江戸時代にマラソン大会が行われていたの知ってますか?
1855年に安中藩(現・群馬県)で行われた「安政遠足」です。(NHKのタイムスクープハンターでも登場していましたね)群馬県安中市では、この「安政遠足」の史実をもとにしたマラソン大会が毎年5月の第2日曜日に開催されます。先着順位だけでなく、ユニークな賞も!エントリーは2020年2月3日(月)~2月14日(金)までですが、1日で定員が埋まってしまう人気ぶりなのでこちらも急げ!
写真:164年前に行われた侍のマラソン大会「安政遠足」にちなんだ大会
群馬県安中市で毎年5月に行われている「安政遠足」。
「あんせいとおあし」と読むそうですが、これは今から160年以上前の1855(安政2)年に、時の安中藩主・板倉勝明が藩士たちに鍛錬としておよそ7里の道のりを徒歩競争させてことに由来しています。
このことから安政遠足は日本のマラソン発祥とされており、昭和50年から 安政遠足(侍マラソン大会)が行われているんですね。
このマラソン大会の特徴は
・距離は関所・坂本宿コース(20.15km)と峠コース(28.97km)
あら、短いから楽そう!と思うなかれ。どちらのコースもほとんど上り坂です。スタート地点は標高約150mですが、それぞれのゴール地点の標高は約480mと約1200mとなっています。このコース、江戸時代の安政遠足の道とほぼ同じだそうですよ。昔のお侍さんは健脚だったんですね。
写真:峠コースゴール。標高差1000m以上をのぼりきった!
ちなみに、コースに沿ってものすごくたくさんの応援声援がある大会としてのも定評があるそうで、上り坂もこれで乗り切れそう⁉
・仮装大歓迎
参加者の多くがが思い思いの仮装で参加しています。むしろ通常のランニングスタイルの方が目立つらしいとの話も。参考までに、安中市のホームページには昨年の大会の写真コンテストの作品が掲載されていますhttp://www.city.annaka.lg.jp/kanko_gyouji/tooashi/44shashin.html
力作ぞろいですよ!(侍の姿がめだつかと思ったらそうでもない)
・順位だけでなくユニークな賞も
先着順の順位(男女別)を表彰するのはもちろん、その他に独自の仮装アイデア賞も。もちろん参加者全員に参加賞がもらえます。
仮装アイデア賞は特別賞や仮装大賞などに送られます。盛り上がりそう!
写真:表彰式のようす。(当時の侍も甲冑まではつけていなかったと思うのですごい…)
・昼食付です
ちなみに昨年は人気のおぎのやの峠の釜めしだったとか。走って疲れてお腹が空いているときにお弁当が頂けるのは嬉しいですね。
毎年気合を入れて仮装しての参加を楽しみにしているランナーも多いこの大会、エントリーは関所・坂本宿コース(5,000円・1450名)と峠コース(6,000円・350名)でそれぞれ先着順ということです。
なお、大会前日には文化センター会場において前夜祭が行われます。参加できるのはエントリーした選手だけで事前申し込みが必要です。詳しくは下記ホームページを見てください。
仮装してもしなくても楽しめる、初夏の風の中を走る歴史あるマラソン発祥の場所での大会です。例年、エントリー開始翌日には定員に達するとのこと、参加したい人は2月3日になったら瞬殺で申込みましょう!
(まとめ・文:えこぴ 更新:すてぃーぶん 記事確認:2020年1月)
写真:関所坂本宿コースのゴール。ゆるいほうのコースとはいえ着ぐるみを着てののぼり坂はやはりすごい