャッタースピードを調整したり、動画にするなどして、ぜひ綺麗な炎の輪を撮影したいですね!
18時頃から町内各所にて、火振りかまくらが開始されます。暗闇の中に炎の輪が踊る姿が美しい火振りかまくらですが、暗くなるにつれて混雑も激しくなります。混雑を避けたい場合は、火振りかまくらがスタートする18時頃がオススメだそうですよ。
角館のオススメのご当地グルメは「御狩場(おかりば)焼」です。300年ほど前、角館城があり佐竹北家が統治していました。城主は狩りを好み、狩りで獲った鴨やキジを山椒味噌をつけて焼いて食べたそう。その味を再現したものが御狩場焼きです。
鶏肉や季節の野菜などの素材の味とちょっとピリリとする香ばしい山椒味噌がベストマッチ!白米にも日本酒にもよく合う味ですよ。佐竹北家第21代当主(現秋田県知事)のお墨付きというのも面白いですね。
角館地区にも数件の温泉施設があります。町中にある「かくのだて温泉」は、地元の方も多く利用する温泉施設です。可愛らしい町宿が隣接しており、ゆっくりとした時間を過ごすことができますよ。
「花葉館」は、広々とした大浴場が自慢の温泉宿泊施設。日帰り入浴も可能です。角館駅からは無料送迎バスも定期的に運行しているのが嬉しいですね。
炎の輪が幻想的な世界へと誘う「火振りかまくら」。その迫力をぜひ会場に足を運んで体感してくださいね。
(記事更新:hotspring727、2021年1月)